パラマウント、ワーナー買収を正式完了! 『ハリー・ポッター』『トップガン』、DC、HBOが新会社「Skydance」に集結

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パラマウントによるワーナー・ブラザース・ディスカバリーの大型買収が、ついに正式完了した。

米国時間10月6日、パラマウントはワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の買収手続きを完了したと発表。両社を統合した新会社は「Skydance(スカイダンス)」として発足し、同日からニューヨーク証券取引所で「SKYD」のティッカーシンボルで取引を開始した。

今回の統合によって、パラマウント・ピクチャーズとワーナー・ブラザースというハリウッドを代表する映画スタジオだけでなく、DCスタジオ、HBO、CBS、CNN、Paramount+、HBO Maxなども、同じ巨大エンターテインメント企業の傘下に入ることになる。

 

ワーナーの象徴にも早くも「Skydance」の文字

買収完了を象徴する変化も、さっそく現れている。

米カリフォルニア州バーバンクにあるワーナー・ブラザースのスタジオ。その象徴として知られる巨大な給水塔には、買収完了と同じ10月6日、「A Skydance Corporation」の文字が追加された。

長年親しまれてきた「WB」のシールドロゴはそのまま残され、その下に新たな親会社の名前が加わる形となっている。

 

『ハリー・ポッター』『トップガン』『ミッション:インポッシブル』が同じ会社に

新会社Skydanceが抱える作品やブランドは、まさにハリウッドを代表するタイトルのオンパレードだ。

ワーナー側には『ハリー・ポッター』『ロード・オブ・ザ・リング』『マトリックス』シリーズをはじめ、DCの「スーパーマン」「バットマン」などがあるほか、HBOの『ゲーム・オブ・スローンズ』『ホワイト・ロータス』なども含まれる。

一方のパラマウント側には『トップガン』『ミッション:インポッシブル』『スター・トレック』シリーズ、『ゴッドファーザー』などの歴史的作品、さらに「スポンジ・ボブ」などの人気ブランドがある。

これらがすべてSkydanceという一つの企業グループに入ることで、映画・テレビ・配信をまたぐ世界有数の巨大コンテンツ企業が誕生したことになる。

新会社の規模は、傘下に入る主要作品を並べるとさらにわかりやすい。DC、『ハリー・ポッター』『ゲーム・オブ・スローンズ』といったワーナー系作品に、『ミッション:インポッシブル』『スター・トレック』などパラマウント系の人気シリーズが加わる。

 

HBO MaxとParamount+は将来的に統合へ

気になるのが、両社がそれぞれ展開してきたストリーミングサービスの今後だ。

HBO MaxとParamount+は、統合直後から一本化されるわけではなく、当面はそれぞれのサービスを継続する。

ただしSkydanceは、将来的には両サービスを一つのストリーミングサービスにまとめる方針だ。統合の具体的な時期や、新サービスの名称などは現時点では発表されていない。

そのため、今回の買収完了によってHBO MaxやParamount+がすぐに終了したり、視聴方法が即座に変わったりするわけではない。

 

DCや『ハリー・ポッター』の制作も当面継続

大規模な企業統合となるだけに、現在制作中の映画やドラマへの影響も注目されている。

しかし現時点では、すでに進行している主要プロジェクトは基本的に継続される見通しだ。

HBOを率いてきたケイシー・ブロイズは新体制でも主要な役割を担い、DCスタジオの共同トップを務めるジェームズ・ガンとピーター・サフランも引き続きDC作品を率いる。

HBOで進行している『ハリー・ポッター』の新ドラマシリーズもそのひとつ。HBO Maxは9月、シリーズ第1作『Harry Potter and the Philosopher’s Stone』の公式ティザーを公開しており、今年のクリスマスに配信開始予定となっている。

 

一方、ワーナー・ブラザース映画部門を率いてきたマイケル・デ・ルカとパメラ・アブディは新体制から離れ、映画部門では今後、パラマウント側の幹部が大きな役割を担うことになる。

 

年間30本以上の映画、180本以上のテレビ作品を計画

Skydanceは統合後も、劇場映画の制作を大幅に縮小するのではなく、むしろ一定規模の映画公開を維持する方針を打ち出している。

公式発表によると、新会社は年間最低30本の劇場映画を送り出すほか、年間180本以上のテレビ番組やシリーズを制作する計画だ。

近年、ハリウッドではストリーミングへの移行や制作費の高騰によって劇場公開作品の減少も懸念されてきたが、パラマウントとワーナーという二つの老舗スタジオを抱える新会社が、今後どのような映画ラインナップを組むのかにも注目が集まりそうだ。

 

巨大化の一方、60億ドル規模の効率化も

もっとも、今回の統合は作品数を増やすだけではない。

Skydanceは、統合から3年間で少なくとも60億ドル規模の「ランレート・シナジー」を実現する目標も掲げている。重複する部門や事業の整理などを通じ、大幅なコスト削減と効率化を進めるとみられる。

そのため今後は、人員体制やテレビチャンネル、ストリーミング事業、ブランドの整理なども大きな焦点となりそうだ。

パラマウントとワーナーというそれぞれ巨大な企業が一つになるだけに、「何を残し、何を統合するのか」が次の段階の課題となる。

 

日本の配信・映画公開への影響は?

日本のユーザーにとって気になるのは、今回の統合によって映画の配給や動画配信サービスがどう変わるのかという点だろう。

現時点で、今回の買収完了に伴って日本国内のHBO作品の配信方法や、ワーナー、パラマウント作品の劇場配給などが直ちに変更されるという発表はない。

また、米国で計画されているHBO MaxとParamount+の将来的な統合が、日本でも同じ形で行われるかどうかも明らかになっていない。

とはいえ、DC、『ハリー・ポッター』、HBO作品、『トップガン』『ミッション:インポッシブル』など、日本でも高い人気を持つ作品群が同じ企業グループに入った意味は大きい。

長年、別々のハリウッド大手として存在してきたパラマウントとワーナー。その統合が正式に完了したことで、ハリウッドの勢力図は大きく塗り替えられることになった。

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