私にとって、今年見た映画で今のところ一番の作品、それは「ネブラスカ　ふたつの心をつなぐ旅」です。

『ネブラスカ　ふたつの心をつなぐ旅』
2014年2月28日（金）、TOHOシネマズ シャンテ＆新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー
配給：ロングライド
©2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
公式サイト　//nebraska-movie.jp/

「ファミリー・ツリー」「サイドウェイ」「アバウト・シュミット」のアレクサンダー・ペイン監督、 最新作にして最高傑作と言われている、しみじみと心に染みわたる、様々な思いがわき上がる素敵な映画です。

100万ドルが当選したと信じるウディ（ブルース・ダーン）。どう見てもインチキなのに、彼はモンタナからはるか遠く離れた、この通知を送ってきたネブラスカまで、歩いてでも賞金を獲りに行くと言ってきかない。
大酒飲みで頑固なウディとは距離を置いていた息子のデイビッド（ウィル・フォーテ）は、そんな父親を見兼ねて、骨折り損だと知りつつも、ウディを車に乗せて、４州にわたる旅へ出る。
途中、ウディの故郷に立ち寄る２人。
そこで、デイビッドは想像もしなかった両親の過去と出合うのだが……。

本年度のカンヌ国際映画祭で、ブルース・ダーンが最優秀主演男優賞を受賞 。
いよいよ日本時間３月３日に迫った本年度アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演男優賞をはじめ、主要６部門でノミネートされています。

本作は、華やかな登場人物も、ドラマチックな展開もありませんが、見た後にたまらなく幸せな気分で満たされるような名作だと感じました。

心がすれ違っていたかもしれないけれど、旅をする間に、多くの言葉を交わさずとも、通じ合っていく父と息子。

本当にたまらないです！

「プリズン・ブレイク」のステイシー・キーチが、こんな役は演じてほしくないなぁ、という役どころで出演しています（＾＾）