テイラー・スウィフトは、結婚を経て変わったのか――。
長年にわたって失恋、恋愛、友情、怒り、人生の転機を楽曲にしてきたテイラー。トラヴィス・ケルシーとの結婚という“ハッピーエンド”を迎えた今、一部の長年のファンから、最近の音楽や彼女との距離感について「以前とは違う」との声が上がっている。
Page Sixは10月3日、テイラーの最近の作品やファンとの関係について複数のファン、評論家の声を紹介。結婚後のテイラーをめぐって、これまでとは少し違った反応が見られていると報じた。
新曲に「以前ほど心が動かない」の声
テイラーは、昨年リリースした12枚目のアルバム『The Life of a Showgirl』に4曲を追加した『The Life of a Showgirl: The Encore』をリリース。
新たに加わったのは「Patient Zero」「Cleveland!」「Pink Clouding」「Babylon」の4曲だ。
しかし、一部の音楽評論家やファンからは、以前の作品と比べて歌詞やメロディーが単純に感じられるとの厳しい声も出ている。
特に注目を集めたのが、夫トラヴィス・ケルシーへの思いを歌ったとされる「Cleveland!」。Page Sixが紹介した評論では、ジョー・アルウィンとの交際時代に生まれた繊細なラブソングと比較し、近年の恋愛曲には変化があるとの指摘もあった。
ニューヨーク在住の30歳の女性ファンは、12歳の頃からテイラーを聴き続けてきたとしながら、最近の音楽について「心や魂を感じない」と同誌にコメント。楽曲同士も以前より似て聞こえると話している。
「Patient Zero」ミュージックビデオ
一方で、こうした意見はあくまで一部の評論家やファンによるものだ。
テイラーの商業的な勢いは現在も圧倒的で、『The Life of a Showgirl』は発売初週に400万枚以上を売り上げた。
さらに先日のMTV Video Music Awardsでは、歴代最多受賞アーティストという新たな記録も達成している。
MTV Video Music Awards 受賞映像
「一緒に成長してきた存在」から巨大スターへ
一部の長年のファンが感じている変化は、楽曲だけではないようだ。
Page Sixに登場する38歳の女性ファンは、自身がテイラーとほぼ同世代だったことから、20代の頃には失恋、夢、友情について歌う彼女の音楽に強く共感していたという。
しかし、世界規模となった「The Eras Tour」を観た際、巨大スターとなったテイラーを目の当たりにし、自分たちの人生との距離を感じるようになったと明かしている。
また、『Midnights』や『The Life of a Showgirl』で多数のCD、レコード、デジタル版が発売されたことについても、一部では音楽以上にビジネス的な側面が目立つようになったとの批判がある。
『The Life of a Showgirl』では、発売週だけでも数多くのフィジカル版やデジタル版が展開されており、その販売手法に疑問を持つファンもいるという。
結婚後、ファンとの距離にも変化?
テイラーは今年7月3日、NFLスターのトラヴィス・ケルシーと結婚した。
大規模な結婚式には多数の著名人が出席したと報じられた一方、結婚から数か月が経った現在も、テイラー本人からウェディング写真は公開されていない。
これについて一部のファンからは、これほど注目を集めた結婚式でありながら、その瞬間をまったく共有しないことに寂しさを感じるとの声も出ているという。
また最近のNFL観戦では、ケルシーがタッチダウンを決めた際、テイラーが結婚指輪を指しながら「あれが私の夫」と喜ぶ姿も話題になった。
一方、こうした公の場での振る舞いを、以前より“演出されたもの”のように感じるファンもいるようだ。
幸せになったテイラーは、これから何を歌う?
テイラーはこれまで約20年にわたり、自身の人生そのものを音楽にしてきた。
失恋、片思い、怒り、復讐、友情、成功――。その時々の感情を楽曲に落とし込んできたからこそ、多くのファンが彼女の人生と自分自身を重ねてきた。
だからこそ、結婚という新たな人生のステージを迎えた現在、「以前とは違う」と感じるファンがいること自体は、それほど不思議なことではないのかもしれない。
そして、その変化は必ずしも人気低下を意味するものではない。
VMAで新たな歴史を作り、依然として世界最大級のスターであり続けるテイラー・スウィフト。
“失恋を歌うテイラー”ではなく、幸せな結婚生活を送る現在の彼女が、これからどんな物語を音楽にしていくのか。その次の変化にも注目が集まりそうだ。





