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音楽デビューした「ツイン・ピークス」デヴィッド・リンチ、自ら監督したPV公開

2012年4月4日
海外ドラマ「ツイン・ピークス」や映画「インランド・エンパイア」で知られる鬼才監督で、昨年11月にファースト・ソロアルバム「Crazy Clown Time」をリリースしてミュージシャン・デビューしたデヴィッド・リンチが、自ら監督したタイトル曲のミュージック・ビデオを公開した。

「Crazy Clown Time」は、淡々と刻まれるビートと、ヴォコーダーを使ったデヴィッドの物憂げなボーカルが、妙なトリップ感をあおる“モダン・ブルース”。ミュージック・ビデオに登場するのは、裏庭でバーべーキュー・パーティをする男女だ。

しかし、このビデオ、巨乳の女性たちがトップレスで身もだえ、ビールをかぶったモヒカンの男が自ら頭に火を点けて叫び声を上げるなど、阿鼻叫喚の世界が展開するもの。まさにデヴィッドならではの退廃的な雰囲気が漂う独特の映像となっており、YouTube上では18歳以上の視聴年齢制限が適用されている。

デヴィッド・リンチ「Crazy Clown Time」ミュージック・ビデオ


昨年、英Guardianのインタビューに答えたデヴィッドは、「昔から音に興味があり、音が大好きだった。音の実験をするためにスタジオを建てたほど。次第に、実験の対象が音から音楽へ移っていった」と語っていた。このアルバムも、マルホランド・ドライブに建てたデヴィッドのスタジオで、1年以上の時間をかけてレコーディングしたとのこと。

ファンにとっては、近年、映画作品を発表していない鬼才監督の芸術世界を味わえる、貴重なビデオだと言えるだろう。
 
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