★TVグルーヴ・ドット・コム代表・清水裕一が「The Office」のおもしろさを徹底解説した「LaLa TV The Officeブログ」はこちら
わずか2つのシリーズで社会現象ともいえる大ブームを巻き起こしたTVドラマ「The Office」。
本国イギリスのみならず、その人気はアメリカやオーストラリアでも高い評価を受け、世界60か国以上で放送。ゴールデン・グローブ賞をはじめとする数々の権威あるTV賞を総ナメにしました。その視聴率は他のドラマを大きく引き離し、シリーズ1のDVDは、BBC製作のコメディとして過去最高の売上げを記録。発売1週目の国内チャートでは、長編映画以外の作品として唯一トップ10入りを果たすという快挙を成し遂げました。
本作は、華やかなオフィスで洗練されたエリートたちが重要な仕事をバリバリこなすという従来のTVドラマとは正反対。安い給料に退屈な仕事、冴えない同僚や迷惑上司に耐える平凡な会社員たちをドキュメンタリー形式で描いた斬新なコメディです。
舞台はロンドン近郊の町・スラウ。本社から閉鎖を検討されている製紙会社ウェーナム・ホッグのスラウ支社でマネージャーを務めるデヴィッドは、自分がユーモアセンスにあふれ、部下の気持ちが理解できる有能なチームリーダーだと信じて疑わない。しかし、実際は見栄っ張りで無神経、ウソつきでいい加減なセクハラ親父。彼の部下も軍事オタクや皮肉屋など、ひと癖もふた癖もある人物ばかり。そんな彼らがリストラの不安や上司のくだらないギャグに神経をすり減らしたりしながら日々を過ごす姿を、驚くほどのリアリティー、そして辛辣なウィットで描出。会社員ならば誰もが共感せずにはいられない現代的な作品として、世界的な人気を獲得しました。
その勘違いぶりで一躍、人気キャラクターとなった主人公のデヴィッド・ブレントを演じたのは、演出と脚本も手掛けたリッキー・ジャーヴェイス。彼はイギリス人として初めて、昨年発表された米ゴールデン・グローブ賞のコメディ・シリーズ主演男優賞を受賞。また、作品自体もイギリスのシチュエーション・コメディとして初めてコメディ・シリーズ作品賞に輝きました。イギリス人ならではのドライで鋭い視点で描いた、全く新しいドラマ・シリーズ「The Office」(シリーズ1、2/全12話)です。
<キャスト>
デヴィッド・ブレント(リッキー・ジャーヴェイス)
製紙会社ウェーナム・ホッグのスラウ支社マネージャー。自分が有能で信頼できる人物だと思っているが、実際は単なる無神経なお調子者。部下にとって一番嫌なタイプの上司。
(プロフィール)
80年代前半にポップ・デュオ、ショナ・ダンシングのボーカルとして活動するも、数年で契約を打ち切られる。その後、TV番組のリポーターやトークショーのパーソナリティーとして活躍後、本作で大ブレイク。
ギャレス(マッケンジー・クロック)
マネージャー補佐としてブレントのサポートをする権力に弱いゴマすり男。国防義勇軍の活動に入れ込み、携帯電話をピストル用革ケースに入れて持ち歩いている軍事オタク。
(プロフィール)
「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」に出演後、映画「The Merchant of Venice(原題)」では、名優アル・パチーノと共演。役柄同様、オタク気質をもつ彼はスター・ウォーズのフィギュアをパッケージから出さずにコレクションしている。
ドーン(ルーシー・デーヴィス)
スラウ支社の受付嬢。退屈な仕事とブレントのセクハラ発言に日々、辛抱強く耐えている。倉庫で働くリーと婚約中だが、ティムに対しても好意を感じ始めている。
(プロフィール)
イギリスの庶民派人気コメディアン、ジャスパー・キャロットの娘として知られる。「ドーン・オブ・ザ・デッド」のパロディ映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」をはじめ、TVドラマなどで活躍している。
