バービー人形に、新たに３つの体型が仲間入り！ セレブからは賛否両論の声

米大手玩具会社マテルが、同社のヒット商品であるバービー人形に、3タイプの体型を追加することを明らかにした。バービー人形は57歳にして、大きなチェンジを迎えることになったが、ネット上では賛否両論が巻き起こっている。

一昔前は、女の子の憧れだったバービー人形。しかし、最近の子供たちは「自分の外見とあまりにもかけ離れている人形では遊びたがらない」とのこと。大人たちからも、「体型が非現実的過ぎる」「痩せてるのがいい、ブロンドがいいという誤った美の意識を子供たちに植え付ける」「性差別的な玩具」「摂食障害の原因を作っている」と批難が殺到しており、バービー人形の売り上げは年々低下。

人形遊び以外の玩具で遊ぶことを好む子供も増えており、この1年で14%も売り上げが減少していると報じられている。

マテルは、過去にも人種的なバリアをクリアすることに挑戦。1960年代にアフリカン・アメリカン・バービーを、1980年代にアジア人・バービーを仲間入りさせている。そして今回、高まる体型批判と売り上げ低迷に対応する形で、「新しい体型のバービーを仲間入り」させた。

マテルは1月28日に、バービー人形をリニューアルすることを発表。「背が低めで痩せているプチ・バービー」「背が高いトール・バービー」「ぽっちゃりしたカービー・バービー」を仲間入りさせるほか、髪や肌、目の色や、ヘアスタイルのバリエーションも増やすことも明かした。

この発表に、セレブからは喜びの声が上がった。パトリシア・ヒートンは、「娘はいないけど、もしいたら絶対に買うわね。いや、関係ない! 買っちゃうわ! 」とツイート。

巨尻を讃えるラップ曲「ベイビー・ゴット・バック」で知られるサー・ミックス・ア・ロットは、「カービー・バービーを作る決断を下したマテルに敬礼! オレたちも人形遊びする時代がきたんじゃないか? 笑」とツイート。

カット・デニングスは、「カービー・バービーね。そろそろだと思ってたけど」、セレブ御用達の人気デザイナー、クリスチャン・シリアーノは、「バービーにとって伝説的な日になったね! 新しいシルエットのバービーを見て、それぞれの美しさを讃えることができるなんて、本当に楽しみだ! 」とツイートした。

しかし、中には反対派もおり、カースティ・アレイは、「ここまでバービーのことを真面目に考えなきゃいけないわけ? バービーがフリークみたいだった1965年に戻りたいわ」とツイート。

ヘザー・マクドナルドも、「バービーがカービーやトールとか、新しい体型を追加するんだって。貧尻やキュッとした足首のバービーは追加しないわけ? 」とツイート。たかが人形なのに、やり過ぎだと批判した。

一般人からも、「革命的! 素晴らしい! 」という声が上がる一方で、「カービー・バービーは在庫一掃セールに出されちゃうよね。確実に」などという声が上がっており、反応は様々だ。

新しい体型のバービー人形たちは、現在オンラインで予約受付中。3月には、アメリカの大手小売店ウォール・マートやトイザラスの店頭で販売が開始されると報じられている。