データ
2003年/アメリカ/COL/字幕・ステレオ/全6話(2本立て2時間25分枠)
監督・製作総指揮: マイク・ニコルズ
原作・脚本: トニー・クシュナー
出演:
アル・パチーノ
メリル・ストリープ
エマ・トンプソン
メアリー=ルイーズ・パーカー
ジェフリー・ライト
ジャスティン・カーク
パトリック・ウィルソン
エミー賞史上最多11部門受賞!
ピューリッツァー賞、トニー賞に輝く20世紀最高の戯曲を超豪華キャスト&スタッフで完全映像化した、歴史に残る衝撃の傑作!!
番組紹介
<ストーリー>
1980年代、レーガン大統領時代のアメリカ。エイズは同性愛者だけがかかる癌であると思わされていた時代。政治、経済、宗教、人権、法律、医療・・・アメリカは様々な闇を抱えていた。赤狩りの時代に権力を得た弁護士ロイ・コーンは、目をかけている連邦控訴裁判所の首席書記官ジョー・ピットをワシントンの司法省に送り込もうとする。しかしジョーは妻ハーパーを気づかい返事を保留する。ハーパーは何故かジョーへの不信感を募らせ精神安定剤をのんでは現実逃避ばかりしているのだ。
ジョーと同じ職場で働くルイスは同性の恋人プライアーからエイズであることを告白される。ショックを受けたルイスはプライアーの前から突然姿を消してしまう。そんな中、ルイスとジョーは出会い、ふたりは親しくなっていく。息子ジョーから同性愛者であると告白された母ハンナは急遽上京、ひょんなことからプライアーと知り合い、彼の面倒をみるようになる。そのプライアーの前には、突然天使が現れ、彼には使命があると告げていく。一方、ロイ・コーンもまた主治医からエイズを宣告される。しかし彼の病床を訪れるのは天使ではなく、自分が電気椅子送りにした死者だった…。
<解説>
トニー賞やピューリッツァー賞に輝き、ロンドンのナショナル・シアターが「20世紀の最も偉大な戯曲10本」のひとつに選んだトニー・クシュナーの同名戯曲(本TVドラマ化に際し脚本化も手がけたクシュナーは、本作がエミー賞を受賞したことでトニー賞・ピュリッツァー賞・エミー賞という3つの賞を史上初めて1本の戯曲で制覇した)を原作に、「シックス・フィート・アンダー」「OZ/オズ」「ザ・ソプラノズ」などの傑作で近年の米TV界をリードするペイTV局・HBOが「一大テレビ・イベント」として制作したミニシリーズ。エミー賞11部門、ゴールデングローブ賞5部門、その他、米TV界のありとあらゆる賞をまさに総なめにした傑作TVドラマである。
アメリカが抱える問題を背景に、ゲイの幻想曲という過激なユーモアで描かれるのは、現実と幻想、天使と死者、過去と現在、絶望と希望。すべてが交錯し繰り返される中で、生きること、そして人生そのものを称える傑作。
監督・製作総指揮は、演劇界そして映画界の巨匠マイク・ニコルズ。映画「卒業」でアカデミー賞を受賞したニコルズ監督は、近年も精力的に映画と演劇の世界で活動しており、最近ではNYセントラルパークでチェーホフ劇の野外公演(このプロダクションには本作にも出演のメリル・ストリープや、ナタリー・ポートマン、フィリップ・シーモア・ホフマンらが出演!!)や、映画「クローサー」でアカデミー賞候補になるなど、その活躍はとどまるところをしらない。そして20世紀最高の戯曲を完全映像化するために、映画界の名優と演劇界の若手実力派俳優が結集。アメリカを代表する俳優であり、これがテレビ初主演となるアル・パチーノをはじめ、二度のアカデミー賞に輝く名女優メリル・ストリープ、同じくアカデミー賞女優であるイギリスを代表する女優エマ・トンプソンという、テレビには登場しえない大物俳優たちがそろい、そして舞台で活躍する若手実力派俳優のフレッシュな顔ぶれが共演。
映画「フライド・グリーン・トマト」などで知られ、TV「ザ・ホワイトハウス」シーズン3より準レギュラーのメアリー=ルイーズ・パーカー。本作の原作となったブロードウェイ版「エンジェルス・イン・アメリカ」でトニー賞を受賞、映画「バスキア」などにも主演している演技派ジェフリー・ライト。スーパーチャンネルではTV「ジャック&ジル」でおなじみの舞台俳優ジャスティン・カーク。そして、映画「オペラ座の怪人」(’04)で日本でもブレイクしたパトリック・ウィルソン。そのほか、ロイ・コーンの主治医ヘンリー役で、ジェイムズ・クロムウェル(映画「ベイブ」)、プライアーの祖先役で、サイモン・カーロウ(映画「フォー・ウェディング」)、マイケル・ガンボン(映画「ハリー・ポッター」シリーズ)も出演している。目を見張る特殊効果は、「スター・ウォーズ」旧三部作のSFXを手がけたリチャード・エドランドがスーパーバイザーとなって制作された。
<豆知識>
・原作は、上演時間7時間に及ぶ二部構成の戯曲。ブロードウェイ初演は1993年。
