妊娠 → 激太り → 出産 → ダイエット → 妊娠 を繰り返して巨万の富を築くジェシカ・シンプソン

歌手・女優のジェシカ・シンプソン(32)の稼ぎ方が、とてもユニークで巧みだと評判だ。

まずジェシカ・シンプソンを知らない人のために。彼女は1999年に「I Wanna Love You Forever」でデビュー。以降、いきなり全米チャート3位まで上昇。デビューアルバムも全世界で400万枚を売り上げた。その後も順調にヒットを重ね、これまでに全世界で3000万枚のアルバムセールスを記録している。

2002年に、人気ボーイズグループ「98°」のニック・ラシェイと結婚。新婚生活を描いたリアリティ番組も人気になるが、2005年に破局。2010年に元NFL選手のエリック・ジョンソンと婚約。2012年5月に第一子が誕生した。

一見、好調なキャリアと幸せな家庭を築く、感動ストーリーに見えるが、最近のジェシカは人生のイベントを利用して、とても巧妙にカネ儲けにつなげているというのがもっぱらの評判だ。

昨年、ジェシカのおなかが大きくなったため、マスコミは妊娠かと騒ぎ立てるものの、なかなか妊娠の事実を公表せず、マスコミの注目を長く集めることになった。

さらに、妊娠中に、健康的なダイエットプログラムを提供する会社「ウェイトウォチャーズ」と400万ドル(約3億2000万円)という巨額の契約を締結。出産後に同社のダイエットプログラムを使って痩せることで同社の広告塔の役割を果たすという内容だったようだ。

出産後のダイエットを劇的に見せようとしたのか、その後のジェシカはみるみる激太りしていく。

そんな中、ジェシカは無事出産。ここでも赤ちゃんの写真をある雑誌で独占的に披露する契約を結びちゃっかり80万ドル(約6400万円)をゲットしている。

その後、激太りしてぬいぐるみのようになったジェシカをマスコミは毎日追いかける。「ジェシカは400万ドルももらっておいて一向に痩せようとしない」とバッシングするものの、彼女はどこ吹く風。マスコミへの露出が増えてジェシカにとってはむしろありがたいことだったのかもしれない。

そしてある日、ジェシカは、なんといきなり27キロ減量した姿を披露。マスコミの関心を最大限集めておいた上で、ウェイトウォチャーズの効果をまざまざと見せつける結果となった。

これでジェシカ劇場も一区切りかと思われた矢先の今月、ジェシカは早くも第二子の妊娠を発表。しばらくダイエットもお休みとなるようだ。

400万ドルを投資したウェイトウォチャーズはジェシカにまた太られてはたまったものではない。さぞかし憤慨しているのかと思いきや、現在、同社のホームページは彼女を大々的にフィーチャーした動画を披露。どうやら、同社とジェシカは、「妊娠→激太り→出産→ダイエット」のサイクルをもう一回繰り返して、同社のプログラムの効果をPRするつもりのようだ。

マスコミも消費者も、もう一回ジェシカ劇場に振り回されてしまうのだろうか?

【動画】誇らしげなジェシカ・シンプソンが登場するウェイト・ウォッチャーズのPR動画