スーパーナチュラル<フィフス・シーズン>のレビューはこちら

レビュー

映画ライターなかざわ ひでゆき 新たなスタートを切ったスパナチュからまたまた目が離せなくなりそう

世界中で熱狂的ファンを増やし続ける『スーパーナチュラル』

日本発のアニメーション版が2011年7月26日に北米でもDVD&ブルーレイにてリリースされ、さらなる盛り上がりを見せている人気ドラマ『スーパーナチュラル』。

先日サンディエゴで開催されたコミコンでも番組のパネルディスカッションが行われ、会場には6000人以上のファンが集まって大変な熱気に包まれたそうです。アメリカでは9月からセブンス・シーズンに突入するということで、番組スタート当初から追いかけている海外ドラマファンにとっては嬉しい限り。

シーズンを重ねるごとにウィンチェスター兄弟の苦悩や葛藤を通じて人間の心の闇というものを浮き彫りにし、善悪や宗教といった既存の概念に様々な疑問を投げかけていくストーリーは、もはや単なるホラー&ファンタジーの域を超えていると言ってもいいかもしれません。

だからこそ世界中で熱狂的なファンを増やし続けているのであり、これだけシリーズが長く続いているのだと思います。

実際、番組の視聴者数だけを見れば決して飛びぬけて高いというわけではないものの、DVRによる録画視聴やDVDソフトの販売実績などは飛躍的に伸び続けており、さらにインターネットを中心としたファン・コミュニティーも世界規模で拡大中。つまり、それほどまでに見る者を夢中にさせる魅力を持ったドラマだということなんですね。

ウィンチェスター兄弟を待ち受ける新たな試練とは!?

そして、全米で今年の5月に放送が終了したばかりのシックス・シーズンがいよいよ日本初上陸。ただ、残念ながら筆者の手元にまだ本編のサンプル盤が届いていないということもあり、今回はシックス・シーズンで期待したい注目ポイントをチェックしておきたいと思います。

まず、やはりなんといっても気になるのは、前シーズンのクライマックスで魔王ルシファーを道連れに自ら地獄へと堕ちていった弟サムのその後。かつて地獄へ引きずり込まれて戻って来たディーンのように、サムも今シーズンの冒頭で地上へ復活します。ただ、ファンの皆さんならすでにお分かりかと思いますが、地獄から蘇るには何らかの深い理由があるはず。それが何なのか、というところが大きな焦点になっていくことは間違いないでしょう。

しかも、今回はサムだけではなく、ウィンチェスター兄弟にとって大切な肉親の一人も同じく地獄から蘇ります。それが誰なのかは本編でご確認頂くことにして、なぜその人物が復活できたのか?そもそも誰の力によって戻って来たのか?その背後に渦巻く陰謀や思惑とは?という点も今シーズンの重要な鍵になって来るようです。

さらに、前シーズンでサムやディーンとの友情を深めた天使カスティエルが、今回はさらにその存在感を大きくするとのこと。ある意味で天使というものの既成概念を破ったキャラですし、先が読めないところのある人物なので大いに注目したいですね。

そもそもシリーズ最大の宿敵だったルシファーはすでに倒されていますし、製作総指揮を手掛けるエリック・クリプキも本来ならフィフス・シーズンで番組を終わらせるつもりだったらしいので、今度のシックス・シーズンはストーリー的に新たなスタート地点に立つものと見ていいのかもしれません。

それだけに、どのような展開になるのか未知数な部分も多いし、おのずと期待値も高まろうというもの。これはまた当分、『スーパーナチュラル』の世界にどっぷりとハマることになりそうです。

映画ライター なかざわひでゆき
幼少時代をモスクワで過ごす。日本大学芸術学部大学院で映画を研究。 主な著書「映画誕生100年物語」 (共著・共同通信社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共著・共同通信社刊)、「ホラー映画 クロニクル」 (産経新聞)。 また「デジタルTV ガイド」、「クラビット」、「スカイパーフェクトTVガイド」、「TV Taro」、「TV Japan」、「スカパー!e2 TVガイド」他の雑誌に映画・ドラマ関連の特集記事を数多く執筆。

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新展開の「スーパーナチュラル」シックス・シーズン一度観始めたら止まらない!まさに気分は“長距離”ローラーコースター!!
世界中で熱狂的ファンを増やし続ける『スーパーナチュラル』

