ソニー・ピクチャーズ、金正恩の暗殺を描いたコメディ映画の公開中止を決定、主演ジェームズ・フランコも厳重警戒

北朝鮮の指導者、金正恩(30)の暗殺を描いたコメディ映画「The Interview(原題)」が公開中止に。主演ジェームズ・フランコ(36)が警備をつけるほどの事態に陥っている。

騒動のもととなった映画「The Interview」は、公私ともにわたって仲の良い俳優ジェームズ・フランコとセス・ローゲン(32)がタッグを組んだ、コメディ作品。北朝鮮に入国することとなったジャーナリストが、同国の最高指導者である金正恩第一書記の暗殺をめぐり、奮闘するというストーリー。

予告映像が公開された時点で、北朝鮮側は激怒。同国の国連大使が、「現職トップの暗殺という題材を扱ったこの映画の製作、そして公開を許すことは、戦争やテロへの加担と同じで、アメリカはその責任を負うべき」と、映画公開の差し止めを国連へ訴えるなど、波乱づくめだったが、先日、ついに映画を配給するソニー・ピクチャーズが大規模なハッキング被害に遭う事態へ発展。捜査関係者は、この事件に、北朝鮮の関与を認めたと、CNNが報じている。


また、12月25日に予定されていた全米公開を前に、映画を公開する劇場をターゲットにしたテロ予告までもが浮上。米大手劇場チェーン4社が公開をしないことを決めた後、ソニー側もついに公開中止を決定。「劇場側の判断に基づき、『The Interview』の公開中止を決定しました」との声明を発表。「劇場側の判断を尊重、そして理解している」と述べた。

同作の出演者も被害に遭うことを恐れているようで、米Perezhiltonは、主演のジェームズが、大柄なボディガードを連れ、レストランを訪れていたことを報道。警戒を続けているようだ。

【動画】幻の作品となった(?)「The Interview」予告編