ジェイ・Ｚ、元親友カニエ・ウェストにプレゼントした“２２億円”の真相とは・・？

ビヨンセの夫でヒップホップ界の大御所ジェイ・Zが、6月30日にリリースしたニューアルバム「4:44」に収録されているカニエ・ウェストへのディス・ソング内にある歌詞「2000万ドル(約22億6000万円)」に関する真相が明らかになったと米TMZが報じた。

ジェイは「4:44」に収録されている「Kill Jay Z」で、かつていくつもの音楽を一緒に制作し、共同ツアーまで行った“元親友”のカニエ・ウェストのことをディス。

「オマエはYeに傷つけられたんだよな/ オマエはなにも考えずに奴に2000万ドルを渡しちまった/ で、奴はステージでオマエのことを20分も罵った/ オマエは“奴は一体なにを考えてたんだ?”“みんなどうしちまったんだ?”って思ったよな/ みんながクレイジーなら、狂ってるのはオマエさんだってことだしな」と、自答自問するリリックで、Yeはカニエの愛称であること、カニエが措置入院させられる少し前のコンサートで「ジェイが連絡してくれない」と非難するMCを行ったことから、カニエに対するディス返しソングだと話題を集めた。

この歌詞にあるジェイが渡した「2000万ドル」だが、当初、ジェイの運営する音楽配信サービス「Tidal」絡みの金ではないかという憶測が流れた。カニエは昨年、「『Tidal』で『The Life of Pablo』を独占リリースしたから利用者が激増した。だから自分にボーナスを払うべき」だと主張。満足する対応をしてもらえなかったため、Tidalと決別したと報じられていたからだ。

2000万ドルを手にしときながら、Tidalと決別したカニエは卑劣だという声も上がったが、4日、米TMZは「この2000万ドルはイベント・プロモーター会社のライブ・ネーションが『Saint Pablo Tour』の前払金としてカニエに支払ったもの」だと報道。

2000万ドルは「動くステージ」などコンサートの演出にかかる費用などに当てられたそうで、契約書にもしっかり記載されている正当な報酬。とんでもない大金だが、カニエほどの大物アーティストに対する「前払い金」としては妥当な金額だという。

ジェイは「Kill Jay Z」で、まるで彼や彼が立ち上げたレーベル、ロック・ネイションがカニエに「2000万ドル」を支払ったかのようにラップしているが、そうではないとTMZは伝えている。

ちなみにジェイは、カニエがほかのストリーミングサービスと独占契約を結んだため裁判所に訴えると息巻いているそうだが、カニエはもう独占契約など結ぶ気などないようで、ニューアルバム制作に集中しているものと見られている。

.@S_C_’s ‘4:44’ is available now, exclusively on https://t.co/We5OlPjQmL. pic.twitter.com/H5LSaHl4Cq

— TIDAL (@TIDALHiFi) 2017年7月5日