カニエ・ウェスト、米大統領選出馬は「もちろんマジ！ みんなを勝ち組にしたい」

本年度の「MTV Video Music Awards」で「Vanguard Award」を獲得した際の授賞スピーチの締めくくりに「2020年の米大統領選挙に出馬する」と表現したカニエ・ウエスト(38)。冗談なのか本気なのかと、ネット上は騒然となったが、本人は大真面目で出馬に向けて着々と準備を進めていると明かしている。

米Vanity Fair誌のインタビューで、「本当に大統領選に出馬する気なのか?」と聞かれたカニエは、「もちろんさ」と即答。「そのために、これからたくさんリサーチをしなければならない。成長もしないといけないね」と真剣な表情を見せた。

次に、出馬宣言に対して世間がウェルカムな雰囲気でいることについて、「確かに、6年前に(『MTV Video Music Awards 2009』でテイラー・スウィフトの授賞スピーチを妨害したため)世間から嫌われていた時期があるからね」と前置きした上で、「でもさ、(大統領出馬)宣言したとき、”ちょっと待てよ。いけるんじゃないか。彼は物事をよく考える男だし、問題に巻き込まれるたびに銃弾の前に飛び出し誰かの盾になるような男だ。それに、彼ほど正直なセレブはいない”って声があがっただろ」と世間の好意的な反応に満足している様子を見せた。

そして、「オレは別におもしろそうだから出馬してやろうと思ってるわけじゃない」「ハワイでジェットスキーでもしようかって、そんな感覚じゃない。正反対の気持ちなんだよ」と訴え、「クラブに座ったときにさ、やべぇ! 大統領選に出馬するまであと5年しかない。たくさんのリサーチをして、成長もしなければならない。オレの親父は2つの修士課程を収めており、おふくろは2つPhDを持っていた。母さんはさ、オペレーションPUSH(人類救済のための民の団体:黒人地位向上団体)で働いていたんだぜ。クリエイティブになるにつれ、子供のころの原点のオレに近づく感じがするんだ」と、熱く語った。

大統領選に出馬するにあたり、デザイナーの仕事はどうするのかという質問には、「確かにニューヨーク・ファッション・ウィークのショーの7日前からは睡眠もとれなくなるほど集中しなければならない。有能がスタッフに恵まれているけど、それでも全身全霊で集中し「ステイ・クリエイティブ」でいなければならないんだ」と発言。デザイナーの仕事は相当なエネルギーを必要とするものだと明かしつつ、「でもさ、世界はデザインで救われる、というのがオレの理論なんだ」「デザインを続けることは、最適な判断を下す練習にもなるしね」と断言。

「オレは政治は嫌いだ。オレはこれっぽっちも政治家なんかじゃない。オレは真実を大切にし、人間を大事にする男だ。みんなに勝ち組になって欲しい。オレに言えることはそれだけ、それだけを考えているんだよ」と熱弁を振るった。