J.J.エイブラムスについて

J.J.エイブラムス

『フリンジ』の共同クリエイターであり、製作総指揮も務めているJ.J. エイブラムスは、現在のハリウッドで最も強い影響力を持つヒット・メーカーの一人と言えるだろう。『フェリシティの青春』や『エイリアス』、そして世界中で一大ブームを巻き起こした『LOST』など人気テレビ・シリーズの仕掛け人であり、『M:i:III』や『スター・トレック』では映画監督としても大成功を収めた。製作、演出、脚本のみならず、作曲家としても『LOST』や『フリンジ』のテーマ曲を手掛けるマルチな才能の持ち主。その素顔は熱狂的な映画ファンであり、あらゆる創造のプロセスを心から愛する根っからのアーティストだ。

1966年6月27日ニューヨークに生まれたJ.J. 。父親のジェラルド・W・エイブラムスはエミー賞に2度ノミネートされたことのあるプロデューサーであり、母親キャロルも製作者だった。ショー・ビジネスの世界に慣れ親しんで育ったこともあり、幼くして映画の魅力に取りつかれる。また、機械マニアだった祖父の影響から、様々なモノの構造や組み立てのプロセスに強い関心を持つようになったという。その影響は、後の『LOST』や『フリンジ』における複雑なプロット構築や伏線の張り方に垣間見ることが出来るだろう。

そんな彼の夢中になった映画が『ジョーズ』と『スター・ウォーズ』。10歳の時に祖父から8ミリ・カメラを買ってもらい、映画製作への夢と情熱を膨らませていった。

やがてサラ・ローレンス大学に進学した彼は、在学中に仲間と脚本を書いた『ファイロファックス/トラブル手帳で大逆転』が90年に映画化されて脚本家デビュー。その後、ハリソン・フォード主演の『心の旅』やメル・ギブソン主演の『フォーエヴァー・ヤング』などを手掛け、98年に大ヒット作『アルマゲドン』の脚本で一躍注目される。

その同じ年、クリエイター兼脚本、監督、製作総指揮を手掛けた『フェリシティの青春』でテレビ界へ進出。01年に始まった『エイリアス』はカルト作品として熱狂的な支持を集め、そのファンの一人だったトム・クルーズによって映画『M:I:III』の監督に抜擢された。

さらに、04年から始まった『LOST』ではエミー賞を2度獲得し、映画でも製作を手掛けた『クローバーフィールド/HAKAISHA』や監督2作目となった『スター・トレック』が大ヒット。テレビ界と映画界を股にかけて活躍する大物ヒット・メーカーとなった。

一般の映画ファン、ドラマ・ファンのみならず、目の肥えたマニアをも唸らせるJ.J. 作品の成功の秘密は、派手な仕掛けに埋もれがちな人間描写を決して怠らないこと。そして、彼自身も“良い作品を作るために必ずしも高度なテクノロジーが必要なわけではない”と述べているように、技術よりも優れたアイディアを大切にしている点であろう。自作の映画やドラマのみならず、過去の名作についても目を輝かせて語るその姿には、映画少年がそのまま大人になってしまったような純粋さを感じることが出来る。

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