・本作は約1時間×6話の物語に、6000万ドルというTVのスケールをはるかに上回る制作費を投じられた。
・原作者トニー・クシュナー自身も、ラビ役でカメオ出演している。
・プライアーの部屋の天井を突き破って天使が現れるシーンでは「Very Steven Spielberg!」というセリフをプライアーに言わせているクシュナー。これが暗示なのか、後に、クシュナーは映画「ミュンヘン」でスピルバーグと仕事をしている。
・ジェフリー・ライトは、初演時のオリジナルキャストの一人で、今回もベリーズ役・Mrライズ役を演じ、トニー賞に引き続き、エミー賞も受賞している。
・アル・パチーノ演じる大物弁護士ロイ・コーンは実在の人物。メリル・ストリープ演じるエセル・ローゼンバーグもまた実在の人物である。
・舞台版は8名もしくは9名のキャストですべてのキャラクターを演じることになっており、舞台版と同様、本作でも多くの俳優が複数の役どころを演じている。
メリル・ストリープ: ハンナ・ピット/死者・エセル・ローゼンバーグ/ルイスの祖母の葬式に登場するラビ/オーストラリアの天使
エマ・トンプソン: アメリカの天使/プライアーを担当する看護士エミリー/ホームレスの女
ジャスティン・カーク: プライアー・ウォルター/公園の男
ジェフリー・ライト: ベリーズ/旅行エージェントのミスター・ライズ/ヨーロッパの天使
ベン・シェンクマン: ルイス・アイアンソン/オセアニアの天使
<キーワード>
ロイ・M・コーン(1927~1986)
1950年代、共産主義弾圧の嵐が吹き荒れる中、若くして上院非米活動調査小委員会の主任法律顧問に就任。ローゼンバーグ夫妻を死刑に追い込んだ実績をかわれ、マッカーシー上院議員のNo.2となり、委員会で尋問を担当、赤狩りの中心人物となる。同性愛者であったことから政界進出はしなかったが、様々な人脈をもち、政界の黒幕として暗躍。高給取りだが公然と脱税にいそしみ、陪審員工作、賄賂、脅迫で3度訴えられるが、毎回無罪になる。最終的には顧客から金を借りたことが原因で弁護士資格を剥奪される。1986年エイズで死去。
ローゼンバーグ事件
1953年、科学者ジュリアス・ローゼンバーグとその妻エセルがスパイ容疑で処刑された事件。第二次世界大戦中、原爆工場に勤務していたエセルの弟から入手した原爆製造に関する機密情報をロシアに漏洩した、という容疑で逮捕され、死刑を宣告される。夫妻は最後まで潔白を主張し、ローマ法王をはじめ著名人も加わる国際的な抗議運動が展開されたが、二人とも電気椅子で処刑されてしまった。
モルモン教
家族的で禁酒禁煙を守る道徳的かつ保守的な宗教として知られている。ユタ州ソルトレイク・シティに本部がある。
AIDS 後天性免疫不全症候群
1981年に人間の免疫システムを破壊する伝染病が発見され、AIDSと名づけられる。1983年にはHIV(ヒト免疫不全ウイルス)が原因であることが確認され、衛生局は性行為や注射針の共有で感染してしまうことを呼びかけるが、すでに感染は広まっていた。衛生局は再三政府に警告を発するが、当時のレーガン政権はこれを軽視し、迅速な対処を怠った結果、爆発的な感染者増加を引き起こす。1981年に報告されているエイズ患者はわずか199人だったが、レーガン大統領が2度の任期を終えた1989年までにエイズで死亡した患者は55000人に上った。
<受賞歴>
全米で絶賛された「エンジェルス・イン・アメリカ」の主な受賞歴は以下の通り。
★第56回エミー賞:ミニ・シリーズ/TVムービー部門
●ミニ・シリーズ作品賞
●主演男優賞(アル・パチーノ)
●主演女優賞(メリル・ストリープ)
●助演男優賞(ジェフリー・ライト)
●助演女優賞(メアリー=ルイーズ・パーカー)
●監督賞(マイク・ニコルズ)
●脚本賞(トニー・クシュナー)
●美術賞
●シングル・カメラ録音賞
●メイクアップ賞
●キャスティング賞
計11部門受賞!(11部門受賞は1つの番組が単年度に受賞した数としては最多タイ、28年ぶりの快挙)
★第61回ゴールデングローブ賞:ミニ・シリーズ/TVムービー部門
●作品賞
●主演男優賞(アル・パチーノ)
●主演女優賞(メリル・ストリープ)
●助演男優賞(ジェフリー・ライト)
●助演女優賞(メアリー=ルイーズ・パーカー)
計5部門受賞!(ミニ・シリーズ/TVムービー部門で獲得できる賞を完全制覇)
★その他DGA賞(アメリカ監督組合賞)、SAG賞(アメリカ俳優組合賞)、エディ賞(アメリカ編集組合賞)、CAS賞(アメリカ音響組合賞)といったTV・映画業界の各賞に加え、放送映画批評家協会賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、TV批評家協会賞など批評家筋からも大絶賛!
(情報提供:スーパー!ドラマTV)




