「Black Lives Matter」デモに5万人集まり圧巻の風景に! 米ラッパーがここでMVを撮影[動画あり]

5万人が人種差別撲滅を訴え集まった
5万人が人種差別撲滅を訴え集まった

5月25日、ミネソタ州ミネアポリスでアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが、白人警官に殺害される悲惨な事件が起きた。これまでにも黒人が白人警官に虐待、殺害される事件は何度も起きているにもかかわらず、それでも見逃されてしまう人種差別の社会構造に世界中の人々が激怒。人種差別の撤廃に向けた抗議デモ「Black Lives Matter(黒人の命をないがしろにするな)」は毎日のように続いている状況だ。

そんな中、「Black Lives Matte(BLM)」の中で最も大規模と言えるデモが6月7日、米ロサンゼルスハリウッドにあるハリウッド通りで行われた。暴動化などはなく、平和的に行われたこのデモにはなんと約5万人もの人が集結し、スローガンを掲げ人種差別撲滅を訴えた。見渡す限り、看板を持った人たちが行進している風景は圧巻だ。

ここで米ラッパーのYGは、BLMのロス支部&BLM運動の共同創設者で活動家であるパトリス・カラーズ氏と組み、5万人の群衆の前で彼の新曲「F**k the Police(訳:警察なんてくそくらえ)」のミュージックビデオを撮影したという。彼は高台に立ち、音楽をかけ人々をリード。周囲からは歓声が聞こえる。また大勢の人の前でスピーチも行った。

このデモにはYGの他にもジェイミー・フォックス、ジェニファー・ロペス、マシンガン・ケリー、ヴァネッサ・ハジェンス、カイア・ガーバー、コール・スプラウスら数々の著名人も参加。この日はこの場所以外でも、様々な場所でデモが行われた。

白人警官に殺害されたジョージ・フロイドさんの遺族は先日、はじめてジョージさんが亡くなった現場に到着。遺族はそこで泣き崩れ、また集まった人々は彼らを囲みヒザをついて追悼の意をささげた。

ジョージさんの弟であるテレンス・フロイドさんは、現場で拡張器を使い、「みなさんが怒りを覚えるのは理解しています。でも一番怒りを感じているのは私だと思います」「自分の町を壊さないでくれ!この全て(略奪や暴力)は必要のないことなんだ。なぜなら彼の家族であるぼくたちがそんなことをしていないのに、なぜそんなことをするんだ!?そんなことをしてもぼくの兄は戻ってきません」と、略奪や暴力を強く非難した。

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