契約訴訟で敗訴したKESHA（ケシャ）のファン、レコード会社前で新たなデモを計画中

人気歌手のKESHA(ケシャ)がソニー・ミュージックとの契約解除を求めて起こした訴訟で敗れたことを受け、ニューヨークのソニー本社前でファンが11日に新たな抗議デモを計画している。今回は100人以上が参加して計41万1,000人分の署名が入った4通の嘆願書を手渡し、「Tik Tok」などのヒット曲で知られるKESHAが希望通りレーベルを去ることができるように求める。

KESHAは現在、ソニーと音楽プロデューサーのドクター・ルークとの契約解除を求めている。彼女はドクター・ルークに何年も性的・精神的虐待を受けたとして訴えている。ドクター・ルークは虐待を否定しているが、ソニーとドクター・ルークのレーベル、「キモサベ・レコーズ」との契約解除を求めたKESHAの訴訟は先月、ニューヨークの裁判所で棄却された。

しかし彼女のファンは希望を捨てず、再びマンハッタンに集まることを決めた。エンターテイメント情報サイト「The Wrap」によると、4通の嘆願書は「Care2」、「SumOfUs」、さらにファンに対し別々の署名文書を送った「UltraViolet」という支援団体から寄せられたという。デモ参加者らはプロジェクターを使い、金曜日の夕方、ソニーのビルの壁に「#FreeKesha」(#KESHAを自由に)というSNSのハッシュタグを投影する計画もしているようだ。

「KESHAの音楽なしには、どう生きていいのか分からない」とCare2でデモを組織し、KESHAが敗訴した1週間後にもあった同様の抗議デモにも参加していたマイケル・エイシールは語った。「彼女は常に、僕たちのような人たちのために闘ってきた。今度は僕たちが彼女のために闘う」

ソニーの代理人を務めるスコット・A・エデルマン弁護士は先日、ソニー側はドクター・ルークとKESHAの間で10年前に交わされた契約を「打ち切る立場にはない」ことを理由にKESHAの望みを叶えることはできないという従来の立場を繰り返した。

「この状況下において、ソニーはアーティストをサポートすることに全力を尽くしているが、当事者ではないため、法的に契約を終了させることはできない」と同弁護士は米The New York Times紙に語っている。

一方、KESHAのもとにはケリー・クラークソンやリース・ウィザースプーン、ロード、アデル、レディー・ガガら大勢のセレブから支援が寄せられ、テイラー・スウィフトは「苦しい状況に置かれた彼女の経済的ニーズ」を支援するため25万ドル(約2,840万円)を寄付している。

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