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バンクーバーより、一般のイチ視聴者の目から見た海外ドラマ通信をお送りいたします。

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Usagyの海外ドラマとってだし通信 fromバンクーバー

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ポール・グロスの『Gunless』は、ほのぼのカナディアン・ウェスタン!

ご無沙汰していました。
バンクーバーは、未だに寒くて雨模様。まだまだ春は来ないのか…。
でも、服装だけはもう夏!という人もチラホラ見かけるようになりました。気が早すぎるよカナダ人……。


さて、ご無沙汰明けの更新第一弾は、ポール・グロス主演の史上初メイドイン・カナダの西部劇『Gunless』→オフィシャルサイト(予告編が流れます))です!!

PaulGross02.jpg
ポール・グロス Albert L. Ortega / PR Photos

本日、4月30日は待ちに待った公開初日。連日TVでCMが流れ、映画を観に行けば予告編が上映され、新聞のエンタテイメント欄でも写真付きで紹介されていて、期待はいやがうえにも高まります。

24 "Gunless' loaded with laughs"

Metro "Slightly hokey Gunless sadly falls flat"

実は、初めて好きになった外国人俳優はジュリアーノ・ジェンマ、西部劇の原点は『荒野の1ドル銀貨』と『荒野の七人』、マカロニ・ウェスタン大好き(ちなみに、こちらでは「スパゲッティ・ウェスタン」と言います)、小学校の卒業祝いにLPレコード2枚組の『西部劇音楽傑作集』を買ってもらった私なので、ポール・グロス+西部劇は、もうMust SEE、絶対にハズせない映画です。


というわけで、早速観に行って来ました!
批評は様々ですが、私にとっては、
『観に行って良かった~!』
と言える、大満足の映画でした。見終わった後に、こんなにホノボノ感が残る西部劇なんて、人生で初めてかもしれません。
さすがカナダ人が作る西部劇は一味違います…。


『何でも銃で解決しようとする乱暴な(笑)アメリカ人』と『狩猟用のライフル以外の銃(ピストル)を見たことがない、いい人揃いのカナダ人』というMyth-いわゆる”神話化”された2つの文化の衝突が、物語の大きな軸となっています。

その”暴れん坊のアメリカ人”を体現する凄腕ガンマンのモンタナ・キッド(ポール・グロス)は、縛り首になるところを危うく逃れ、カナダのとある町に流れ着きます。

この町は、まさにカナダの原点の縮図となっています。
唯一の雑貨屋兼食堂は、半分ずつ”イギリス領”と”フランス領”に分かれていて、イギリス人(しきりに紅茶を勧める)とフランス人(エスカルゴの缶詰を売っている)は、しょっちゅう口喧嘩をしています。
町には、鉱山の採掘のための労働力として集められている中国人も住んでいます(これは歴史的な事実で、中国人の労働者はダイナマイトを使う危険な作業をやっていました。亡くなった方もたくさんいたんだそうです)
町の治安を守る騎馬警察官、カナダ先住民の通訳も登場します。

ストーリーは至ってシンプル。カナダの平和な田舎町に流れ着いたガンマンが、人々の優しさに触れ、これまでの荒んだ人生を後悔し、穏やかな生活に幸せを見出していくまでを描く……と書くと、『それだけ!?』と思われてしまいそうですが、映画の中には”カナダ流”のヒネリが幾つも加えられていて、既存の西部劇を知っていると、さらにそのヒネリがツボにハマってニヤリとさせられてしまいます。


演じるキャスト陣も、みんなハマリ役で素晴らしかったです!
伝説の凄腕ガンマン、モンタナ・キッド役は、カナダを代表する人気俳優のポール・グロス
TVドラマ『騎馬警官』で演じた、どんなときでも礼儀正しく身だしなみも完璧で『Thank you kindly』が決まり文句の理想の騎馬警官ベントン・フレイザーのイメージが強いポールですが、今回はまさに180度正反対。
埃だらけの汚い格好にボサボサの長髪で、回り中から『臭い!』とドン引きされ、何かあるとすぐに銃を振り回し、あまつさえビクトリア女王の写真の眉間を銃で打ち抜くという暴挙に出ます…。
ポールにしっかりと定着してしまったイメージを逆手に取ったとしか思えないような役柄でしたが、そのギャップが余計に面白さを増していた気がします。更に、伝説の”女装フレイザー”の時に披露した美しいおみ足を、今回はバッチリと、しかも!お尻の辺りから見せてくれてました……ファンサービス…?。

騎馬警官のジョナサン・ケント(『スーパーマン』ことクラーク・ケントのお父さん=養父=の名前と同姓同名ですよね……どうしてこういう名前にしたのか、何か裏に意味があるのか、気になって仕方ありません)を演じるのは、ダスティン・ミリガン。『90210』にイーサン役で出ていましたが、今回の映画では優れたコメディアン的な一面を見せてくれて、大収穫でした。『生真面目で礼儀正しく公明正大でお人よし(&ちょっと間の抜けた)』な理想の騎馬警官像を、見事に演じていました。

オスカー俳優グラハム・グリーンが演じたカナダ先住民の通訳兼連携役Two Dogsは、ほんの少しの出番しかないんですが、さすがとしか言いようがないほど強烈な印象を残します。

ヒロインのジェーン役はシエンナ・ギロリー。『バイオハザード2』のジル役の時は黒髪だったんですが、今回は金髪で全く印象が違いました。でも、”強い女性”という点は一緒です!

