『パルプ・フィクション』『キル・ビル』などで知られる映画監督クエンティン・タランティーノが、初めて脚本・演出を手がける舞台作品『The Popinjay Cavalier(原題)』の上演が正式決定した。
主演を務めるのは、映画『ボラット』で知られる俳優サシャ・バロン・コーエン。2027年3月18日、ロンドン・ウエストエンドのフェニックス劇場で開幕する。
タランティーノが初めて挑む舞台は、変装と騙し合いの冒険コメディー
『The Popinjay Cavalier』の舞台は1830年代のヨーロッパ。古典的な冒険映画や舞台作品に着想を得た、剣を使ったアクションや変装、騙し合いが入り乱れるコメディーだ。
物語の主人公は、「世界最高の俳優」を自称するルパート・セバスチャン・トーマス・ジュニア。パリの名門劇場で公演するためフランスへ向かうが、フランス人について不用意な発言をしたことから、思いがけない危険に巻き込まれていく。
アクロバットや剣戟(けんげき)を交えた華やかな舞台になる予定で、タランティーノならではのユーモアや大胆な演出にも期待が集まる。
『ボラット』サシャ・バロン・コーエンが主演! ユーモアたっぷりに喜びを語る
主人公ルパート役を演じるサシャ・バロン・コーエンにとって、今回がロンドン・ウエストエンドへの初出演となる。
『ボラット』『ブルーノ』などで知られるサシャは、今回の出演決定について、いかにも彼らしいジョークを交えてコメント。
「クエンティンから電話が来て、彼が最初の『マザーファッカー』を言い終える前に、もう出演を承諾していたよ」
さらに「世界最高の監督から電話が来たら、質問なんてしない」と語り、タランティーノとの仕事に大きな期待を寄せた。
一方、タランティーノも「ウエストエンドの観客に最高の夜を届けるのが待ちきれない」と意気込みを語っている。
新作映画『クリフ・ブース』とは別企画
今回の舞台は、タランティーノにとって映画監督から新たな表現の世界へ踏み出す大きな挑戦となる。
タランティーノは『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』『イングロリアス・バスターズ』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』など、数々の話題作を世に送り出してきた。
一方、現在公開を控えるブラッド・ピット主演の新作映画『The Further Mis-Adventures of Cliff Booth(原題)』では、タランティーノは脚本を担当し、監督はデヴィッド・フィンチャーが務めている。
今回の『The Popinjay Cavalier』はその映画とは別の企画であり、タランティーノ自身が脚本と演出の両方を担当する初の舞台作品となる。
2027年2月にプレビュー開始、日本公演は未発表
『The Popinjay Cavalier』は、2027年2月23日にプレビュー公演が始まり、3月18日に正式開幕。6月13日までの公演が予定されている。
製作はSony Pictures EntertainmentとSonia Friedman Productionsが担当。追加キャストは今後発表される予定だ。
現時点で日本公演や映像配信の予定は発表されていない。
映画界を代表する個性派監督と、型破りなコメディアンの組み合わせ。スクリーンではなく劇場のステージで、いったいどんな世界が生まれるのか注目したい。






