エミー賞ノミネート発表

アメリカ現地時間の７月18日、第54回エミー賞のノミネートが発表された。今年大健闘したのはHBO局放送のドラマ『Six Feet Under』。最優秀作品賞（ドラマ部門）を含む、23のノミネートを獲得。最多ノミネート作品となった。これは1994年に27のノミネートを獲得した『NYPD ブルー』に次ぐ快挙。

このほかドラマ部門では、『Six Feet Under』に次ぎ『The West Wing』が、マーティン・シーン（最優秀主演男優賞）、デュール・ヒル（最優秀助演男優賞）、ジョン・スペンサー（最優秀助演男優賞）、ブラッドリー・ウィットフォード（最優秀助演男優賞）、リチャード・シフ（最優秀助演男優賞）、メリー・ルイズ・パーカー（最優秀助演女優賞）、ストッカード・チャニング（最優秀助演女優賞）など、21のノミネートを獲得し、昨年に次ぐ大健闘を見せた。

昨年度、22のノミネートを獲得した人気番組『ザ・ソプラノズ～哀愁のマフィア』は、2001年6月1日～2002年5月31日の間に放映されたエピソードがなかったため、今年度のエミー賞の対象作品にはならなかった。

コメディ部門では、『フレンズ』、『Sex and the City』、『ふたりは友達？ウィル＆グレイス』の日本でもおなじみの3作品が最優秀作品賞でノミネートされた。

『フレンズ』からは、マット・ルブランク、マシュー・ペリーが最優秀主演男優賞、そしてジェニファー・アニストンが最優秀主演女優賞でノミネート。また、ジェニファー・アニストンの夫、ブラッド・ピットも『フレンズ』のゲスト出演エピソードで、最優秀ゲスト男優（コメディ部門）にノミネート。夫婦そろってのエミー賞ノミネートとなった。

『Sex and the City』からは、サラ・ジェシカ・パーカーが最優秀主演女優賞で、またキム・キャトラル、シンシア・ニクソンが最優秀助演女優賞でノミネートされた。『ふたりは友達？ウィル＆グレイス』はデブラ・メッシングが主演女優賞でノミネートされたほか、個性的な脇役を演じるショーン・ヘイズ、メーガン・ムラリーが評価され、それぞれ最優秀助演男優、最優秀助演女優賞にノミネートされた。

スティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクスが製作総指揮をつとめたTVミニシリーズ『バンド・オブ・ブラザース』は最優秀作品賞（ミニシリーズ部門）などでノミネート。ゴールデングローブ賞とのダブル受賞となるか期待が寄せられている。

アニメ部門では、最優秀作品賞に『キング・オブ・ザ・ヒル』、『ザ・シンプソンズ』、『サウスパーク』と日本でも人気の番組がノミネートされた。

このほか、興味深いエミー賞部門として最優秀ヘアスタイリング賞というものがあり、この賞には『バフィー～恋する十字架』、『Sex and the City』などの作品がノミネートされた。『バフィー～恋する十字架』は、最優秀メイクアップ賞でもノミネートされており、ビジュアル的にエミー選考委員たちを魅了したようだ。

そのほか主なノミネートは以下のとおり。受賞者、および受賞作品は、９月、カリフォルニア州ロサンゼルスで発表される。

最優秀作品賞（ドラマ部門）
『CSI：科学捜査班』(CBS)
『Law & Order』(NBC)
『Six Feet Under』(HBO)
『２４』(FOX)
『The West Wing』(NBC)

最優秀作品賞（ミニシリーズ部門）
『バンド・オブ・ブラザース』(HBO)
『Dinotopia』(ABC)
『The Mists Of Avalon』(TNT)
『Shackleton』(A&E)

最優秀作品賞（コメディ部門）
『Curb Your Enthusiasm』(HBO)
『Everybody Loves Raymond』(CBS)
『フレンズ』(NBC)
『Sex and the City』(HBO)
『ふたりは友達？ウィル＆グレイス』(NBC)

最優秀作品賞（１時間以内のアニメーション部門）
『As Told by Ginger』（Nickelodeon）
『Futurama』（FOX)
『キング・オブ・ザ・ヒル』（FOX)
『ザ・シンプソンズ』(FOX)
『サウスパーク』（Comedy CentraLl)

