イーサン・ホーク、ハリウッドの権力者を痛烈批判! 「強欲な連中は最後には必ず負ける」業界の未来に警鐘

イーサン・ホーク photo: Fred Duval / Shutterstock.com FILMS/TV SERIES
イーサン・ホーク photo: Fred Duval / Shutterstock.com
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映画『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』『トレーニング デイ』などで知られる俳優のイーサン・ホーク(55)が、ハリウッドの利益優先主義や、エンターテインメント業界に大きな影響力を持つ富裕層を痛烈に批判した。

米『GQ』の最新インタビューで、イーサンは業界を支配していると思い込んでいる人々を「強欲な連中」と呼び、「彼らは最後には必ず負ける」と発言。さらに、音楽や演劇の世界で大きな変革が起こるとの見方を示し、クリエイターたちが再び創作の主導権を取り戻すことへの期待を語った。

 

「強欲な連中は最後には必ず負ける」業界の権力者を痛烈批判

10月13日に公開された『GQ』のインタビューで、イーサンは現在のエンターテインメント業界について、強い言葉で自身の考えを語った。

「僕は反抗することの力を信じている。人々はいずれ目を覚まし、反撃すると思う。音楽でも、ライブ演劇でも、人々が集まることによっても、大きなムーブメントが起こるはずだ」

さらに、富や権力によって人々を支配できると考える人間について、こう続けた。

「金や、自分たちがすべてを支配していると思っている強欲な連中のことなんて心配するな。彼らは最後には必ず負ける」

「彼らもいずれは墓に入る。自分たちは勝っていると思っているけれど、実際には負けている。彼らの人生には価値がないんだ」

かなり厳しい発言だが、イーサンが語っているのは、単なる業界への不満だけではない。インターネットや巨大なビジネスの仕組みがエンターテインメントを変化させるなかでも、人間が音楽や演劇を通じてつながり、新しい文化を生み出す力は失われないという考えだ。

「僕たちはまだ終わっていない。今も書き続けられている詩のようなものなんだ」と語り、今後の文化的な変革に希望を示している。

 

「好きな作品ほどギャラが安い」ハリウッドの利益優先主義に疑問

イーサンは、俳優として長年活動してきた経験から、作品への情熱と報酬の関係についても興味深い指摘をしている。

「直接的な相関関係があるんだ。作品を愛すれば愛するほど、もらえる報酬が少なくなると感じる」

さらに、アルゴリズムに左右されない作品を作ろうとすると、十分な報酬を得ることが難しくなるとも説明した。

「アルゴリズムに打ち勝とうとするなら、それでお金を稼ぐのはとても難しい」

イーサンは、自身が主演した映画『ブルームーン』を例に挙げ、そもそもこの作品が実現したこと自体が一つの勝利だったと振り返る。アルゴリズムが求めるような作品ではなく、世間から大きな需要があったわけでもないが、それでも作りたいという思いから生まれた作品だったという。

一方、高額な報酬が支払われる作品は、アルゴリズムが需要を見込んでいるものになりがちだとも指摘した。

こうした発言からは、興行収入や視聴データだけでは測れない、映画や演劇の芸術的な価値を大切にしたいという姿勢がうかがえる。

 

セレブの名声は「病気のようなもの」エルヴィスやマイケルを例に警告

イーサンは今回のインタビューで、ハリウッドのビジネス構造だけでなく、スターとして名声を得ることの危険性についても語っている。

「セレブリティであることには、病気のような側面がある。少しなら対処できるけれど、多すぎると危険なんだ」

その例として、エルヴィス・プレスリーやマイケル・ジャクソンの名前を挙げ、極端な名声が人を孤立させる可能性を指摘した。

「動物園に入れられるようなものだ。動物園の動物がおかしくなるように、人間だっておかしくなる」

有名人は周囲から称賛され、多くのお金を得る一方で、本音で接してくれる人がいなくなり、現実の生活から切り離されてしまうことがあるという。

イーサンは、そうした孤立が精神的な負担となり、薬物やトラブルなどに向かう人もいるとの考えを示した。

2025年に出演したポッドキャスト『The Joe Rogan Experience』でも、若くして有名になることの危険性に言及。名声を「水銀の小さなしずく」や「脳にとっての毒」にたとえ、若い俳優が気づかないうちに心理的な影響を受ける可能性があると警告していた。

 

ダコタ・ジョンソンも業界に苦言「観客は新しいものを求めている」

ハリウッドの現状に疑問を投げかけているのは、イーサンだけではない。

女優のダコタ・ジョンソンも2025年、人気インタビュー番組『Hot Ones』で、映画業界がリスクを避ける傾向にあることを批判していた。

ダコタは、映画を十分に理解していない人々が集団でクリエイティブな判断を下している現状を問題視。大ヒット作品が生まれると、スタジオが続編やリメイクを繰り返し制作しようとすることにも疑問を示した。

「でも、人々が求めているのはそういうものじゃない。新鮮なものを求めているし、新しい感情や経験に出会いたいと思っているのよ」

そして、現在のハリウッドについて「すべてが少しめちゃくちゃな状態になっていると思わない?」と語っていた。

映画やドラマの制作において、ビジネスとしての成功とクリエイターの自由をどう両立させるのか。イーサンの今回の発言は、ハリウッドが抱える長年の課題をあらためて浮き彫りにしている。

【動画】イーサン・ホーク、ハリウッドの未来や名声の危険性について語る

今回の発言は、米『GQ』の公式インタビュー番組「One More Question」で語られたもの。イーサンが創作への情熱、報酬と芸術性の関係、スターとして生きることの難しさについて率直に語っている。

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