「レックス・ザ・ラント」は、あの「ウォレスとグルミット」を生んだ英国のアードマン・アニメーションズによるクレイアニメーション。おかしな犬レックスとその仲間達が繰り広げる奇想天外なハプニング満載の傑作コメディシリーズ。彼らは一見、ごくごく普通の世界の中で暮らしているのに、なぜかアクシデントに巻き込まれてしまう。そこから生まれるシュールなギャグやパロディに隠されたものは我々の日常生活に対する皮肉なのかも!?
アードマン・アンメーションズとは?
1972年、12歳の頃に出会い、互いに映画好きという共通の趣味で意気投合していた16歳のデヴィッド・スプロクストンとピーター・ロードがロンドン市内に設立したアードマン・アニメーションズ。その後、毎年バカンス期に作品を作り、資金を貯めてついに76年、念願であったスタジオをブリストルに構えました。
82年に発表した「Conversation Pieces」(会話の断片)が大きく評価され、注目を集めます。これは映像よりも先に人々の日常生活において交わされる他愛もない会話をドキュメントで録音し、それにあわせてクレイアニメーションを作っていくというものでした。世間が注目したのは、いかにも身の回りにありそうな光景をアニメーションで描くという斬新な視点と、音に忠実に映像を作った点、とりわけリップ・シンク(発音と口の動きを正確に合わせる)とよばれる手法でした。これが後々アードマンのお家芸を確立する原点となるのです。
洞察、ユーモア、繊細さ。アードマンの秘めたる可能性は各界の人々をたちまち魅了し、広告業界や音楽業界から制作依頼が殺到しました。86年にはピーター・ガブリエルの大ヒット曲「スレッジハンマー」のクリップがその年の賞を総ナメしました。
この頃からアードマンに新しい才能が次々と加わります。今や全世界を唸らせるニック・パーク、そしてスティーブ・ボックス、リチャード・ゴレゾウスキーなどです。89年、ニック・パーク監督による「快適な生活」がアカデミー賞短編アニメーション部門でオスカーを受賞。 これによりスタジオの更なる成熟が約束されたのです。
「ウォレスとグルミット」シリーズ3作品が世に送り出された後に、アードマンはこれまでにない大きなプロジェクトに乗り出します。スティーブン ・スピルバーグからの熱いラブコールを受けて実現した長編映画「チキン・ラン」の制作がそれです。この作品は2000年夏、全米で公開され大ヒット。その後も各国で公開され、記録的なヒットを樹立し続けています。日本でも2001年春全国公開予定です。
すべてのアードマン作品における卓越したすばらしさとは、入念に練り上げられた脚本、そしてカメラアングルから照明、音響にいたるまで従来のアニメーションには見られないクオリティを追求していること。また、入魂のワンショットの連なりでコマ撮りとは思えないなめらかな動きの実現が世界に名だたるアードマンを確立したと言えるでしょう。
(情報提供:WOWOW)


