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テレビやスマホの視聴時間と自殺願望に相関関係か 「10代の若者たちはSNSと向き合う準備ができているとは言えない」

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ある調査にて、10代の若者たちがスマホやテレビ、パソコンなどの視聴時間の長さと、自殺願望がリンクしているとの結果が公表された。

この度「Journal of Youth and Adolescence」が公表した調査結果によると、10年の間にテレビを見たりビデオゲームをしたり、SNSを利用したりする時間が大幅に増えた思春期の少女は、10代後半になってからの自殺願望につながりやすい可能性があるとのことだった。

具体的には、13歳の頃から毎日2~3時間、テレビやパソコン、スマホなどの画面を視聴し始めた女の子が、成長とともに視聴時間を伸ばしていった場合、その傾向が現れやすいことがわかった。

また、ネット上のいじめにあっている10代の少年がビデオゲームを利用した場合、若年期の自殺願望につながりやすいともされている。

今回担当したブリハムヤング大学のサラ・コイン副所長は、10代の若者たちのグループを13歳から10年間にわたって調査。テレビやスマホなどの視聴時間が自殺願望の原因ではないと強調し、「これは相関関係にあるもので、因果関係ではない」と語った。そのうえで視聴時間の長さが若いユーザーたちにとって「ネガティブな経験につながる可能性がある」と付け加えている。

そしてサラ・コイン副所長は、テレビの視聴時間が長くなると、人と面と向かってコミュニケーションを取る時間が減り、社会的な経験をシャットアウトしてしまうと伝えている。

そんな中、インスタグラムやTikTokに没頭する若者は、嫉妬や不安、のけ者にされるという恐怖心といった感情から精神的に傷つきやすい。コイン副所長はこれについて、「10代の若者たちはSNSと向き合う準備ができているとは言えない」と語っている。

そんなコイン副所長は自身の子供たちに対しSNSの利用を1日20~30分に制限しているという。また13歳の娘に対しては、ネットの情報をそのまま受け止めないこと、自分の時間を大切にすることを伝えていると明かした。

 

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