2011年に公開されたスリラー映画『コンテイジョン』。この作品に出演した俳優のジュード・ロウが、撮影当時のエピソードを明かしている。
先日GQ誌のインタビューに答えたジュード・ロウは、映画内での自身の役柄についてと、現在の新型コロナウイルスのパンデミックとリンクする作品の内容について語った。
インタビューの中でジュードは、「撮影中、こんなことは実際に起こるんじゃないかって予感がしたんだ。撮影に関わっていた著名な専門家たちは、パンデミックが起こったら、どのような事態に発展するのかを全員よく研究されていて、その上で脚本家のスコット・Z・バーンズや監督のスティーヴン・スピルバーグとともに制作にあたった。その専門家たち全員が当時、『こういう事態は実際に起こりうる』って言っていた。単なるフィクションではなく、現実的な問題だったってことだ」と語った。
さらにジュードは、「当時の彼らの説明の仕方は、まるで現実に発生したかのように本当にリアルだったんだ。どこで発生し、どういう風に広がっていくのかって。何が恐ろしいって、当時の時点で、専門家たちからこんな事態になった時にどのように行動すべきか、アドバイスを受けていたってことだ。10年近く前だから、『なぜこんなことをするんだろう』って思うこともあったけど」と付け加えた。
ジュードはこの映画で、パンデミックにに対する政府の対策を批判するジャーナリストアラン・クラムウィード役を演じていた。そして映画の撮影後、彼は恐怖に襲われたと言う。ジュードは、「2020年がスタートして、最初は中国だけで起こっていたことがあっという間に全世界に広がった。その時点で警鐘が鳴らされてたんだ。でもぼくはあまり驚かなかったよ」と明かした。
