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第66回トニー賞開催! 「ONCE ダブリンの街角で」の舞台版が8部門を獲得[動画あり]

2012年6月12日
米CBSにて10日(現地時間)、第66回トニー賞の授賞式が開催され、2007年に公開されたアイルランド映画「ONCE ダブリンの街角で」を舞台化した「once」が、最優秀作品賞をはじめとする最多8部門を獲得した。

トニー賞は、米ニューヨークのブロードウェイの劇場で、その年に上演されたミュージカル・演劇の中で最も優れた作品に贈られる賞で、アカデミー賞、グラミー賞、エミー賞などと同じく権威のある賞として知られている。賞は、演劇部門とミュージカル部門に分けられ、ブロードウェイ関係者の投票で決定される。

また、トニー賞の見どころとして、ノミネートされた作品のパフォーマンスを直接観ることができるほか、歌って踊れる旬のゲストが披露する華やかなパフォーマンスもその一つ。過去には、「glee」のマシュー・モリソンや、リー・ミシェルらも登場し、その圧巻のパフォーマンスで会場を大いに沸かせたことも。

そしてこの度、第66回トニー賞ミュージカル部門の最優秀作品賞に選ばれたのは、ストリート・ミュージシャンの男とチェコ移民の女性が、音楽を通しながら次第に心を通わせていくさまを描いたラブストーリー「ONCE ダブリンの街角で」を舞台化した「once」。主演を務めたスティーヴ・カジーが主演男優賞を受賞したほか、脚本賞、演出賞、編曲賞など最多となる合計8部門を受賞。

演劇部門の最優秀作品賞には、人種間の問題を扱ったコメディ劇「Clybourne Park」が選ばれた。また、過去にミュージカル部門の主演男優賞を受賞し、第58回トニー賞の司会を務めたこともある俳優、ヒュー・ジャックマンが、特別賞を受賞した。

今回、司会を務めたのは、「天才少年ドギー・ハウザー」や、人気コメディドラマ「ママと恋におちるまで」でモテ男、バーニー・スティンソンを演じているニール・パトリック・ハリス。ニールは、2009年、2011年に行われたトニー賞でも、ホストを務めており、今回が3回目の抜擢。

授賞式は、そんなニールのパフォーマンスからスタート。ダンサー陣に囲まれニールがジャケットを早着替えする場面では、場内から拍手が。そして、日本でも人気のミュージカル「アニー」の女の子も登場するものの、その女の子にニールが圧倒されてしまうという一場面も。

【動画】ニール・パトリック・ハリスによるオープニングアクト(第66回トニー賞)


そのほか、第66回トニー賞では、クリスチャン・ベール主演で1992年に製作されたミュージカル映画「ニュージーズ」を舞台化した「Newsies」や、日本でも有名なミュージカル「ヘアスプレー」のキャストらがパフォーマンスを披露。劇中でも歌われる人気の楽曲「グッド・モーニング・ボルチモア」を歌い上げるなど、会場は大盛り上がりの末、幕を閉じた。

【受賞一覧】※主要な賞のみ

■演劇部門
作品賞:「Clybourne Park」
主演男優賞:ジェームズ・コーデン
主演女優賞:ニーナ・アリアンダ
助演男優賞:クリスチャン・ボール
助演女優賞:ジュディス・ライト

■ミュージカル部門
作品賞:「once」
主演男優賞:スティーヴ・カジー
主演女優賞:オードラ・マクドナルド
助演男優賞:マイケル・マクグレース
助演女優賞:ジュディ・ケイ
脚本賞:エンダ・ウォルシュ(「Once」)

そのほか受賞一覧はこちらから