ティム(マーティン・フリーマン)
退屈な仕事に不満を抱き、それをギャレスをからかうことで発散している。大学を1年で中退し、両親と同居中の自称“落伍者”。受付嬢のドーンに特別な想いを寄せている。
(プロフィール)
「アリ・G」や「ラブ・アクチュアリー」などの映画に出演。軽妙な演技で映画ファンの注目を集める。全米興行ランキング初登場1位を記録したSFコメディ「銀河ヒッチハイク・ガイド」では主演をはたす。
<スタッフ>
脚本・演出:スティーヴン・マーチャント(リッキー・ジャーヴェイスと共同)
FM局のDJだったリッキー・ジャーヴェイスのアシスタントになったことから、彼と意気投合。その後、BBCのプロデューサー育成コースに入門し、ジャーヴェイス主演によるドラマを製作。この作品を気に入ったBBCのジョン・プラウマンから脚本を依頼され、2000年1月に「The Office」のパイロット版を製作。「The Office」シリーズ2には、ギャレスの友人役でカメオ出演もしている。
製作:アッシュ・アタラ
これまでに数々のTV・ラジオ番組の製作、脚本、そして司会をこなす才人。「The Office」のシリーズ1製作後は、BBC Choice(デジタル局)の“Up Late With Ralf Little”を製作。また、再びリッキー・ジャーヴェイスとコンビを組み、Play UK(デジタル局)の
“Come Together With Rickey Gervais”も手がけた。
製作総指揮:アニル・グプタ
1991年、フリーの脚本家としてTV業界入り。その後、BBCの“TVコメディ開発チーム”で脚本の編集を手がけ、BBC2の“The Real McCoy”のシリーズ3~5ではメインの脚本家に抜擢される。95年にはBBCコメディ部門のプロデューサーとなり、人気番組を多数製作。
ラジオ番組から人気を得てTVシリーズ化された“Goodness Gracious Me”は数々のコメディ賞を受賞している。
<世界各国の評論家たちも大絶賛する「The Office」の魅力はこれだ!>
◎「“The Office”は僕にとって史上最高の番組だ。ジャーヴェイスは愛や痛みなど、僕が映画の中で描こうとしているテーマを軽やかに描き出して見せた」
リチャード・カーティス(「フォー・ウェディング」、「ノッティングヒルの恋人」脚本)
◎「上質のコメディ。もしあなたに会社勤めの経験があるなら、自分を面白いと思い込んでいる、ブレントのような上司はうんざりするほどお馴染みの存在だろう。ブレントの寒いギャグはもちろん、それを見守る同僚たちの気まずい沈黙ぶりに爆笑」
デイリー・スター(イギリス)
◎「本作のジョークは文字で見てもあまり面白くない。登場人物のちょっとした表情や、“アシスタント・マネージャー”と“マネージャー補佐”の違いに必死でこだわる様子にこそ、面白さがあるのだ。なぜこんなに笑ってしまうのか、自分でもよく分からない」
インディペンデント・オン・サンデー(イギリス)
◎「今週イチオシの番組:BBCの爆笑“モキュメンタリーmockumentary(ドキュメンタリー風コメディ)”シリーズ。とある製紙会社の冴えないオフィスを、驚くべき観察眼で描いてみせる。評価A」
エンターテインメント・ウィークリー(アメリカ)
◎「絶対に見逃すな!“The Office”は高いクオリティとオリジナリティ、大胆さを備えた、まさにイギリスならではの作品。ぱっとしない登場人物たちが醸し出すユーモアはきわめてドライで寒々しく、痛々しいほどリアル。」エクスプレス(イギリス)
◎「鋭いユーモア、笑い声の排除、そして根底に流れるダークなペーソス……これぞイギリス製コメディのあるべき姿だ」
オブザーバー(イギリス)
