1990年代、ライバル番組を押さえて大人気を博した青春ドラマの決定版「ビバヒル」
1990年、「ビバリーヒルズ高校白書」のほか、高校生を主人公にしたドラマが数多く誕生した。しかし、「ビバヒル」は、激しい視聴率競争を勝ちぬき見事人気NO.1の座に輝いた。この作品が他のライバルドラマと一味違っていたのは、当時のティーンエイジャーが直面する問題をリアルに取り扱った点だ。学校の成績、ドラッグ、恋愛、SEX、人種差別、レイプ、自殺など様々なテーマがシリーズを通して視聴者に投げかけられる。周囲の予想に反して大人気となったこの作品は、その後10年間続く長寿ドラマとなった。
ストーリー
物語は、アメリカの田舎ミネソタ州で平和に暮らしていたウォルシュ一家が、リッチな都会の町、ビバリーヒルズに引っ越してきたことから幕を開ける。 高校2年生になるウォルシュ家の二卵性双生児、 ブレンダとブランドンはビバリーヒルズに住むリッチでハイソな学校友達とのつきあいにとまどいながらも、彼らと友情を育んでいく。
ブレンダとブランドンが転校したウェスト・ビバリーヒルズ高校に通うケリーは、ブレンダが一番最初に友人になった女の子。裕福な家庭に育った美少女であるケリーは学校のマドンナ的存在だ。彼女にはドナという友人がいて、すぐにブレンダとも仲良くなる。ケリーがフった男の子、スティーヴはTVスターの母を持つお金持ちのお坊ちゃまで、少しばかり高慢な態度が目立つ少年。ブランドンの親友で後にブレンダの恋人となるディランは、高級ホテルの部屋に一人住まいしている不良っぽいサーファー少年。ブランドンが新聞部で出会ったのは、編集長を務める秀才のアンドレア。彼女は良い教育を受けるためウェスト・ビバリーヒルズ高校に越境通学している。 彼らの下級生であるデイヴィッドとスコットは、上級生に強い憧れを抱いていて、なんとか上級生のグループに入ろうと必死だ。 また、ブランドンのアルバイト先、ピーチ・ピットのオーナー、ナットさんは彼らの兄貴的存在となる。
解説
青春ものとしてスタートを切った「ビバヒル」だが、第2シーズン以降は主要メンバーのロマンスを軸としてストーリーが展開。ブレンダがパリ留学中に、ディランがケリーとくっついてしまったり、ダナとデイヴィッドがSEXに対する考え方の違いで別れたり、ブランドンとケリーが結婚式直前で婚約解消したり・・・と、ソープオペラっぽい色が強くなり、最終的に「誰と誰がカップルになるのか?」が視聴者にとっての最大の関心事となっていく。
番組開始当初、脇役だったケリーの人気が徐々に上昇。ブレンダ役のシャナン・ドハーティの降板後(ケリー役のジェニー・ガースとの不仲も降板の一因と言われている)、彼女がドラマのヒロインとなっていく。また、ディラン役のルーク・ペリー、ブランドン役のジェーソン・プリーストリーも番組を降板したが(ルーク・ペリーは後にカムバック)、オリジナルメンバーに劣らない個性的で見目麗しい面々が次々と番組に登場しファンを沸かせた。出演者が美男・美女ぞろという点も「ビバヒル」の見所の一つだ。
90年代、アメリカ西海岸の若者がどんな暮らしをし、どんなことで悩み、どんなファッションを好んだのかが伝わってくる「ビバヒル」。このドラマを見て、アメリカ西海岸へ憧れを抱いた日本のファンも多い。