最優秀キャスト賞（ドラマ部門）
『Alias』(ABC)
『Law & Order』(NBC)
『Once and Again』(ABC)
『Six Feet Under』(HBO)
『２４』(FOX)
『The West Wing』(NBC)

最優秀キャスト賞（コメディ部門）
『そりゃないぜ!?フレイジャー』(NBC)
『フレンズ』(NBC)
『Scrubs』(NBC)
『Sex and the City』(HBO)
『ふたりは友達？ウィル＆グレイス』(NBC)

最優秀作主演男優賞（ドラマ部門）
マイケル・チクリス（『The Shield』）
マイケル・C・ホール（『Six Feet Under』）
ピーター・クラウス（『Six Feet Under』）
キーファー・サザランド（『２４』）
マーティン・シーン（『The West Wing』）

最優秀主演女優賞（ドラマ部門）
ジェニファー・ガーナー（『Alias』）
エイミー・ブレネマン（『Judging Amy』）
レイチェル・グリフィス（『Six Feet Under』）
フランシス・コンロイ（『Six Feet Under』）
アリソン・ジャネイ（『The West Wing』）

最優秀主演男優賞（コメディ部門）
バーニー・マック （『The Bernie Mac Show』）
レイ・ロマノ（『Everybody Loves Raymond』）
ケルシー・グラマー（『そりゃないぜ!？フレイジャー』）
マット・ルブランク（『フレンズ』）
マシュー・ペリー（『フレンズ』）

最優秀主演女優賞（コメディ部門）
パトリシア・ヒートン（『Everybody Loves Raymond』）
ジェニファー・アニストン（『フレンズ』）
ジェーン・カズマレック（『マルコム in the middle』）
サラ・ジェシカ・パーカー（『Sex and the City』）
デブラ・メッシング（『ふたりは友達？ウィル＆グレイス』）

最優秀助演男優賞（ドラマ部門）
ヴィクター・ガーバー（『Alias』）
フレディ・ロドリゲス（『Six Feet Under』）
デュール・ヒル（『The West Wing』）
ジョン・スペンサー（『The West Wing』）
ブラッドリー・ウィットフォード（『The West Wing』）
リチャード・シフ（『The West Wing』）

最優秀助演女優賞（ドラマ部門）
タイン・デイリー（『Judging Amy』）
ローレン・アンブロース（『Six Feet Under』）
メリー・ルイズ・パーカー（『The West Wing』）
ストッカード・チャニング（『The West Wing』）

最優秀助演男優賞（コメディ部門）
ピーター・ボイル（『Everybody Loves Raymond』）
ブラッド・ガレット（『Everybody Loves Raymond』）
デビッド・ハイド・ピアース（『そりゃないぜ!?フレイジャー』）
ブライアン・クランストン（『マルコム in the middle』
ショーン・ヘイズ（『ふたりは友達？ウィル＆グレイス』）

最優秀助演女優賞（コメディ部門）
ドリス・ロバーツ（『Everybody Loves Raymond』）
ウエンディ・マリック（『Just Shoot Me』）
シンシア・ニクソン（『Sex and the City』）
キム・キャトラル（『Sex and the City』）
メーガン・ムラリー（『ふたりは友達？ウィル＆グレイス』）

最優秀ゲスト男優賞（コメディ部門）
アダム・アーキン（『そりゃないぜ!?フレイジャー』）
アンソニー・ルパグリア（『そりゃないぜ!?フレイジャー』）
ブライアン・コックス（『そりゃないぜ!?フレイジャー』）
ブラッド・ピット（『フレンズ』）
マイケル・ダグラス（『ふたりは友達？ウィル＆グレイス』）

最優秀ゲスト女優賞（コメディ部門）
キャサリン・ヘルモンド（『Everybody Loves Raymond』）
スーザン・サランドン（『マルコム in the middle』）
クロリス・リーチマン（『マルコム in the middle』）
フランシス・スターンハーゲン（『Sex and the City』）
グレン・クローズ（『ふたりは友達？ウィル＆グレイス』）

最優秀ヘアスタイリング賞（シリーズドラマ部門）
『Alias』（ABC)
『バフィー～恋する十字架』（UPN)
『Enterprise』（UPN)
『Sex and the City』（HBO)
『Six Feet Under』(HBO)