テレビ界最高峰の祭典「エミー賞」が、2027年から大きく変わる。
テレビ芸術科学アカデミーとAmazonは米国時間10月6日、エミー賞の世界配信について6年間の契約を締結したと発表した。2027年の授賞式からPrime Videoが世界独占配信し、240以上の国・地域で視聴できるようになる。
しかも、AmazonプライムやPrime Videoの有料契約は必要ない。これまで以上に世界中からエミー賞を楽しみやすくなる。
2027年からPrime Videoで世界無料配信
新たな契約は2027年のエミー賞からスタートする。
授賞式はこれまで通り9月にライブ開催される予定で、Prime Videoが6年間にわたり世界独占配信を担当する。
大きなポイントは、プライム会員限定ではないことだ。通常のPrime Video作品のように有料契約をしなくても、エミー賞は無料で視聴できる。
テレビ芸術科学アカデミーは今回の契約について、エミー賞を世界中の視聴者に届ける機会になるとしている。
約70年続いたテレビ中継の形が終了へ
今回の変更は、単なる「配信先の変更」ではない。
米国では長年、ABC、CBS、FOX、NBCの4大ネットワークがエミー賞を持ち回りで放送してきた。いわゆる「Wheel Deal」と呼ばれる仕組みで、その歴史は約70年に及ぶ。
この体制は2026年をもって終了。2027年からは従来のテレビネットワークを離れ、Prime Videoが世界に向けて直接配信する方式へと切り替わる。
テレビ番組を表彰するエミー賞そのものが、テレビ放送からストリーミングへ本格的に移ることになる。
日本からも無料視聴できる見込み
日本の海外ドラマファンにとっても、大きな変更になりそうだ。
今回発表されたPrime Videoでの配信は世界240以上の国・地域が対象となるため、日本も対象に含まれる形となる。
ただし、日本での配信開始時刻や日本語字幕、同時通訳などの詳細は現時点では発表されていない。2027年の授賞式が近づくにつれて、国内向けの視聴方法も案内されるとみられる。
これまでエミー賞は、日本での放送・配信状況が年によって異なることもあった。世界規模で同じプラットフォームから配信されるようになれば、日本からもかなり視聴しやすくなりそうだ。
アカデミー賞もYouTubeへ 進む「授賞式のテレビ離れ」
そして今回の動きは、エミー賞だけの話ではない。
映画界最大の祭典「アカデミー賞」も、2029年からYouTubeで世界配信されることが決まっている。また、俳優組合賞(SAG Awards)はすでにNetflixで配信されている。
そして今回、テレビ界最大級の賞であるエミー賞までPrime Videoへ移ることになった。
かつて大型授賞式は、テレビ局にとって多くの視聴者を集める特別な番組だった。しかし現在では、ストリーミングサービスや動画プラットフォームが世界中の視聴者へ直接届けられる時代になっている。
2027年、エミー賞はその歴史の中でも大きな転換点を迎えることになりそうだ。