シリーズ開始当初から陣頭指揮を取っていたエリック・クリプキが、フィフス・シーズンで完結する構想で展開してきた「スーパーナチュラル」。

世界の終末を巡る天使と悪魔、ミカエルとルシファーとの闘いを軸に繰り広げられたウィンチェスター兄弟の物語は、フィフス・シーズンで一つのストーリーが完成したと言ってよいでしょう。

シックス・シーズンから、スパナチュは新たな展開を迎えます。この新展開を機にクリプキは製作総指揮から退き、後を引き継いだのがセラ・ギャンブル。

彼女も番組スタート時から製作に関わっており、ベテランのスパナチュ・クリエイターの一人です。新しいショーランナーによる新章「スーパーナチュラル」は、果たしてどんな展開を見せてくれるのでしょうか?

ディーンとサムを中心に描かれる「家族の絆」はドラマの重要なテーマの一つですが、シックス・シーズンでは血の繋がり以外の「絆」が更に大きくクローズアップされていきます。

 

頼りになるハンター仲間であり時に兄弟にとっての父親代わりとも言えるボビー、天使でありながら、人間のウィンチェスター兄弟と深く関わることになったカスティエル。この2人が、今シーズンではこれまで以上に重要な役割を果たしていくことになります。

 

そして、シックス・シーズンの新たなキーワードとなるのが「Purgatory(煉獄)」。天国と地獄と人間界に加えて「煉獄」という未知の異界が登場し、話は複雑さを増していきます。

新章の核となる新たな謎が徐々に明かされ、点と点が繋がって線となり、やがて見えてくる物語の行方は、予想だにしないものでした。“新章”シックス・シーズンになっても、スパナチュ節は健在…どころか、観る人を惹きつけて止まない勢いが更に増している感じです!

ウィンチェスター兄弟を待ち受ける新たな試練とは!?

今シーズンでは、懐かしの顔ぶれが次々と登場します。吸血鬼、ウェンディゴ、シェイプシフターといったお馴染みモンスターの皆さんはもちろん、天使も悪魔も死神もハンター仲間も、あのコルトも健在です。

ディーン&サムのモンスター狩りシーンでは、シーズン1の頃を彷彿とさせられ、一見、原点に戻って再出発…のように見えるのも束の間。そう単純には行かないのがスパナチュです。

 

やがて明かされるサム復活の影に隠された残酷な秘密。「煉獄」とは一体何か?

ミカエルとルシファーなき今、天国と地獄では何が起こっているのか?悪魔クラウリーの暗躍は何を意味するのか?そして…本当の敵は何者なのか…?メインのストーリーラインに沿いつつ、いわゆる“ちょっと冒険してみた”エピソードも登場します。

ディーンとサムがTVドラマ「スーパーナチュラル」の世界に飛ばされてしまう話や、西部劇版スパナチュなどは話題性も充分ながら面白さも抜群。長年に渡って作り上げられてきた世界観があるからこそ可能な冒険ですね。また、ジェンセン・アクレス監督のエピソード『危険な週末』 ("Weekend at Bobby's")は中々の異色作です。

 

そして、締め括りとなる最終3話は、まさに息を呑む展開。シーズンを通して綴られてきた物語に予想外の結末が訪れます。ラストはもはや恒例とも言える衝撃クリフハンガー!

 

そんな終わり方は心臓に悪くてヤダ…と言う方、大丈夫です。シーズン7続行も決定して既にバンクーバーで撮影が始まっています(2011年8月現在)ので、どうぞ心置きなく茫然自失に陥って下さい。

 

そのためにも、特に最終2話は続けて見て欲しい(TV放送時も2話続けてのオンエアでした)。すごく疲れますし、途中で息切れしたり、泣きたくなっちゃうかもしれません。でもそこを頑張って、是非とも見終わった後の満足感と充実感、そして放心状態の三拍子揃ったローラーコースター感覚を味わってみて下さい!

海外ドラマライター Usagy
海外ドラマ『マクガイバー』のファンで、マクガイバーを演じるRDA(リチャード・ディーン・アンダーソン)が、数年ぶりに『スターゲイトSG1』で主役を演じるという情報をキャッチ。 「RDAが撮影している街に行ってみたい!」 そんな思いでコツコツと英語を勉強し、バンクーバーの地を踏んだのが人生のターニング・ポイント。バンクーバーから最新の海外ドラマ情報を発信中。ライターとしては、「高野宣李」名義で「マレー半島すちゃらか紀行」(新潮社/若竹七海・加門七海と共著)や雑誌などで旅モノの記事などを執筆。

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