「ツイン・ピークス」新シリーズにクーパー捜査官役カイル・マクラクランの出演が決定

90年代に本国アメリカのみならず、日本でも一世を風靡した人気海外ドラマ「ツイン・ピークス」。その新シリーズが制作されることが昨年10月に発表されたが、同作にFBI特別捜査官デイル・クーパー役で出演していたカイル・マクラクランが、再びクーパー役で登場することがわかった。

米Showtimeにて2016年よりリミテッド・シリーズとして新エピソード9話が放送予定の「ツイン・ピークス」。新シリーズには、90年代に同作で製作総指揮を務めたデヴィッド・リンチとマーク・フロストが再び参加。舞台は現代へと移されると伝えられていた。

そして、このたび、米Entertainment Weeklyは、カイル・マクラクランがクーパー捜査官役で新シリーズに再登場すると報道。現地時間1月12日に行われた、TCAプレスツアーにサプライズ登場したカイルは、“すげえうまいコーヒー”を米Showtime社長デヴィッド・ネヴィンズに手渡し、新シリーズへの出演を発表したという。

#Showtime Networks’ president David Nevins & @Kyle_MacLachlan enjoying some #damnfinecoffee #TwinPeaks #TCA15 pic.twitter.com/zxvjxIXcVf

— Showtime (@SHO_Network) 2015, 1月 12

「私は、奇妙だが素晴らしい『ツイン・ピークス』の世界に戻ってこられることにワクワクしています」と語り、クーパー捜査官のようにダークスーツを着こなしながら、「フォレスト(forest)と共にあらんことを」と、「スター・ウォーズ」の名言「フォース(force)と共にあらんことを」にかけて冗談を飛ばした。

デヴィッド・リンチもカイルの復帰をツイッターで祝福している。

Welcome back to #TwinPeaks Special Agent Dale Cooper! @Kyle_MacLachlan returns in ’16 on @SHO_Network #damnfinecoffee pic.twitter.com/vTphDLvR0y

— David Lynch (@DAVID_LYNCH) 2015, 1月 12

また、プレスツアーでネヴィンスは、リンチとフロストに同作のリブートをShowtime局で制作してほしいと懇願してきたとも明かした。

「それ(リブート)を実現する唯一の方法は、デヴィッド(・リンチ)に全エピソードを監督してもらうこと。そして、まさにそれを私はずっとお願いしてきたんだ」

続けて、「リブートは2人がずっと考えてきたこと。デヴィッドにとって、25年は魔法の数字だ。オリジナルシリーズでも、『25年後に会いましょう』というフレーズが出てくる」と話した。

「ツイン・ピークス」は、1990年より2シーズンに渡って米ABCにて放送されたTVドラマ。ワシントン州の田舎町ツイン・ピークスを舞台に、カイル・マクラクラン演じるクーパー捜査官が地元の保安官と共に、遺体となって発見された学園一の人気者ローラ・パーマーの事件を捜査していくというストーリーだ。

新シリーズでは、「熱心なファンのために、明かされることのなかった答えを明かす」ことになるという。そして、「多くのオリジナル・キャストが戻る見込み」でもあるとネヴィンスは話しており、ファンにとってはたまらないシリーズになりそうだ。

デヴィッド・リンチとマーク・フロストが、新シリーズ全9話の脚本を執筆するとともにプロデュースを務める。また、リンチは全9話の監督を務める予定。