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「フレンズ」の人気者2人、主演ドラマが話題に

2011年2月17日
「フレンズ」のチャンドラー役マシュー・ペリーと、ジョーイ役マット・ルブランクの2人が、久々にTVドラマに主演して話題を呼んでいる。

アメリカで2月から放送がスタートしたマシュー・ペリーの主演ドラマ「Mr. Sunshine」は、中年の危機にある男を主人公にしたコメディ。彼が演じるベンは、二流のスポーツ競技場で働くマネージャーで、40歳の誕生日に恋人に捨てられて、これまでの自分勝手だった人生を見つめ直す。

「ベンは5年前の僕の姿なんだ。人生をなんとかやり直して、よい人間になろうともがくベンに共感するよ。僕自身、おかげで以前よりもずっとよい人間になれたと思う」

抜群のコメディセンスで人気者となった一方、薬物依存でリハビリ施設に入るなど、プライベートな問題に苦しんできたマシュー。「Mr. Sunshine」で彼は脚本にも参加し、「できるだけ番組制作にも関わっていきたい」と意欲を見せている。

一方、マット・ルブランクは、「フレンズ」のスピンオフだった主演作「ジョーイ」以来、5年ぶりとなる主演ドラマ「Episodes」が、アメリカで1月から放送されている。。

本作でマットは、本人役“マット・ルブランク”を自虐的なユーモアたっぷりに演じて注目を集めている。ストーリーの舞台はTV業界。イギリスでTVシリーズをヒットさせたクリエイターの英国人夫婦が、アメリカのネットワーク局に口説き落とされてLAへ行き、アメリカ向けのリメイク版を制作することに。ところが、主演俳優にイメージとは全く違うマット・ルブランクを押しつけられて、てんてこ舞いする。

米TVガイドのインタビューに答えたマットは、2006年に「ジョーイ」が終了し、離婚や娘の病気で悩んでいた頃は、人生で最悪の時だったと告白。だが、「フレンズ」のプロデューサーだったデヴィッド・クレーンと、そのパートナーであるジェフリー・クラリックが、新たなドラマの企画を持ち込んできたことが、再出発の転機となった。

「2年ぐらい前に、ジェフリーが電話してきて『いま何してる?』って聞かれた。僕が『父親をやってるだけ。“フレンズ”で稼いだ金を切り崩してるよ』と答えたら、『いい企画があるから会って話したい』と言われた。『いいね』とは答えたけど、その時は正直、何も期待してなかったんだ。でも、デヴィッドから企画のアイディアを聞いて素晴らしいと思った。でも、『自分を演じるってどういうことだ?』って戸惑ったよ(笑)」

「Episodes」は、ケーブル局Showtimeで放送されているだけあって、内容も表現も過激で、米TV界やハリウッドを痛烈に皮肉ったきわどいブラック・ジョークが話題となっている。劇中で様々なトラブルを巻き起こす“マット・ルブランク”だが、どれだけ実際の本人像に近いかという質問に、マット自身は、「ヒミツにしておいたほうがいいよね(笑)」と茶目っ気たっぷりにコメントしている。

ちなみに、度々うわさにのぼっている「フレンズ」の続編制作の可能性について、マットはこれを否定。「『フレンズ』は奇跡的な素晴らしい番組だったし、その一部を担ったことはとても幸運だったと思ってるよ。でも、キャラクターたちがその後どういう人生を送っているかは、みんながそれぞれ想像するほうがいいんじゃないかな」と語っている。

「フレンズ」終了から7年。その後の苦労や悩みを正直に打ち明け、再びTVドラマで男らしく勝負を賭ける2人の今後に期待したい。
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