ヒット・ドラマ「ER/緊急救命室」でエミー賞に輝いた名スタッフがより壮大なスケールで人名救助の最前線を描くドラマ
日本でも人気爆発した、全米NBC系のヒット・ドラマ「ER 緊急救命室」。その企画・制作総指揮を、、作家マイケル・クライトンと共に担当したプロデューサー、ジョン・ウェルズの新作で、1999年9月23日より「ER」と同じNBC系で全米放映中のドラマ「サード・ウォッチ」。巨大都市ニューヨークで、1日のうち最も事件・事故が多発するという時間帯《サード・ウォッチ》(午後3時~11時の8時間)に、人命救助の最前線へと飛びこむ警官、消防士、救急隊員の群像を、“リアル”、“スピーディー”と形容された「ER」を上回る圧倒的な圧力で描く、ヒューマン・レスキュー・ドラマだ。
「ER」のスタッフが今度は大都市NYでさらにリアルなレスキュー・ドラマに挑戦
1994年秋から全米NBCネットワークで放送中で、全米ドラマ視聴率No. 1の快進撃を続ける「ER 緊急救命室」。その企画:制作総指揮を、映画「ジュラシック・パーク」の原作者としてその名を馳せた、ベストセラー作家マイケル・クライトンと共に担当しているのがジョン・ウェルズ。シカゴの総合病院の救急病棟で働く医師たちの公私を題材にした「ER」は、“まるでアクション映画”といわれるスピーディーな演出で、「ベン・ケーシー」以来定着したオーソドックスなジャンル“病院ドラマ”をダイナミックに一新。日本のTV関係者たちに与えた影響も大きく、影響されたドラマも多数生まれた。そんなウェルズが今度は、シカゴよりも巨大な都市ニューヨークを舞台に、急病、負傷、火災、交通事故などのアクシデントに巻き込まれた市民と、彼らを救おうと奔走するプロフェッショナルたちの活躍を「ER」以上の迫力で描くのが、「サード・ウォッチ」である。
ウェルズともう一人の制作総指揮クリストファー・チュラック(やはり「ER」のメインスタッフであり、当番組の第1話も監督)が、病院だけでは描けない、新たな“命のドラマ”を求めたのが「サード・ウォッチ」で描く“人命救助の最前線”。ほとんどの場面を実際にニューヨーク・ロケで撮影し、交通事故、火災、凶悪犯罪などの現場をリアルに再現。そこで一分一秒を争いながら人命救助に奔走するスペシャリストたちの活躍を、《ステディカム》という「ER」でもおなじみになった手持ちカメラでスピーディーに綴るこのドラマは緊迫感満点。まるで本当に事故現場に立ち会うような衝撃を視聴者に与える。
警察、消防、救急
各分野のプロフェッショナルが内面的葛藤を乗り越えて危機に挑む
「サード・ウォッチ」がユニークなのは、登場人物の職業を一つに限定せず、職種は異なれども実際に事故、事件の現場で連携するニューヨーク市の人命救助活動の3大エキスパートたち、すべてを取り上げている点だ。
犯罪を担当する“警察”、火災や人命救助を担当する“消防”、救助された被害者に応急処置を施す“救急”といった3分野のプロフェッショナルを題材にしたことで、取り上げられる事故、事件はバラエティ豊かに広がった。。もちろん職種は異なっていても、市民の安全を守るため、経験とテクニックを駆使し、勇気と使命感を忘れないのはプロ同士で共通している。彼らは力を合わせて、現代という時代が生んだ巨大都市という怪物と戦うのだ。
市民の命を守るため自らの極限状況に身を投げ出し、時に自身や仲間が傷つくこともある - そんな“リアル・ヒーロー”の内面的葛藤をたっぷりと描き込む趣向も「ER」を連想させるが、「サード・ウォッチ」の登場人物たちは自身も危機にさらされることによって、より生命の価値を意識させられる。そんな彼らは、苦境とぶつかり、傷ついても、倒れても、再び立ち上がって危険の真っ只中に飛び込んでいく。その姿は実に感動的だ。
単なるパニック&アクションにとどまらず、ヒューマン・ドラマとしても見ごたえ満点なのである。
人間味豊かな“傷だらけのヒーローたち”が見所満載のストーリーをさらに熱くする
「サード・ウォッチ」の登場人物は主に9人。彼らは仕事以外にも、運命に悩んだり、家族があったり、恋に胸をときめかせたりと、プライベートでもドラマを持っている。
“警察”はニューヨーク市警(NYPD)の55分署でパトカー勤務をしている制服警官コンビ、男性のボスコ(「ビバリーヒルズ青春白書」第6シーズンでコリンを演じたジェーソン・ワイルズ)と、女性のヨーカス(モリー・プライス)。ボスコは気性が荒くケンカっ早いが、その分ガッツは人一倍。ヨーカスは二児の母親という“ママさん警官”。
55分署の警官コンビはもう一組、街を知り尽くした男性のベテラン警官、サリー(スキップ・スーダス)と新人警官、デイヴィス(コビー・ベル)。 サリーはデイヴィスが、かつて職務中に犯罪者の凶弾に倒れた相棒の息子であることがから複雑な気持ちに。再び相棒を、しかもかつての相棒の息子を危険な職務で失わないか心配し通しになる。
“救急”はニューヨーク市消防庁(FDNY)の55分署で働く4人。救急車にコンビで乗るのは女性のキム(キム・レイヴァー)と男性のボビー(ボビー・カナヴェイル)。ボビーは6歳の息子の母親でもあるキムに好意を抱いているが、キムは警官ボスコと肉体関係を持ったようだ。この三角関係のゆくえ、どうなる!?