◎「リッキー・ジャーヴェイスはデヴィッド・ブレントを完璧に演じきった。ずるそうなニヤニヤ笑いに分かりやすいゴマすり、そして時折うかがうように横目でチラリとカメラを見る仕草。“The Office”がこれほど成功したのは、我々の日常生活の些細な物事をとことん観察した結果であり、またペーソスと普遍性を備えているからだ。ジャーヴェイスは実に面白い図式を提示したものだと思う。つまり彼は優れたコメディアンでありながら、“自分は優れたコメディアンだと思い込んでいる最悪の男”を演じているのだ。これは“コメディについてのコメディ”なのかもしれない。そして我々もまたそのジョークの一部となっているのだ」
ロンドン・イブニング・スタンダード(イギリス)
◎「本作の脚本が非常に優れていること、そして共同脚本のリッキー・ジャーヴェイスがTV界で最高のコメディアンであることは疑いのない事実である。ネクタイを引っ張る仕草や、ちょっとした目の動きであれほど多くを語れる俳優は滅多にいない。だがそれにしても、本作は見るのが辛すぎる。それはきっと、あの頼りないうえに回りくどく、不真面目で嘘つきでズルくて偽善的な迷惑男、史上最悪の上司を演じるジャーヴェイスが、私の最初のボスに恐ろしいほどそっくりだからだろう」
エクスプレス(イギリス)
◎「“The Office”は驚くほどの正確さで“気まずさ”を描くコメディ。ぞっとするほど退屈でありながら、実は我々も馴染みのある会社という場所の現実を様々な視点から描いている。ジャーヴェイス演じるデヴィッド・ブレントの人々に対する独り善がりで勘違いした態度、その手に負えないモンスターぶりを見ることは、黒板をチョークでこする音、さらに爪でこすって手が血だらけになることに耐えるのに似ている。しかし同時に、ブレントというキャラクターには言い知れぬペーソスが漂う。自分の能力をはるかに超えた役職に就いてしまった男。彼は皆に好かれようと必死だが、社交的なスキルというものを全く持ち合わせていないのだ」
デイリー・メイル(イギリス)
◎「恐ろしいほど洞察力に優れ、しかも楽しい」
サンデー・ヘラルド・サン(オーストラリア)
◎「“The Office”はモンティ・パイソン”以降のイギリス最高の輸出物。会社の人間関係を描くコメディとして、かつてこれほど優れたものはなかった」
スター・トリビューン(アメリカ)
<イギリスの有名紙が、一躍トップクリエイターとなったジャーヴェイスに迫る!>
オブザーバー紙 2001年8月12日
80年代後半、ロンドン大学の学生自治会でエンターテインメント専門のマネージャーとして働き始めたジャーヴェイスは、この職場で“The Office”のネタの多くを体験。また、ブレントの前身となる、彼自らが“Seedy Boss(ウザい上司)”と呼ぶキャラクターもこの頃から温められていた。
ブレントの魅力は、何よりその内面の危うさや不安が垣間見えるところにある。彼はモンスターだが、どこかで見たことのある等身大のモンスターなのだ。ジャーヴェイスは言った。
“そのへんのオフィスをちょっと探してみればいい。ものの5分でブレントが見つかるよ”。
ロンドン・イブニング・スタンダード紙 2001年7月30日
仮に“The Office”が単に冴えない職場で働く人々をあざ笑うような番組だったら、これほどの支持を得ることはなかっただろう。本作の笑いは確かに観客に居心地の悪さを感じさせるが、そこには決して悪意はない。ジャーヴェイスは言う。“普通の仕事をしている人たちを見下すつもりはない。誰もがやっていることだからね。僕も長い間会社で働いていたし、今後もまた働くことがあるかもしれない。ただ僕が興味があるのは、そういう普通の人たちの秘めた思いなんだ”。
我々はブレントの失敗を目の当たりにし、次の動きを予測しては“頼むからやめてくれ”と心の中で叫ばずにいられない。にもかかわらず、彼を好きになってしまう。“The Office”の真の偉大さは、まさしくそこにある。彼は我々から嘲笑ではなく、(かなり苦しいながらも)温かい微笑みを引き出してくれるのだ。
(情報提供: WOWOW)



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