ハリソン・フォード、9年ぶり来日! 「ブレードランナー」「スター・ウォーズ」などで人気キャラを演じ続ける理由とは?

SF映画史上最高傑作として、公開後35年にわたり語り継がれる「ブレードランナー」(82)。その続編となる「ブレードランナー 2049」(ニー・ゼロ・ヨン・キュウ)が10月27日(金)より公開となる。

本作に出演するハリソン・フォード、シルヴィア・ホークス、アナ・デ・アルマス、そしてドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、本作プロモーションのために来日。10月23日(月)、都内某所で来日記者会見に臨んだ。

前作から30年後、2049年の世界が舞台となる「ブレードランナー 2049」。ロサンゼルス市警のブレードランナー K(演:ライアン・ゴズリング)は、違法レプリカント処分の任務にあたる最中、レプリカント開発に力を注ぐウォレスの巨大な陰謀を知る。その陰謀を暴く重要な鍵を握るのは、30年間行方不明だったブレードランナー デッカード(演:ハリソン・フォード)。彼が命をかけて守り続けてきた秘密とはいったい何なのかー?

9年ぶり10度目の来日となったハリソン・フォードは、「また日本に戻ってこられてうれしいです。1作目は、日本での反応が非常に良かったのを覚えています。日本の皆さんに本作も楽しんでいただければ幸いです」と挨拶。また、「台風が去ってくれてよかった」と、天気が回復した喜びもあらわにした。昨日はオフだったようだが、「(台風だったため)ショッピングモールを歩いていました。大したこともしていません」と振り返り、「都会ではなく、地方を訪れてみたいです。自分で車を運転し、ぐるぐるドライブしてみたい」と、日本観光に興味を示していた。



これまでに「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロや、「インディ・ジョーンズ」シリーズのインディアナ・ジョーンズなど、長い時間を経て同じ人気キャラクターを演じることが多いハリソン。今回も35年という時間を経て、デッカード役を再び演じている。長い時間を経て、再び同じ役を演じることへの心境を問われたハリソンは、「やっちゃいけないんですか?」と笑って回答。「自分が何回もやる映画は、多くの観客を抱え、ファンもたくさんいる作品です。皆さん、楽しみに待っていてくれるんです」と説明。同じ役を演じることに役者としてもやりがいを感じているようで、「ハン・ソロが30年後どうなっているのか、デッカードが35年後どうなっているのか。時の流れが彼らにどう影響し、人生をどう生きてきたのか。それを演じられることは、俳優として非常に興味深いことだと思っています」と話した。

全米初登場No1、海外45か国でも初登場No1を記録するなど、世界中でヒットを記録している本作。ハリソンは、「文化の異なる場所でヒットしているということは非常に興味深いです。“人間とは何か”“人間は運命をコントロールすることができるのか”といった、文化を超えた疑問に答えようとする映画なんです。そういった意味で、国際的な映画だと思いますし、本作が成功した理由だと思います」と、ヒットの理由を分析。

またヴィルヌーヴ監督は、「前作を観ていなくても、本作だけ観てもわかるように作りました。しかし、美しくパワフルなオリジナルも観て頂きたいです。SFと言えば、最近は戦争ものが多いですが、本作の世界観はSFを刑事ものとして扱っており、謎を解いていくエモーショナルなものでもあります」と述べ、オリジナル世代だけでなく大勢の人々が楽しめる作品になっていると語った。



また本作でハリソンと共演したシルヴィア・フークスとアナ・デ・アルマスは、ハリソンと仕事ができた喜びを吐露。「ハリソンはジョークを言って笑わせてくれました。とても温かい人で、クリエイティビティを奨励してくれる人なんです。笑って楽しい雰囲気の中で撮影することができました」(シルヴィア)、「私が演じたジョイの衣装はとてもセクシーなものだったので、ハリソンは『寒くないかい?』といつも気遣ってくれました」(アナ)と、撮影中の思い出を振り返る。



これにハリソンも「とにかく楽しかったです。長い時間かけての撮影で、複雑なシーンも多かったのですが、和気あいあいとして楽しい撮影でした」と、楽しそうに2人との共演について話していた。

「ブレードランナー 2049」は、10月27日から全国公開。



◆公開情報

「ブレードランナー 2049」
2017年10月27日(金)全国公開

監督 : ドゥニ・ヴィルヌーヴ
製作総指揮 : リドリー・スコット
出演 : ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、ロビン・ライト、ジャレッド・レト、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、カーラ・ジュリ、マッケンジー・デイヴィス、バーカッド・アブディ、 デイヴ・バウティスタ