レビュー

もう涙は流さない—悲しき暗殺者が、強く美しい孤高の女戦士として生まれ変わった—新時代の 戦うヒロイン が誕生!

誰もが知る”ニキータ”が新たな舞台を得て繰り広げるのは、

リュック・ベッソン監督の代表作『ニキータ』(1990年作)は、彼の名を世界に知らしめた傑作であり、その後の“主演はマギー・Q”映画の原点とも言える作品です。その人気を受けて、90年代末に作られたカナダ版TVドラマ「ニキータ1997」もまた、多くのファンを獲得しました。

時は流れて21世紀。時代を越えて『ニキータ』が蘇る!となれば、見ないわけにはいきません。“主演はマギー・Q”という情報以外、何一つ知らないまま見始めた私は、予想と掛け離れたまったく新しい『ニキータ』の誕生に、すっかり魅せられてしまいました。

物語の設定は映画の3年後ですが、マイケルやバーコフの名が出てきます。彼らは映画版ではなく、旧TV版の登場人物。“あれ?映画の続編じゃない?旧TV版の続きってわけでもない?これは一体どういうこと?!”と、混乱しながら見た第1話。

でも、見終わる頃にはそんな細かいこと(笑)は、どうでもよくなっていました。これは、映画と旧TV版のオイシイとこ取りだ! なんと潔いアイディア…と、まずはクリエイターに脱帽。更に、一番大事な“ニキータ”というキャラクターの核となる部分に、映画と旧TV版両方からの流れがきちんと受け継がれている所が嬉しい。

過酷な運命と戦い、傷つき、涙を流したあの頃のニキータの姿は、表には見えてきませんが、時折浮かべる切なげで優しい表情や、胸の奥にある痛みを思い出すときの瞳の中に、確かにそれは存在している。それがあるからこそ、今のニキータがある。

全て新しいのに、私が好きだった“ニキータ”は壊されていない、ちゃんと大事にされている…原点へのリスペクトがきちんとある。そう感じた途端、人種の違いも気にならなくなりました!

もう涙は流さない—悲しき暗殺者が、強く美しい孤高の女戦士として生まれ変わった—新時代の 戦うヒロイン が誕生!

新ニキータの魅力は、ひとえにマギー・Qの魅力でもある、と言っても過言ではありません。あの細腕でよくも…と感心してしまう淀みのないガン・アクションもクールですが、彼女の本領が発揮されるのは、拳を使った肉弾戦。

一般的に女優さんのアクションというと、あり得ないぐらい優雅だったり、殴られても怪我一つしなかったりして、見る側はどこかで“しょせんはファンタジー”と、醒めた目で捉えたりしてませんか?

でもマギー・Qが見せてくれる、師匠ジャッキー・チェン仕込みのアクションには、ごまかしや妥協がありません。その迫力たるや、言葉を失って見惚れてしまうほど。女が惚れる女…なんともカッコ良くて憧れるじゃありませんか!かつては、嘘と猜疑と裏切りの中で生きてきたニキータですが、組織を抜け、生まれ変わった彼女に最早嘘はありません。 マギー・Qの本物のアクションが、ニキータに命を吹き込んでいるようにも思えます。

新版『ニキータ』では、暗殺者として所属していた組織“ディヴィジョン”に恋人を殺されて脱走したニキータが、強大な力を持った組織に孤独な戦いを挑んで行きます。彼女の味方はアレックス(リンジー・フォンセカ)ただ一人。訓練生として組織に潜入し、内側からニキータを助ける切り札でもあります。彼女の過去を巡る謎も、見所の一つです。

過去にニキータの教官でパートナーでもあったマイケル(シェーン・ウェスト)との複雑な関係の行方も見逃せません。

アクション、ミステリー、謎を孕んだ過去を持つ魅力的なキャラクター達、陰謀と裏切り…あらゆるエッセンスが詰まった「ニキータ / NIKITA」は、日本でも大ヒット間違いなしのお薦めA級エンタテイメントです!

海外ドラマ『マクガイバー』のファンで、マクガイバーを演じるRDA(リチャード・ディーン・アンダーソン)が、数年ぶりに『スターゲイトSG1』で主役を演じるという情報をキャッチ。 「RDAが撮影している街に行ってみたい!」 そんな思いでコツコツと英語を勉強し、バンクーバーの地を踏んだのが人生のターニング・ポイント。バンクーバーから最新の海外ドラマ情報を発信中。ライターとしては、「高野宣李」名義で「マレー半島すちゃらか紀行」(新潮社/若竹七海・加門七海と共著)や雑誌などで旅モノの記事などを執筆。

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