2019年、大富豪の実業家ジェフリー・エプスタインが児童買春あっせんなどの容疑で起訴された一連の事件。この被害者のうちの1人が、英エリザベス女王の次男アンドルー王子を性的虐待の罪で提訴した。
NBCが報じたところによると、被害者のバージニア・ロバーツ・ジュフリーは17歳の時、エプスタインが所有していたマンハッタンのマンションを含む様々な場所で、アンドルー王子から性的虐待を受けたと主張しているという。
ニューヨーク州の法律では、少女期に性的虐待を受けた被害者が民事訴訟を起こすことが認められており、今回のケースではその期日が数日後にせまっていた。
弁護士のデビッド・ボイズは取材に対し、「今、彼女が訴訟を起こさなければ、アンドルー王子は自分のしたことの責任を取らずに逃げ切ることになる」と語り、「バージニアさんは、お金と権力を持つ人であれば自分が犯してしまったあやまちから逃げられるという状況を絶対につくりたくないんだ」ともつづけた。
今回の訴訟はアンドルー王子を相手取り、性的虐待および精神的苦痛を与えられたとして告発しているもので、被害者であるバージニア・ロバーツ・ジュフリーは補償的かつ懲罰的な損害賠償を求めている。
バージニアは弁護団を通じ、「アンドルー王子には、自分がやったことの責任とってほしい。権力とお金を持つ人は自分の行動の責任を取らずに逃げられるなんてことはない。他の被害者の方々にも、この訴訟を通じて、何も話せず恐怖を抱えながら生きて行く必要はないということがわかるはず。こうして声を上げ、正義のために立ち上がることで、人生を取り戻すことができる」と訴えた。
なお、現時点でアンドルー王子側はコメントを出していない。
