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ジョニー・デップ対アンバー・ハード裁判、陪審員たちは判決を下すにあたり大きな疑問があった? 彼らが混乱したワケとは・・

アンバー・ハードとジョニー・デップ NEWS
アンバー・ハードとジョニー・デップ(2016年)

ジョニー・デップアンバー・ハードの裁判に関して、陪審員らには判決を下すにあたって大きな疑問があったようだ。

4月中旬から、米バージニア州の裁判所で開かれていた俳優ジョニー・デップによる元妻で女優のアンバー・ハードを相手取った名誉毀損裁判。双方が5月下旬に最終弁論を終え、5月31日(火)、この裁判を担当する陪審員らが丸1日かけて審議する中で、判事に重要な質問を投げかけていたことがわかった。

今回の裁判のきっかけは、アンバーが2018年にワシントン・ポスト紙に寄せた論説だった。見出しは「アンバー・ハード:私は性暴力に対して声をあげた。それでも、文化の怒りに直面した。これは変えなければならない」というセンセーショナルなもの。ジョニー側もアンバー側も、裁判での主張はこの論説に基づくものが大部分を占めていた。

このたびDeadline紙が報じたところによると、陪審員らはジョニー側弁護人の「アンバーの声明は虚偽である」という主張について、「この見出しに関わるものなのか、それとも声明の内容や論説すべてに関わるのか」という点をペニー・アズカラテ判事に質問したのだという。

これに対しペニー・アズカラテ判事は、「問題とされている声明が論説の見出しとなっていることから、論説全体に関することなのか、それとも見出し自体を声明として見るのかで混乱しているのだと思われます」と回答すると、「見出しそのものが声明であることは明らかです」とし、論説全体ではなく見出しそのもので名誉毀損にあたるかどうかを判断するよう伝えたという。

陪審員らはこの見出し部分の他に、論説内の「2年前、私は公人としてDV被害者の代表となり、文化の怒りの矢面に立ちました」という部分と、「私は、虐待を告発された男性が保護される仕組みを、リアルタイムで見ることができるめずらしい立場にありました」という2つの記述について、ジョニーへの名誉毀損にあたるかどうかを判断。

6月1日、最終的に陪審員はジョニーの訴えを認め、ジョニーが勝訴。アンバーは約13億円の損害賠償を支払うことが命じられた。

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