テイラー・スウィフトの歌詞盗用疑惑をめぐる裁判の判決文が、シャレが効いていて面白すぎる

自身の大ヒット曲「シェイク・イット・オフ」の歌詞は盗用されたものだとして、R&B歌手から訴訟を起こされていたテイラー・スウィフト。しかし、その訴えは棄却された。その際、裁判官が「シェイク・イット・オフ」他、テイラーの楽曲の歌詞を引用し書いた判決文が面白いと話題になっている。

11月初め、ジェシー・ブラハムという男がテイラーを相手取り訴えを起こした。ブラハムは、テイラーの楽曲「シェイク・イット・オフ」の歌詞の一部が、自身が2013年に発表した楽曲「Haters Gone Hate」の歌詞“Haters gone hate”、 “playas gone play”と同じで、テイラーに歌詞を盗用されたと主張していた。


しかし、英The Guardian誌が伝えたところによると、ブラハムの訴えは棄却。裁判官は、自身のテイラー知識を存分にひけらかしながら、面白い判決文を書き上げた。その判決文には、「シェイク・イット・オフ」の他、テイラーの代表曲「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない」「バッド・ブラッド」「ブランク・スペース」などの歌詞がたくさん引用されていたのだ。

(判決文)
「今のところ、裁判所は、ブラハムが絶対に絶対に絶対に(never, ever, ever)訴追したりすることができないと言っているわけではありません。しかし、差し当たり、我々が抱える問題を(now, we have got problems)、ブラハムが解決できるとは思えません。ここに書かれたように、訴えには空欄(blank space)があり、ブラハムには名前以上のことを書いていただかないといけません。そして、裁判所の説明第二項を考慮にいれると、ブラハムの申し立てでは、この訴訟で見受けられる弾丸で空いた穴をバンドエイドでは塞ぐことができない(BandAids will not fix the bullet holes)ことに気付くことでしょう。現在のところ、被告側はこの訴訟を振り払いました(shaken off)」

At present, the Court is not saying that Braham can never, ever, ever get his case back in court. But, for now, we have got problems, and the Court is not sure Braham can solve them. As currently drafted, the Complaint has a blank space— one that requires Braham to do more than write his name. And, upon consideration of the Court’s explanation in Part II, Braham may discover that mere pleading BandAids will not fix the bullet holes in his case. At least for the moment, Defendants have shaken off this lawsuit.

盗用疑惑でテイラーを訴えたブラハムだったが、裁判官からテイラーの歌詞を引用された形で棄却判決を受け取るというなんとも皮肉な結果に。果たしてブラハムはこの棄却判決をおとなしく受け止めるのだろうか?