「ツイン・ピークス」新シリーズからデヴィッド・リンチ監督が降板! 金銭面で折り合いがつかず

90年代に本国アメリカのみならず、日本でも一世を風靡した人気海外ドラマ「ツイン・ピークス」。その新シリーズが米Showtimeにて制作されることが昨年10月に発表されたが、オリジナルシリーズのクリエイターで監督のデヴィッド・リンチが同作から降板したことが明らかとなった。

リンチ監督は現地時間5日、自身のツイッターを通じて金銭面で折り合いがつかなかったという理由から同作監督を降板したことを発表した。

「ツイッターの仲間たちへ。Showtimeは『ツイン・ピークス』をキャンセルしていません」

「1年4ヶ月という長い交渉の末、私は手を引くことを決めました。その理由は、脚本を執筆するにあたり、私が必要だと思ったやり方で脚本を執筆するための資金が提示されなかったためです」

「今週末、私は俳優陣に電話し始め、私が監督を務めないことを知らせました。『ツイン・ピークス』の企画は、今もShowtimeで生きている可能性はあります」

「私は『ツイン・ピークス』の世界を愛しており、このような結果になってしまったことを非常に残念に思います」

その後、米Showtime側から声明が発表され、局がリンチ監督の降板をツイートを通じて知ったことを明らかにしたと米Deadlineは報じている。

「我々はデヴィッド・リンチが本日発表した声明を、非常に悲しい思いで受け止めました。我々は、デヴィッドと彼の代理人と残りの交渉部分について解決に向けた協議が行われていると信じていたからです」

またShowtime側は、今もリンチ監督ともう一人のクリエイター、マーク・フロストの2人が企画を進めてくれることを願っていることを声明で明かしている。

「Showtimeも『ツイン・ピークス』の世界を愛してやみません。そして、我々は素晴らしいクリエイターであるデヴィッド・リンチとマーク・フロストのかじ取りによって、番組が栄光に包まれて復活を遂げることを今も願っています」

米Showtimeにてリミテッド・シリーズとして新エピソード9話が制作されることが伝えられていた同作。これまでにオリジナルキャストのカイル・マクラクラン、シェリル・リーなどの出演が発表されており、90年代に同作で製作総指揮を務めたデヴィッド・リンチとマーク・フロストが共に全エピソードを手掛ける予定であった。

中には、リンチ監督の降板発表により、新シリーズの制作が危ぶまれていると伝えるメディアも出てきている。長年ファンが復活を待ちわびていた作品だけに、今後の続報に注目したい。