マイリー・サイラスの最新アルバム『Bass Persuades(ベース・パースエイズ)』が、米Billboard 200で異例のチャート推移を記録した。
マイリーは今年9月、アーティスト名義をMiley Cyrus(マイリー・サイラス)から「Miley(マイリー)」へ変更。『Bass Persuades』はAtlantic Records移籍後初、そして新名義になってから初めて発表したアルバムでもある。
華々しくスタートした新章だったが、発売2週目、その順位は驚くべき動きを見せた。
1位から一気に157位へ
『Bass Persuades』は9月18日にリリースされ、発売初週にBillboard 200で1位を獲得した。
ところが翌週、順位は157位まで急落。1位から156ランク下がり、女性アーティストのアルバムとして史上最大の「1位からの下落」を記録した。
これまで同様の記録として知られていたのは、マドンナの『Madame X』が1位から77位、セリーヌ・ディオンの『Courage』が1位から111位へ下落したケース。今回の『Bass Persuades』は、それを大きく上回る結果となった。
前週にはマイリー本人も1位獲得を喜び、SNSでファンやスタッフ、Atlantic Recordsへの感謝を伝えていただけに、翌週の急落には大きな注目が集まっている。
初週1位の背景には多彩な販売形態
ただし、今回の結果を単純に「人気が一週間で急落した」と捉えるのは適切ではないだろう。
『Bass Persuades』は発売前、Billboard 200でトップ5圏外になるとの予測も出ていたが、その後セールスを伸ばし、最終的に首位へ浮上した。
その背景には、多彩な販売形態もあったと報じられている。アルバムは16種類のアナログ盤、9種類のCD、6種類のダウンロード版、さらにカセットテープでも発売。デジタル版の価格を下げる施策も行われたという。
その結果、カントリー歌手エラ・ラングレーの『Dandelion』をわずか約70ユニット差で上回り、1位を獲得した。
こうした施策によって購入が初週に集中したことが、2週目との大きな落差につながった可能性もある。
「Bass Persuades」公式ミュージック・ビデオ
アルバムと同名の先行シングル「Bass Persuades」は、9月4日に配信リリースされた。
公式ミュージック・ビデオを手がけたのは、マドンナやニッキー・ミナージュらとも仕事をしてきたマート・アラス。ニューヨークの街を舞台に、マイリーが力強いパフォーマンスを披露する映像となっている。
チャートとは対照的にライブ人気は好調
一方で、チャートの急落とは対照的に、マイリーのライブ人気は依然として高い。
10月16日と18日には、ロサンゼルスのハリウッド・ボウルで2公演を開催予定。約1万8,000席のチケットを求めて、オンラインの購入列には約150万人がアクセスしたと報じられている。
2公演はいずれも完売しており、ライブへの需要の高さがうかがえる。
マイリーは近年、大規模なワールドツアーには消極的な姿勢を示してきたが、将来的なレジデンシー公演については可能性を示唆している。
2023年の大ヒット曲「Flowers」でグラミー賞「年間最優秀レコード」を獲得し、その後も第一線で活動を続けてきたマイリー。新名義、新レーベルでスタートした『Bass Persuades』は、1位獲得と歴史的な急落という、異例のチャート推移を見せる作品となった。
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