LGBT団体が映画「ズーランダー2」のボイコットを呼びかけ！ カンバーバッチ演じる役柄は、「トランスジェンダーらへの差別」

2001年に公開されたコメディ映画「ズーランダー」の続編「Zoolander 2(原題)」は、差別的?　LGBT活動家たちが、ボイコットを呼びかけている。

映画「ズーランダー」シリーズは、ベン・スティラー(49)が監督と主演を務め、ファッションモデル界を舞台にしたコメディ作品。つい先日、第一弾となるトレーラーが公開され、ジャスティン・ビーバー(21)ら、人気セレブらが出演していることが話題となった。

ところが、英ドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」などで知られる、俳優ベネディクト・カンバーバッチ(39)が演じる役柄が「差別的」であるとして、LGBT活動家たちが作品へボイコットを呼びかける事態に。米Perezhiltonは、「カンバーバッチが演じる役柄が、アンドロジニー(半陰陽)やトランスジェンダー、ノンバイナリージェンダーを過度に誇張し、あざけっていることは明らかです」という代表者の声明を伝えている。

映画「Zoolander 2」の予告に、カンバーバッチは“トップモデル”のひとりとして登場。ベン演じるデレクの「男なのか、女なのか」という性別を問う質問に対し、「オール(すべて)」と回答。「胸と男性器、どちらがついているのか?」というストレートな質問を、鼻で笑うというシーンがフィーチャーされていた。

これに対し、今回のボイコットを先導するサラ・ローズは、「もしファッション業界における、トランスジェンダーや、アンドロジニーを扱いたいのなら、アンドレイ・ペジックにアプローチすればいい」と、実際に男性として生まれながら、手術を受けて女性になったモデルの名前を挙げ、作品を批判。カンバーバッチのような俳優を起用し、「明らかにネガティブな意図で」こういった役柄を演じさせることに対して、「有害で危険な見識」を広める結果になると訴えている。

【参考】2014年に性別適合手術を受け、男性から女性となったモデル、アンドレイ・ペジック

Andreja Pejicさん(@andrejapejic)が投稿した写真 - 2015 11月 10 10:44午前 PST

すでに「Zoolander 2」のボイコットへ、7000人あまりが賛同しているという。

【動画】カンバーバッチの役は差別的? 「Zoolander 2」予告編(問題のシーンは35秒頃から)