悪人を叩きのめす騎馬警官隊“テキサス・レンジャー”
コーデール・ウォーカーはテキサス州のみが持つ独自の騎馬警官隊“テキサス・レンジャー”の経験豊かなベテラン隊員。小柄で無口、しかし腕っぷしは強く、組織や法律の枠を飛び越えて自己流の方法で悪事をはたらく奴らを叩きのめすアウトローなのだ。ウォーカーのパートナー、トリベッティはインテリで元アメフトのスターだった。経験カンを信じるウォーカー、そして犯罪心理を学び科学的な分析を得意とするトリベッティ、普段はなにかと口論が絶えない二人だが、いざ危機に陥ると強力なコンビとなり犯罪に挑んでいく。
ガン・ファイト、カーチェイス、パワフルな格闘など手に汗握る迫力あるアクションが展開する上に、ウォーカーと美人検事アレックスとのロマンスや助手トリベッティとのミスマッチな会話など、シリーズ初主演で大熱演するチャック・ノリスに世界的人気が再燃。アメリカTVガイド誌上では’99年に「もっとも愛すべきドラマの主演俳優」の候補者にノミネートされている。
主役は元世界空手チャンピオンのアクション・スター、チャック・ノリス
チャック・ノリスは’68~’74年までミドルウェイト級の空手世界チャンピオンで、本物の空手を駆使してアクションを見せる俳優として、ブルース・リーに継ぐマーシャル・アーツ・スターとなった。ノリスの成功がその後ジャン・クロード・ヴァンダムやスティーブン・セガールなどのマーシャル・アーツ・スターを誕生させたのである。彼は ’83年の映画「テキサスSWAT」あたりから次々とヒット作を生み、「地獄のコマンド」(’85)、「デルタ・フォース」(’86)の2本は全米初登場第1位という大ヒットを記録している。CBSはこの映画界の超人気スターを起用して、映画に引けを取らないアクション・ドラマを作ろうと考え、ノリスとの出演交渉に臨んだ。
相談を受けたノリスは出演を快諾し、やる以上は映画と同じ迫力とおもしろさを持ったシリーズにすると約束、それまで映画で組んでいたスタッフを引き連れて、番組制作を開始した(おかげでノリスの映画主演作が減ってしまった)。
こうしてスタートした「炎のテキサス・レンジャー」は、土曜日の夜の放送ながらいきなりトップ10に入る高視聴率をマーク。現在では土曜午後10時の定番人気シリーズとして広く全米で支持されるようになった。
「炎のテキサス・レンジャー」は20世紀最強のアクション・ヒーロー
テキサス・レンジャーは、テキサス州のみが持つ独自の騎馬警官隊のとで、無法者が暴れていた西部開拓時代に、彼らを取り締まるために設立され、現在に至っている。主人公コーデル・ウォーカー(チャック・ノリス)はベテランのレンジャーで、古くからのレンジャーのスタイルを守り、地道な捜査と自分の体(彼は格闘技の達人)を使って、悪に立ち向かう。時には法を破ってでも自分の信じる正義を貫く人物だ。彼にはネイティブ・アメリカンの血が流れ、父の死後、ネイティブ・アメリカンの知識と経験が犯人追跡に役立っている。
ウォーカーのヒーロー像は、アメリカで“20世紀最後のオールド・ファッション・ヒーロー”と呼ばれている。西部開拓時代からアメリカの人々に広く支持されてきた、強い信念と正義感を持ち、それを自分ひとりの力で行う孤高のヒーローというわけである。
そのウォーかーのパートナーとなるのは、足を痛めてプロ・フットボール選手を引退した大学出のインテリ、ジミー・トリベッティ(クレランス・ギリヤード)。コンピュータを駆使した最新の科学捜査こそベストと信じ、頑なに古風なスタイルを守るウォーカーと衝突する。だが、ウォーカーがもっとも頼りとするパートナーでもある。
ウォーカーに強力する女性検事補がアレックス・ケーヒル(シェリー・J・ウィルソン)。彼女はウォーカーの恋人で、彼ら2人の仲がどのように進展していくかが番組のもうひとつの見所でもあるのだ(彼らは第7シーズン・米放送1999~2000年の最終話でついにゴールインする)。