もう一台、別の救急車に乗るのは、皆から“ドク”の愛称で呼ばれるパーカー(「ER」でジェニーの夫、アルを演じたマイケル・ビーチ)と新人カルロス(アンソニー・ルイヴィヴァー)という男性コンビ。カルロスはドックから救急隊のイロハだけでなく、人として生きるのに何が必要か、哲学を学ぶことにもなる。
“消防”はニューヨーク市消防庁(FDNY)55分署所属の消防士、ジミー(エディ・シブリアン)。仕事では粘り強いが、プライベートは無茶をしがち。分かれた元妻のキムが警官ボスコと肉体関係を持ったというのに、自分も彼女とベッドを共にしてしまう。
確かに立派とはいえないクセや個性を持った顔ぶれもいるが、それぞれが自由や幸福を信じてそれを追い求める大人ばかり。共感できる“等身大のヒーロー”だからこそ、、彼が仕事で危険に遭遇する場面が、いっそうスリリングに迫力を増すのである。
NY警察、消防、救急の基礎知識
★サード・ウォッチ Third Watch (第3時間帯)
警察、消防署の勤務時間のシフト3つのうち、午後3時~11時をさす。事故、犯罪が最も頻発する時間帯。当ドラマの警官、消防士、救急隊員はいずれもこの時間に勤務している。
★911 Emergency Call (イマージェンシー・コール)
災害や犯罪に巻き込まれた時にかける電話番号(米国全土共通)。日本では警察が110番、、消防が119番と分かれているが、米国は一つに統一されている。英語ができる人なら0(ゼロ)だけかけてオペレーターに頼む方法もある。
★POLICE 警察
・米国の場合、各州の中に郡(カウンティ)があって、さらにその中に市(シティ)があるが、伝統的に地方分権が発展しているので、各自治体がそれぞれ警察や消防隊を運営している。例えば、カリフォルニア州のロサンゼルス市は、カリフォルニア州警察、ロサンゼルス郡警察、ロサンゼルス市警察(LAPD)、3つの管轄下となる。
・「サード・ウォッチ」に登場する警官たちは皆、ニューヨーク市警察(New York City Police Department = NYPD)に所属している。NYPDは、まず警ら(パトロール)サービス局、刑事局、組織犯罪局、内務調査局、交通局などに分かれていて、警らサービス局の警官は各地区にある“分署”(Precinct)のどれっかに所属している。NYPDの歴史は古く、1845年に創設された。当時の警官数は900人。1895年、ルーズベルト大統領の時代に近代化されて現在の基礎を築き、以後ニューヨーク市の人口増加に応じて人員、設備が拡大され、現在は米国一大きな市警察と呼ばれている。以前は犯罪が多発する都市として有名だったニューヨークだが、現職のジリアーニ市長の下、犯罪対策が徹底され、1993年から97年の4年間で犯罪は44%も減少した。ただし、元々が世界でもトップレベルの犯罪多発都市だったため、今でも決して安全な街だとは言えない。
・「サード・ウォッチ」の警官は架空の“55分署”に所属。 だが南ブロンクス地区に(数字が近い)60分署が実在すること、台詞に登場するアーサー大通りがブロンクスに実在すること、同じく台詞に登場する地下鉄2号線がブロンクスを走っていること、ロケ撮影の一部がブロンクス一帯で行われているから、かつて犯罪地帯として恐れられたブロンクスの南のマンハッタン寄りの地域、あるいは東マンハッタンのブロンクス寄りの地域に“55分署”がある設定で、両地域を管轄しているのではないだろうか。
★FIREFIGHTER 消防士
・「サード・ウォッチ」に登場する消防士(Firefighter)、および救急隊員(Paramedic / EMT)はニューヨーク市消防庁(New York
City Fire Department = FDNY)に所属する。。FDNYには他にも専門のレスキュー隊、川や海の事故に出勤する水上班などがある。
・ニューヨークの各消防団は以前、ボランティアによって運営されていたのだが、長年の発展を経て、19世紀終盤から除々に公的サービスに変わり、FDNYの活動はニューヨーク市の事業の一部になっていった(一部地域を除く)。今やニューヨーク市民、約8百万人の生活に欠かせない存在となっている。
・FDNY消防隊の多くは消火班(Engines)とハシゴ車班(Ladder)から構成される。ちなみに1998年の一年間、FDNYが火災の通報を受けて出勤したのは約6万件で、東京都で平成11年1~6月に発生した家財が3,432件 - つまりFDNYの消防士たちは東京消防庁の8.7倍は忙しいということが言えるかもしれない。
なお、FDNYには1998年現在、約1万1千人の消防士が所属していた。
★PARAMEDIC 救急隊員
・「サード・ウォッチ」に登場する救急隊員(Paramedic / EMT)は、消防士と同様にニューヨーク市消防庁(FDNY)に所属する。
・Paramedicとは、正確には医師を補助したり、医師の代わりを務めたりする専門家。実際のFDNYには、EMT(Emergency Medical
Technician)という職種と、経験を積んだパラメディック(Paramedic)という職種があって、1998年現在では、前者が2,039名、後者が510名所属していた。
・出動件数を比較すると実は火災よりも圧倒的に多いのが救命事故で、1998年のFDNYは医療非常事態の出動が約16万1千件もあった。ただし、火災にも医療非常事態にも属さない出動も約16万4千件を数えている。
(情報提供:WOWOW)



