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タランティーノ監督、「引退宣言」は映画のデジタル化が理由

2012年12月3日
今年のクリスマスに公開予定の「ジャンゴ 繋がれざる者」や「キル・ビル」シリーズの脚本・監督を手がけている鬼才クエンティン・タランティーノ。先日、10作品を撮ったら監督業を引退すると宣言し、メディアやファンを驚かせたが、その理由が、映画のデジタル技術のせいであると発言した。

毎年恒例となっている米Hollywood Reporter主催の監督雑談会に出席したタランティーノは、アン・リー、ベン・アフレック、デヴィッド・O・ラッセルら著名な監督を前にして、先日の「引退宣言」の裏にある独自の考えを披露した。

監督業から手を引きたいと思うようになったのは、映画の「絶滅」が差し迫っているからだという。伝統的に使われているセルロイドに代わり、デジタルカメラやプロジェクターが使用されることが多くなっている状況について、タランティーノは、「そういうのは嫌いなんだ」「デジタル映写機でさえ・・・・・・終わっているね」と述べた。

監督引退後の進路について、タランティーノは、「ライターになろうと思っている。小説を書いたりね。映画文学や映画本、映画評論とかを書きたいと思う」とコメントした。

また、タランティーノは、映画が大げさなテレビのようなものになってきていると指摘し、それならテレビ作品の監督をした方がよいと考えているという。「大きな脚本を書いて、HBOのミニシリーズにした方がマシさ。時間内に収めなきゃいけないっていうプレッシャーもないしね。脚本全部使えるってことだし」とも発言した。

常に己の独創的な価値観を貫き、映画ファンを魅了してきたタランティーノ監督は、これからどんな方向へ向かっていくのか?
 
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