ウォーカーたちがよく行く酒場兼レストランのオーナーのC.D.パーカー(ノーブル・ウィリンガム)は、元テキサス・レンジャー。ウォーカーが尊敬する先輩であり、良き相談相手でもある。
毎回登場するド派手なアクション・シーン。
そして子供から大人まで、みんなに愛されているチャック・ノリス
物語はテキサス州ダラスを舞台に(撮影もすべてダラスで行われている)、毎回ウォーカーが痛快に悪人どもを倒していく。闘う相手もギャング、悪徳政治家、麻薬密売人にはじまり、国際的なテロリスト、ロシアン・マフィア、IRAと幅広く、それぞれの敵に対して、ウォーカーがどんな闘い(アクション)を見せるかが、番組の最大の魅力となっている。チャック・ノリスのハードな空手アクションはもちろん、ガン・アクションもふんだんに盛り込まれ、、そのあたりのアクション映画よりもはるかに迫力ある場面を毎回堪能できる。
しかし、この番組が8年以上も人々に支持されてきたのは、ウォーカーの正義感のベースに、空手を学ぶことで健全な精神を作るというノリス自身の信念がきちんと反映されているためでもある。
チャック・ノリスは青少年に対する麻薬撲滅運動に積極的で(彼は’90年に自ら“アメリカから麻薬を蹴り出せ基金”を設立している)、子供たちが空手を学ぶことで、健全な精神を身につけ、麻薬などに手を出さないようにすることを訴えているからだ。実際「炎のテキサス・レンジャー」はそうした子供たちの教材としても使われているそうである。全米ナンバー・ワンの発行部数を誇るテレビ・ガイド誌では、毎年さまざまなベスト・ワン選びを誌上で行っているが、’99年には「もっとも愛すべきドラマの主演俳優」を読者投票によって選出した。チャック・ノリスは惜しくも1位にはならなかったが、最終候補5人に勝ち残った。ノリスの演じるコーデル・ウォーカーがいかに全米の人々に愛されているかがわかるというものである。
人気を示す豪華ゲストと制作裏話
8年以上も番組が続くと、人気を示すおもしろいエピソードやユニークなゲストが登場する。テキサス州在住のベストセラー作家サンドラ・ブラウンは番組の大ファンで、彼女の22エーカーの広大な土地に立てられた豪邸を建て替える時、その取り壊しを番組で使えないかと申し出た。その結果、彼女の豪邸は物語のクライマックスで大爆発するシーンに使われることになったのだ。本物の屋敷を吹き飛ばすシーンは映画もかなわない迫力を生み、その後にこのシーンは番組のオープニングに使われている。
映画「シックス・センス」で日本でも注目されたハーレイ・ジョエル・オスメントは、、もともと「TVキャスター マーフィー・ブラウン」のレギュラーで一躍人気者となった。以後、彼は多くのTVドラマにゲスト出演したが、本作でも第5シーズンのオープニング・エピソードにエイズが発病してしまった7歳の少年役でゲスト出演している。母親が麻薬中毒者で、使った注射針からウィルスに感染。子供は生まれながらにしてエイズに感染しているという設定でオスメンは明日死ぬかもしれない重病の役に挑戦している。
同じ第5シーズンには、ブロードウェイで活躍し、トニー賞を受賞しているグエン・バードンがゲスト出演。彼女がゲスト出演したTVドラマは本作のみ。
第6シーズンにはスタッフのお遊びで、19世紀のバウンティ・ハンターが活躍する西部劇エピソードが作られた(ノリスはバウンティ・ハンターのヘイズ・クーパー役に扮した)。このとき、、主人公に倒されるナラズ者で登場したのは、カントリー・ミュージック界のビッグ・シンガー、ジョン・アンダーソン、マーク・コリー、リー・ロイ・パーネルの3人だった。
中にはUFOを扱ったSFタッチのエピソードもある。テキサス州にはUFOを研究する空軍基地が実在するが、ここの司令官役で’60年代の傑作SF「インベーダー」の主役ロイ・シネスがゲスト出演している。
