ネイルサロンのソプラノズ!?5人の強かな女の波瀾万丈の生き様は現実逃避に持ってこい!演技派ニーシー・ナッシュ、キャリー・プレストンが光る「Claws」 - ハリウッドなう by Meg
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ハリウッドを拠点に活動するテレビ評論家。Television Critics Association (TCA)会員として年2回開催される新番組内覧会に参加する唯一の日本人。Academy of Television Arts & Sciences (ATAS)会員でもある。アメリカ在住20余年。

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ネイルサロンのソプラノズ!?5人の強かな女の波瀾万丈の生き様は現実逃避に持ってこい!演技派ニーシー・ナッシュ、キャリー・プレストンが光る「Claws」

ケーブル局は、地上波局が一休みしている夏は書入れ時!とばかりに、面白い番組をデビューさせてきましたが、今夏は少々様子が違います。地上波局はここまで手抜きして大丈夫?と言いたくなるほど怠慢を決め込み、ケーブル局からもコレッ!と言う作品が登場しません。ゴールデンタイムはDVDを観るか、DVRに撮り溜めしておいたものを観るしかなかったのですが....



6月11日からTNTで放送されている新作「Claws」は、意外にも続きが待ち遠しいドラメディーとなりました。昨年、暗~い、極道の女たち路線を目指して、「Animal Kingdom」と「Good Behavior」を発表したTNTなので、「Claws」も?と思ったのですが、「Good Behavior」級にはまってしまいました。2016年12月19日「ペテン師と殺し屋の丁々発止のやり取りが面白い『Good Behavior』」で述べたように、「Good Behavior」の主人公レティ(ミシェル・ドッカリー)と同様、根っからのワルではない、努力するものの最後の押しが足らず、ずるずると悪事に引きずり込まれてしまう、応援したくなるキャラが勢揃いしているからです。


舞台はフロリダ州マナティ郡(人口約34万)。マイアミのような洗練された都会ではなく、労働階級が集まる町です。行き場のない閉塞感漂う、フロリダ・ノワール(犯罪ドラマ)ですが、「ブラッドライン」とは異なり、ネイルサロンで働く5人の強かな女達の超シリアスな面と超コメディーの側面のコントラストが面白いドラメディーに仕上がっています。

デズナ(ニーシー・ナッシュ)は、自閉症の弟ディーン(ハロルド・ペリノー)を抱え、街角のネイルサロンを経営する姉御肌。夢は高級ネイルサロンを居抜きで買い取って、フランチャイズ展開し、大邸宅で暮らす一大実業家になることです。資金稼ぎに、地元の暴力団ディキシー・マフィアが経営するペイン・クリニックのマネー・ローンダリングに手を貸しています。毎日、取り立てにやって来る暴力団の幹部ローラー(ジャック・ケシー)が自宅で銃殺されて、デズナの計画が大きく狂ってしまいます。

デズナが家族のように大切にしているのは、ネイルアーティスト2人と守衛です。金髪グラマーのジェニファー(ジェン・ライオン)は、暴力団の親分クレイ(ディーン・ノリス)の甥っ子/第一子分ローラーの兄ブライス(ケヴィン・ランキン)と結婚していますが、極力関わらないように頑張ってきました。年寄りから大金を巻き上げて詐欺罪で服役していたペテン師ポリー(キャリー・プレストン)は、出所した足で古巣に舞い戻ります。店の守衛を務めるクワイエット・アン(ジュディー・レイエス)は、あだ名通り口数が少なく、嘗てインテリ階級の男性と結婚していた等、時々意外な事実が口をついて出ます。


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左から姉御デズナ(ニーシー・ナッシュ)、ジェニファー(ジェン・ライオン)、ポリー(キャリー・プレストン)と、守衛アン(ジュディー・レイエス)の職場家族。ジェニファーのみが曲がりなりにも家族を養っているが、現在の夫ブライス(ケヴィン・ランキン)の将来に不安を抱く。Courtesy of TNT

ポリーのピンチヒッターとして雇われたヴァージニア(カルーシェ・トラン)は、元娼婦だったことに引け目を感じており、教養の無さや非常識を見下されるのがいやで、突っ張りとハッタリをきかせる余り、デズナの職場家族からつまはじきにされます。点稼ぎ(?)のために、デズナに暴力を振るっているローラーを銃殺したことから、このドラマは始まります。


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ヴァージニア(カルーシェ・トラン)は、フィリピン系ではあるが、「サイゴン」とか「中国人形」などのあだ名で呼ばれる。娼婦上がりのネイルアーティストだが、どう突っ張っても赤貧メンタリティーを拭い去ることができない。ゴリ押しでデズナの仲間に入ったものの、誰も信用してくれず、稚拙な策略が裏目に出て、益々信用を失う。Courtesy of TNT

マフィアの跡取りにしようと猫可愛がりしていたローラーの死を嘆き悲しむ親分クレイが、真犯人追求に乗り出したから大変!デズナとヴァージニアの証拠隠滅、犯人のでっち上げ、尋問をはぐらかす等、信じられない茶番劇が始まります。デズナ姉御は、次々と押し寄せる大波をうまく乗り切ることができるのでしょうか?フロリダ・ノワールの代表作「ブラッドライン」のような、一難去ってまた一難が....


5人の女友達の会話、設定のバカバカしさもさる事ながら、演技派ナッシュとプレストンに魅了されてしまうこと間違いなしです。暴力団の手先にならなければのし上がれない底辺に生きる女達は、人種差別、階級差別、男尊女卑等の手枷足枷を付けたまま、閉塞感を抜け出すことはできるのでしょうか?


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ポリーを好演するプレストンと、デズナ役のナッシュはいずれも演技派。プレストンは「グッドワイフ」の個性的な敏腕弁護士エルスベス・タシオネ以来のシリーズ出演。ポリーは、見た目は陽気だが、窮地に追い込まれると勘の鋭さと分析力で、沈着な判断を下す。デズナは、幼い頃から弟を守ってきたので、母性本能が強く、問題児を拾ってきては職場の家族/サポートシステムに変えて行く。Courtesy of TNT


フロリダの炎天下で繰り広げられる暗~くて奇妙奇天烈な犯罪の数々。ネイルサロンやプールサイドでのダンスシーンと惨たらしい殺害シーンが同時進行する明暗のコントラストが、印象的な現実逃避に最適のドラメディーです。

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