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スティーブ・ジョブズにボロクソに言われたビル・ゲイツの反応は?

2011年11月3日
10月5日に亡くなった米アップル社の創業者スティーブ・ジョブズの伝記「スティーブ・ジョブズ」が発売され、世界中で好調な売れ行きを示しているが、その中で、米マイクロソフト社の共同創業者・会長のビル・ゲイツについて、生前のジョブズは次のように言っている。

「ビルは基本的に想像する力がなく、何も発明しなかった。だから彼は今、技術よりも慈善活動に一生懸命になってるんだろう」
「彼は他人のアイデアを盗む恥知らずだ」

こんな風に思わぬ形で、“恥知らずの泥棒”よばわりされてしまったビル・ゲイツ。さぞかし立腹していることと思いきや、米ABCのインタビューに答えたゲイツは、ジョブズの発言について、意外にも穏やかな受け答えをした。

まずゲイツは、

「スティーブは素晴らしい業績を残した」「インターネット、PC、電話など、我々が情報を扱う方法を劇的に進化させたね」

と、率直にジョブズの功績を認めた。

また、ゲイツは、

「30年以上にわたって、私とジョブズとは共にがんばってきたんだ。その中で私について、とてもいいことをたくさん言ってくれることもあれば、きついことをたくさん言われたこともあったよ」

「私たちは一緒に力を合わせなければいけなかった。たとえ競争相手同士になってもお互い切磋琢磨し合ってきたんだ。私が怒ることなど何もないよ」

として、ジョブズとは共に技術を進化させる仲間でありよきライバルであったことを強調した。

ジョブズがゲイツを“恥知らずの泥棒”とまで呼ぶようになったことついては、

「アップルの製品は高価格すぎて市場で受け入れられない可能性があった。我々はそれらを引き継ぎ、大量生産し、様々な価格の製品を揃えた。一社だけでなくたくさんの企業と協業する体制も作った。アップルにとってはシビアだったろうね」

「だから、ジョブズが悩んだり、彼が“いい者”で我々が“悪者”であるかのように感じていたとしても不思議じゃないね」

とする自らの意見を表明した。

ジョブズもゲイツも、そのアプローチは違えど、かつては難しくて敷居の高かったコンピューターを、身近で誰にでも使える道具にすることに取り組んできた開拓者。表向きは、決して良好な関係であるように見えなかったかもしれないが、二人の心の根底には、同じミッションを背負った同士として通じ合うものがあったのかもしれない。

【動画】インタビューに答えるビル・ゲイツ。スティーブ・ジョブズについての発言は6:12頃から
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