【インタビュー】「アメアイ」司会者ライアン・シークレスト: チンパンジーと共演するほうがラク!?

シーズン1から「アメリカン・アイドル」の司会者を務めてきたライアン・シークレストが、今年の5月に米トークショー「The Tonight Show with Jay Leno」に出演した。

「ライアンは常にTwitterでツイートしているよね。番組中も」とジェイが指摘すると、ライアンは「じゃあこれからツイートしようか」とおもむろに携帯を取り出した。だが、それを制止されたライアンは、「アメアイでは、CM中によくツイートするんだよ」と答え、過去の失敗談を披露。アメリカでは西と東で時差があり、「アメアイ」は東海岸でライブ中継しているが、それを忘れてしまったライアンが番組が終わった直後にその日の結果をツイートしてしまい、西海岸の「アメアイ」視聴者に怒られたというエピソードを告白した。

多忙なライアンはラジオ番組もやっている。トークショーに出演した当日、ラジオで取り上げた一番ホットな話題はアーノルド・シュワルツェネッガーの離婚だったとのこと。彼はジェイから「今までラジオで放送した最も衝撃的な内容は?」と聞かれ、「そうだね。この仕事をやっていると、時には他のメディアよりいち早く情報を入手することができる。僕にとって一番衝撃的だったのは、バックストリート・ボーイズとニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックがタッグを組んだニュースだよ」と話し、客席の笑いを誘った。夜中にその情報を入手したライアンは、そのことをツイートするのを翌朝まで我慢しなければならないのも大変だったというのだ。

【動画】ライアン・シークレスト　インタビュー(1/3)


また、ライアンは下積み時代のエピソードも公開。スーパーや公園でラジオ局のグッズを配ったり、子供向けのTVクイズ番組でチンパンジーと一緒に番組の司会をやっていたことを語った。「チンバンジーと一緒に仕事するのはどんな感じ?」と聞かれると、ライアンは真顔で、「正直、今やっている仕事よりも楽だった。しかも、生放送に向いていないチンパンジーと仕事するのはいい訓練だった」と回答。

「残念ながら当時のライアンの映像が見つからないみたいなんだけど」と言うジェイの言葉に、ライアンは「俺が全部破棄させたからだ」と答えたが、ジェイがニヤリと笑って、「でも探せば何でも出てくるものだ」と意味深に言うと、怪訝な表情に。「ロスには何でも集めて取っておく物好きな人たちがいて、そういう人たちに札束を渡せば、なんでも売ってくれる」とジェイが続け、画像はあまりよくないが、若い頃のライアンがチンパンジーと司会をやっている映像が紹介された。

【動画】ライアン・シークレスト　インタビュー(2/3)


「素晴らしいよ、ライアン!　ちゃんとチンパンジーに合わせて、途切れることなくアドリブで繋げていってるよね。この頃から君は才能を発揮していた」と、当時のライアンの司会ぷりを大絶賛したジェイは、その後、ライアンのカバンの中身を観客に披露。

すると、彼のカバンから、お皿、ナイフ、フォーク、布のナプキンが登場して、観客はびっくり。ライアン曰く、多忙な生活のためケータリングの食事が多いが、ちゃんと食器に移し替えて食べると、まるでレストランで食べているかのような気分になれるとのこと。食べ終わった後は、食器を軽く洗い、そのままカバンに戻すらしい。

「実は…僕は来年も『アメリカン・アイドル』の司会をやることが決まった」と話したライアンは、「次のシーズンも同じ審査員たちでやるのか」と聞かれて、「そうだと思う」と回答。投票結果を発表する日が一番苦痛だという彼は、前の晩に一人一人の審査員が言ったコメントを読み返すが、スティーヴン・タイラーのコメントだけ、チンプンカンプンなことがあると打ち明けた。

【動画】ライアン・シークレスト　インタビュー(3/3)


ライアンはお騒がせカーダシアン3姉妹の全ての番組のプロデューサーも務めている。カーダシアン姉妹の噂を聞きつけたライアンが、彼女達が主宰していたバーベーキュー・パーティにカメラを送り込んだのがきっかけだったらしい。ルックスが良くて、仲のいい姉妹だけでなく、彼女達の言動が「天才的におもしろかった」ため、カーダシアンのリアリティー番組の企画を米テレビ局E!に持ち込んで実現したという。

最初のカーダシアン姉妹のシリーズが大ヒットしたおかげで、その後、18から20のスピンオフ番組が制作された。その中でもE!史上最高の視聴率を記録したのが、末っ子クロエの結婚式を取り上げたスペシャル編。クロエが3日間行方不明になるが、その間、彼女は知り合ったばかりの現夫ラマー・オドムとずっと一緒に過ごしていたらしい。そしてその9日後に結婚発表という超スピード婚をライアンが是非放送させてくれと頼んだところ、OKが出たという。

元「アメアイ」審査委員のサイモン・カーウェルとポーラ・アブドゥールが、サイモンがプロデュースする「X Factor」で再び一緒に審査員を務めることについて聞かれると、ライアンは「あの二人は本当はお互い気があることは薄々気づいていた」と冗談を言ってから、「サイモンとは昔からの友達だから成功を祈っているよ。『アメアイ』とは違う感じの番組になるし、同じテレビ局でも時期をずらして放送するから。」と「X Factor」に対して好意的な姿勢を見せる。

このインタビューの時、「アメアイ」シーズン10には、まだトップ3が残っていた。ジェイは、「ライアンは誰が優勝すると思う」と質問をする。ライアンは姿勢を正してから、「僕は常にみんなを応援しているし、なるべくその都度、隣に立っている子を支持したい」と司会者らしい答えを出す。

ベテランのジェイも一目置く売れっ子のライアン。その真面目な仕事ぶりと爽やかな人柄から、彼の人気のヒミツがうかがえるインタビューだった。