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GIMME A BREAK! アメリカンTV字幕翻訳者のひとりごと[連載終了]詳細

Vol. 44 また行っちゃいました、魅惑の南部へ!

2003年11月29日
また行っちゃいました、魅惑の南部へ!みなさん、こんにちは! だいぶ寒くなってきましたが、お元気でお過ごしでしょうか? このエッセイでも何度か書いておりますが、何かとストレスの溜まりがちな翻訳稼業の私、日頃は某ゴスペル教室に通って発散しております。去年はゴスペル仲間40名と共にゴスペルのふるさとメンフィスを訪問したところ、すっかりアメリカ南部が気に入ってしまいました(第36話参照)。そして、なんと今年も行ってしまったのです…魅惑の南部へ

今度はただの観光ツアーではありません。大胆にも、ニューオリンズのゴスペル・フェスティバルに押しかけてって、みんなで歌ってきちゃおうという企画。こんなおもしろそうな旅行、参加しない手はありません。引越しで借金を抱えまくっている私ですが、「ええいっ、これ以上、ちょっぴり借金が増えたって同じだあ!」とばかり、つい申し込んでしまいました。

今年の旅は10月の半ばに出発するツアーで、参加するには平日に4日間も休みを取らなければならないというのに、参加者はなんと56名! 現地ではでっかいバスを2台も調達し、去年にも増してワイワイと大騒ぎの大ツアーになりました。出発前にちょっぴり心配だったのは、本場のゴスペルシンガー達の前で、私たちのヘタな歌がどう受け入れられるかということ。せめて、ビジュアル的にはおもしろいものにしようと、私たちは法被や浴衣など日本的な衣装をそろえてフェスティバルの舞台に挑みました。

その作戦は大当たり。舞台に上がったとたん、地元の方々には大ウケでした。日本の舞台ではもらったことのないような歓声で迎えられ、図に乗った私たちは、フェスティバル以外にも、訪問先の教会や、食事に行ったレストラン(!)などで、求められるままに合計7回も歌ってしまったのでした。一応、(ヘタとはいえ、)人前で披露できる「芸」をもっているということは、旅を何倍も楽しくするんだなあ、としみじみ思った旅でした。

それにしても、予想はしていまいたが、本場のゴスペルには圧倒されました。いえ、すっかりうちのめされました…。(^^;;) 今回は住宅街の中にある、小さな教会を訪問。周囲には民家があるというのに、教会内にはごくあたりまえのようにドラムセット、キーボード、ギターなどが並び、大きなアンプも完備されています。そして礼拝の開始と共に、建物が揺れんばかりの音響で大迫力のゴスペルソングをガンガン演奏しはじめるのです。「き、近所から苦情はこないのかしら!?」という小心者の日本人の心配をよそに、演奏はどんどんエスカレート。あれよあれよという間に、曲のテンポが増し、場内の興奮も高まっていきます。

激しい曲が続くうちに、教会員はどんどんトランス状態に! 失神者や、痙攣が止まらなくなった人もいて、あちこちで介抱を受けています。こういうシーン、映画ではよく見ますが、こんなに普通(?)に倒れちゃうとは! とても現実に起きていることとは思えず、ただボーゼンとその光景を見守る日本人観光客を置いてけぼりにして、演奏はいつまでもいつまでも続きます。ほとんど即興演奏のようなものですから、ノリだすと止まりません。

「ブルース・ブラザーズ」で出てくる教会シーンの、1番盛り上がった瞬間が2時間も3時間もぶっ通しで続くと思ってください。「こ、この人たちは、これを毎週やってるのか…」と思うと、目まいがしました。しかし、聞いているだけでもへとへとなのに、またその場でも「どうぞ歌ってください」と言われてしまった私たち。仕方なく壇上にあがり、必死に歌いましたが、自分たちのパワーのない歌声に情けなくなりました。日本人勢、完敗です。(笑)

すざまじいばかりの熱気にアテられ、ヘロヘロになった私の頭に浮かんだことは、ただひとつ。「ひ弱な日本人が、あの人たちの真似をしてもしょうがないんだなあ…」ということでした。いままで「本場のゴスペル歌手みたいにカッコよく歌いたーい!」などと、大それたことを考えていましたが、所詮は無理な話。体の構造やスタミナが全然違うんだから、私たちは私たちなりに歌うしかないんだなあ…と悟った旅でした。

ある意味、いままでの海外旅行で最も強烈なカルチャーショックを受けた旅でしたが…今回も、読者の皆さんへのお土産だけは、忘れずにちゃんと買ってきましたよ! 過去の2回のプレゼント企画で1番人気のあった「シンプソンズ」の、カレンダー2種とトランプをゲットしました。…そしてさらに! 私の自宅から自転車で20分のところにある、武蔵野市は吉祥寺の海外ドラマグッズ専門店「AC+」さんで、2点ほどプレゼントを買ってきました。こちらのお店で1番人気の「オルセン姉妹」、そして2番人気の「フレンズ」のポスターとカレンダーです。



「シンプソンズ」の壁かけカレンダー1.「シンプソンズ」の壁かけカレンダー







「シンプソンズ」の日めくりカレンダー2.「シンプソンズ」の日めくりカレンダー







「シンプソンズ」のトランプ3.「シンプソンズ」のトランプ







「オルセン姉妹」のカレンダー4.「オルセン姉妹」のカレンダー







「フレンズ」のポスター5.「フレンズ」のポスター







以上の5種類のプレゼントを、厳選なるあみだくじにて抽選の上、当選した方に差し上げます。12月25日締め切りです。お名前、ニックネーム(当選者発表に使います)、メールアドレス、ご希望の商品名、本コラムへの感想を書いて、「Gimme A Break!プレゼント応募係」と件名に明記の上、info@tvgroove.comまでご応募ください。過去のプレゼント企画であたった人でも、公平に抽選しちゃいますので、ぜひ、ふるってご応募ください。

AC+さんの店内には、上記のホームページにも載っているグッズ以外にも、オルセン姉妹グッズが、どっさりありましたよ! そしてなんと…我らが「キング・オブ・ザ・ヒル」のフィギアもあったのです。私は実物を見たのは初めてでしたので、思わず「あっ!」と声をあげてしまいました。(^^;;) 店長さんが「キング・オブ・ザ・ヒル」のファンだそうです。嬉しいです。現在新エピソードを放送中の「キング・オブ・ザ・ヒル」を、これからもどうぞよろしくお願いしますね。

あ、それから私の入っているゴスペル教室の生徒が250人集まってクリスマスソングを歌う、無料ミニコンサートが「晴海トリトンスクエア」で開かれます。日時は12月14日、2時と4時のステージがあります。お近くの方は、ぜひ足を運んで見てくださいね。(トリトンスクエアのHPはこちら

それではまた!!