実は心優しい無口な巨人の鍛冶屋は、『X-メン』のセイバートゥース役で知られるプロレスラーのタイラー・メイン。これまた全然印象が違っていて、とってもハマリ役になっていました。抑えるところをしっかり抑えて、物語のアンカー役とも言える役回りです。

そして、忘れちゃいけない、カナダを代表する悪役と言ったらもうコノ人しかいない!(と私は思う)カラム・キース・レニーことCKR
クレジットにこの人の名前があったら、絶対犯人だと思っちゃうし、イイ人そうな役でも絶対裏で悪いことしてそう(笑)とか勘ぐってしまう。(あの連続殺人ドラマのキャストデータになかなか名前がクレジットされなかったのは、彼の名前が出たらこいつが犯人だと思われちゃうからずっと伏せておいたんだと、私は密かに思っています)
今回も、モンタナ・キッドを10年来追い続けている因縁の賞金稼ぎ役として、ラストのガン・ファイトシーンを盛り上げてくれました。近年とみに渋さを増してきたCKRですが、今回の役では、西部劇の悪役と言えばこの人!というぐらい有名なリー・ヴァン・クリーフ(『夕陽のガンマン』)を彷彿とさせる風貌になってました。
賞金稼ぎ役は正確には悪役ではないんでしょうが、吠えるワンコを銃で黙らせたので、もう極悪非道の悪役として決定です!
CKRは『騎馬警官』のシーズン3・4にレイ=ベッキオ=コワルスキ刑事役で出演して、ポール・グロスとコンビを組んでいたので、今回は宿敵同志という役柄でしたが息の合い具合はさすがでした。

もう一つ楽しかったのは、エンドクレジットで流れるNG集です。
特に笑ったのは、キッドがジェーンに別れを告げるところのNGシーン。シンミリとした雰囲気だったのに、馬が思いっきりオナラをしちゃうんです。でもポールは動じず、アドリブのセリフで延々とシーンを繋いで果敢にチャレンジしてました。最後には自爆してましたが(笑)。

こんな風に最後の最後までほのぼの感満載だったので、映画館のお客さんも映画が終わったというのに座席で寛いでオシャベリしていたり(普通はエンドクレジットが始まったら殆どの人が席を立って帰ってしまいます)、なんとも心温まる雰囲気に包まれて映画館を後にしました。


さて、明日から5月。
5月の映画は、『Iron Man 2』『MacGruber』が控えています。また、ぼちぼちとご紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いしまーす。

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コメント

>crannさん
お久しぶりでーす!crannさんもジュリアーノ・ジェンマファンでしたか~嬉しいです。『荒野の一ドル銀貨』は傑作でしたよね!『怒りの荒野』も大好きな作品です。
ああ…もいっかい見たいなあ…
こんなイベントがあるんですよ~できるなら文字通り飛んで帰りたいです…。

マカロニウェスタン50周年記念映画祭
http://www.theater-n.com/movie_dimolto.html

>PEIがカナダの文化と思ってしまいがちな日本の女性を、骨太カナディアンに目覚めさせてくれそうですね♪
そうですね~カナダ=赤毛のアン というのも、そろそろ脱却する時期かも! がんばれカナダ。
カナダって、イギリスほどあからさまにアメリカを見下してないけど、悪気のないイイ人オーラ全開でアメリカ人に礼儀正しく接しつつ、うまいことコントロールしようと…しつつ、結局いい人っぷりのほうが勝ってしまって、カナダ人の”陰謀”は玉砕する…という気がします。『騎馬警官』でもカナダ領事館の領事がそんなようなことを言ってた覚えがあります。

まだまだ風が冷たく、油断すると凍えそうなバンクーバーですが、あちこちで花が咲き始め、町の彩りも豊かになってきましたよ。もうすぐ春…は飛び越していきなり夏になりそうな予感です。

ああ、それにしても……!
ジュリアーノ・ジェンマってカッコイイですよね!!

投稿者:usagy |2010年5月 2日 13:20

usagyさん、こんばんは!!!
お待ちしておりました、のアップが西部劇だなんて!嬉しくてまっさきにコメントを。。。すみません。。。

私もジュリアーノ・ジェンマ『荒野の一ドル銀貨』大好きでジェンマファンでした!母がジョン・ウェインファンで(私もですが)最近ジョン・ウェインのDVDを手に入れてうるうるしていたところです。ジェンマも見たくなってしまいました。
そして、ご紹介のGunless、早く日本でやらないでしょうか。見たいです!
カナダを舞台にした西部劇は、PEIがカナダの文化と思ってしまいがちな日本の女性を、骨太カナディアンに目覚めさせてくれそうですね♪
期待して待ちます!
東京もずっと天候不順で春がどこかへいってしまったみたいでしたが、5月連休は天気もよく気温もあがりそう、ようやく初夏の気配のようです。
バンクーバーにも早く夏の日差しがさしますように!

投稿者:crann |2010年5月 1日 23:29

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