「そこにある真実」を求めて
アメリカ連邦捜査局(FBI)に極秘に保管される「X-ファイル」とは、科学や常識では解明不可能な事件や現象の記録である。
少年期に自分の妹をこの地球上のものでない何者かに誘拐されるという過去を持つFBI捜査官フォックス・モルダーは、X-ファイルを手がかりに、全米各地で起こる数々の奇怪な事件や科学の力では説明のつかない「超常現象」に挑んでいく。
このモルダーのいわば監視役としてX-ファイルに配属されたのがダナ・スカリー。彼女は医学博士としてのバックグラウンドを生かし、科学的な見地から事件に対処しようとする。当初は二人の意見がかみ合わないことも多いが、モルダーの鋭い分析力、果敢な行動力、そして「真実」をみつけようとする強い情熱を目の当たりにし、スカリーは次第にモルダーへの理解と尊敬を深めていく。
しかし、真実を追い求めようとする二人の前にたちはだかるのは、強大な権力をもつアメリカ連邦政府内の闇の勢力。その勢力はモルダー、スカリーを真実と共に闇に葬り去ろうとする。もはや誰も信用できない状況の中でモルダーとスカリーの挑戦は続く。「そこにある真実」を求めて。
全米を震撼させた大ヒットTVシリーズ
93年9月より全米で放映が開始されたX-ファイル。その後、世界中でカルト的なファンが現れるほどの人気シリーズになるとは、製作総指揮を手がけたクリス・カーターでさえ、予想していなかった。
それまで、アニメーションやコメディが番組の中心であったアメリカ第四のネットワーク、フォックス。そのフォックスが世に送り出したX-ファイルは、批評家の評価こそ、そこそこ高かったものの、SFやホラーなど既存のカテゴリーのどれにもあてはまらない、新しいタイプのドラマ、X-ファイルの前途を疑問視する声は多かった。
しかし、予想に反して、X-ファイルは当初から驚くべき高視聴率を記録し、フォックスの最高視聴率番組となる。さらにX-ファイルは世界各国で放映されるようになり、そのファン層は全世界に広がる。98年には「X―ファイル ザ・ムービー」が劇場公開され、全世界で200億円を超える大ヒットになった。また同じ年に、なんと16のカテゴリーでエミー賞候補にノミネートされ、批評家からも高い評価を得ていることを証明した。




