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ジョージ・フロイドさんを殺害した元警官、裁判所へビデオコールで初出廷 仮釈放金は1億円以上に

デレク・ショーヴィン NEWS
デレク・ショーヴィン

アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんを殺害したとして、起訴されている元警察官のデレク・ショーヴィンが、初めて裁判所に出廷した。

米時間5月25日(月)、ミネソタ州ミネアポリスで、ジョージ・フロイドさんが白人警察官のデレク・ショーヴィンに7分以上にわたり首を圧迫され、そのまま亡くなるという事件が起きた。無抵抗の被害者を拘束し、首を膝で押さえつけた警察官は、フロイドさんが「息ができない」と助けを求めたにもかかわらず、それに応じず死に至らしめた。人種差別の象徴ともいえるこの事件に対し、全米各地で抗議デモ「BlackLives Matter」が行われ、人種差別をなくそうという運動が絶えない。

フロイドさんを殺害した元警官のデレク・ショーヴィンは6月8日、米ミネソタ州ヘネピン郡の裁判所で行われた会議へビデオチャットを通し出廷。裁判官は彼の保釈金を125万ドル(約1億3750万円)と決定した。

ショーヴィンは裁判に、オレンジの囚人服と白いシャツを着て出席。自分の名前と住所を言い、裁判官からの質問に答えた。その中で、まだ自宅に銃があることも告白した。

デレク・ショーヴィンは事件直後に免職処分となったが、その後第3級殺人と第2級過失致死の容疑で逮捕され、拘束されていた。しかし6月初めに第3級よりも罪の重い第2級殺人容疑が適用された。

また、ショーヴィン以外にも現場にいた元警察官のトーマス・レーン(37)、トウ・タオ(34)、J・アレクサンダー・クーン(26)の3名も、第2級殺人のほう助容疑で逮捕/拘束された。3人はフロイドさんを取り押さえる手助けをしたとされている。

ショーヴィンは今回より重い罪である第2級殺人の容疑となったが、彼にフロイドさんを殺害する意図はなかったとされている。しかし多くの人々はショーヴィン容疑者の故意を認定する第1級殺人罪に問われるべきだと訴えている。

第2級殺人と、第2級殺人ほう助・教唆で起訴されて有罪になれば、40年以下の禁錮を言い渡される可能性がある。過失致死および過失致死ほう助・教唆の法定刑は禁錮10年以下。

ミネソタ州選出のエーミー・クロブシャー上院議員は、ツイッターへの投稿で「ミネソタ州のキース・エリソン司法長官は、ジョージ・フロイドさん殺害でデレク・ショービン容疑者を第2級殺人で訴追し、さらに残る(元)警官3人も訴追する。これは、司法にとって重要な一歩だ」と投稿した。

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