少年への性的虐待で訴えられた「X-MEN」B・シンガー監督が、容疑を全否定！ しかし最新作への影響は避けられず

少年への性的虐待により訴えを起こされた、人気映画「X-MEN」シリーズの監督を務めてきたブライアン・シンガー(48)が、これを真っ向から否定。徹底抗戦の構えのようだが、やはり公開を間近に控えた最新作「X-MEN: フューチャー&パスト」への影響は避けられないようだ。

事件の原告である、現在31歳のマイケル・イーガンは、俳優として駆け出しの17歳だったころ、ブライアンが権力を利用し、彼に性的行為を強要したと主張。ドラッグ、アルコールの強制接種や、性的虐待を目的にしてハワイへ連れて行くなど、ショッキングなニュースは先週、瞬く間に世界を駆け巡った。


しかし米TMZによるとブライアン側は、原告が「ハワイへ連れていかれた」と主張する1999年10月に、ブライアン自身は映画撮影のため、遠く離れたカナダ・トロントに滞在していたと主張。クレジットカードの使用歴を含む、確固たる証拠を保持しているという。メディア側も、9月22日から翌年3月3日までブライアンはトロントにいたようだと、原告の主張に懐疑的な姿勢だ。

また、同メディアは原告の主張にある、不自然な箇所を指摘。原告は2000年にも同じように性的虐待を受けたとして訴えを起こしているが、当時訴えた3人の男性の中に、ブライアンは含まれていないのだ。当時、原告と母の訴えによってFBIの捜査が行われていながら、彼の名前が捜査線上に上がることもなく、また原告自身もその名を出さなかった点は、どう説明づけるのだろうか。

さらに米Perezhiltonによると、ブライアン側の代理人は、「この訴えは完全なるでっちあげだ」と主張。売名を目論んだ「悪意ある告発」と批判しており、徹底抗戦の構えを見せている。しかしその一方で、「X-MEN」最新作のプロモーションへの影響は避けられず、ブライアン自身は出席を予定していたイベントWonderConへの参加を取りやめ。米TV局ABCも、ブライアンの名がクレジットされた予告映像を自粛している。現時点では、映画公開自体への波及はないようだが、今後行われるプレミアにおけるブライアンの出席は懸念されているようだ。