このほかにも、バーバラ・ベイン(スパイ大作戦)、ケン・カーチバル(ダラス)、サモ・ハン・キンポー(LA大捜査線)、ミッチ・ビレッジ(X-ファイル)、ロバート・イングランド(エルム街の悪夢)、R.G.アームストロング(13日の金曜日)、アンソニー・ザーブ(ヤングライダーズ)、ダーク・ベネディクト(特攻野郎!Aチーム)、レイ・ワイズ(ツインピークス)、マイケル・バークス(さすらいのライダー)、アレックス・コード(エアウルフ)、バート・ヤング(ロッキー)、ロバート・ボーン(0011/ナポレオン・ソロ)、ウィリアム・カット(アメリカン・ヒーロー)、ロバート・カルプ(アメリカン・ヒーロー)、エリック・エストラーダ(白バイ野郎!ジョン&パンチ)、リー・メジャース(600万ドルの男)、ロバート・フラー(ララミー牧場)、ロジャー・E・モスレー(私立探偵マグナム)、トム・ボスレー(チャーリーズ・エンジェル)、ジョン・エイモス(刑事ハンター)、マーティン・コーブ(女刑事キャグニー&レイシー)、ウィルフレッド・ブリムリー(頑固じいさん孫3人)、イアン・オギルビー(テンプラーの華麗な冒険)などおなじみのTV・映画スターが登場する。
各方面で活躍する多彩な制作スタッフ陣
番組の企画は「ゴッド・ファーザー」(’72)などの制作者アルバート・ルディ、彼をコンビを組んで「ヘブンズ・プリズナー」(’96)などを制作したレスリー・グリフ、エミー賞受賞の「ナイス・サーティーズ」(’87~91)などの監督ポール・ハギス、そしてクリストファー・カナンの4人。
制作総指揮は「特攻野郎!Aチーム」(’83~87)、「刑事ハンター」(’84~91)の企画・制作者フランク・ルポと「特攻野郎!Aチーム」でルポと組んでいたジョン・アシュレィの2人が第1シーズンを担当、第2~3シーズンは「ハワイ5-O」(’68~80)、「ダラス」(’78~91)などのベテラン、レナード・カッ積まんが制作総指揮を担当し、その後はチャック・ノリス本人と彼の実弟で「地獄のヒーロー」シリーズを監督したアーロン・ノリス、そして「特攻野郎!Aチーム」「探偵24時/リップタイド」(’84~86)のトム・ブルームクエストが総指揮を担当している。
プロデューサーは「エアウルフ」(’84~86)、「冒険野郎マクバイバー」(’85~92)などのカルビン・クレメンツ・Jr.、「グッドラック・サイゴン」(’87~90)、「LA大捜査線」(’98~00)などのリック・ハスキィ、「バビロン5」(’92~97)、「ジェシカおばさんの事件簿」(’84~96)などのJ.マイケル・ストランジスキィら。
音楽は「フェ-ム/青春の旅立ち」(’82~87)、「ビバリーヒルズ高校白書」(’90~00)などのゲイリー・S・スコット、「ハワイ5-O」、「ダラス」などのジェロール・イメル、「バビロン5」、「新アウター・リミッツ」(’95~00)などのクリストファー・フランクらが担当。
監督には「マイアミ・バイス」(’84~89)、「ヤングライダーズ」(’89~92)などのヴァージル・W・ヴォーゲル、「刑事ハンター」、「冒険野郎マクガイバー」などのマイケル・プリース、「ダラス」、「女刑事キャグニー&レイシー」(’82~88)などのアレクサンダー・シンガー、「ヒルストリート・ブルース」(’81~87)、「新・弁護士ペリー・メイスン」(’85~93)などのクリスチャン・I・ナイビィ、「大西部の女医/ドクター・クイン」(’93~98)、「犯罪捜査官ネイビー・ファイル」(’95~)などのジェリー・ジェイムスン、「特攻野郎!Aチーム」、「刑事ハンター」などのトニー・モルデンテ、そしてチャック・ノリスの息子でスタント・アクション監督も務めるエリック・ノリスら。
(情報提供:スーパー!ドラマTV)


