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映画『キャッツ』主演のフランチェスカ・ヘイワードにインタビュー! テイラー・スウィフトが彼女にした素敵なサプライズとは・・・

フランチェスカ・ヘイワード FILMS/TV SERIES
フランチェスカ・ヘイワード

全世界累計観客動員数8100万人、日本公演通算1万回を記録するなど、1981年のロンドン初演以来、今なお世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔「キャッツ」が遂に実写映画化。“2020年最大の注目作”と言われている映画『キャッツ』の主人公・ヴィクトリアを演じたのは、英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルダンサーのフランチェスカ・ヘイワード。なんと、今回が初のハリウッド映画デビュー作だという。

そんな彼女がトム・フーパー監督とともに来日。TVGrooveはフランチェスカ・ヘイワードにインタビューを決行し、撮影中の出来事や、彼女のためにオリジナル歌詞を作り上げたテイラー・スウィフトとのエピソードについて伺ってきた。

フランチェスカ・ヘイワード

――本作では、フランチェスカさんの本業であるダンスのほかに、歌も披露されていますね

フランチェスカ・ヘイワード(以下、省略):実は、舞台版の「キャッツ」を見たことがなくて、それを収録したビデオを小さい頃によく見ていたの。ビデオでは、ヴィクトリアというキャラクターは主人公じゃなくて、歌うキャラクターでもなかったわ。

小さい頃のフランチェスカ・ヘイワード↓

Francesca Hayward on Instagram: "It's been quite a season! My first as a principal dancer with The Royal Ballet. I've made some great memories and learnt a great deal. Feeling very thankful for all the love and support from many people. Thanks so very much to all my partners this season @marcisambe @a_campbell21 @valentinozucchetti @stevenmcrae_ @edwatson11 #grateful #firstseason #royalballet #ballet #happyholidays"
3,626 likes, 43 comments - francescahayward on July 15, 2017: "It's been quite a season! M...

でも最初のオーディションのときに「歌って」と言われて、「まさか!」って(笑)。ヴィクトリアのバレエやダンスの表現に惹かれて応募したけど、まさか歌の審査があるとは思っていなくて・・・。

最初は、キャスティング・ディレクターと私の1対1のオーディションで、バレエの舞台で大役を踊ったときよりも緊張したわ(笑)。その後、徐々にリハーサルをしたり、ボイストレーナーについていただりして、歌唱力を鍛えたの。歌に対して多少の自信は持てるようになったけど、私のシンガーとしてのキャリアは、この映画を持って封印したいわね(笑)。

――とっても素敵な歌声でしたよ!

ありがとう。でも、もう人前で歌声を披露することはないと思う(笑)。

――フランチェスカさん演じるヴィクトリアのためにテイラー・スウィフトさんとアンドリュー・ロイド=ウェバーさんが共同制作した楽曲「ビューティフル・ゴースト」ですが、聞いた印象はいかがでしたか?

実は、彼(アンドリュー・ロイド=ウェバー)がメロディーだけを先に作っていたの。どこでその曲を使うか、まだ決まっていなかったとき、別の楽曲のリハーサルがあって。そこで彼がピアノを弾いていた時に、その場にいたテイラーに「これにいい歌詞をつけて」と頼んだの。そしたらテイラーは、一週間くらいで本当に歌詞を書き上げてきたわ。ヴィクトリアというキャラクターの心情や生い立ちを見事に捉えた歌詞で、とても素晴らしかった。

――テイラー・スウィフトさんやアンドリュー・ロイド=ウェバーさんから直々にアドバイスなどはありましたか?

完成したとき、テイラー自ら、生歌で私に歌って聞かせてくれたの。嬉しいサプライズで、完全なプライベートコンサートね(笑)。かなり特別な体験だったわ。特別なアドバイスはなかったけど、ボーカルの技術的なことを気にせず、心を込めて歌うようにと言ってくれたわ。

――撮影現場のセットはすべて2.5倍の大きさだったとのことですが、初めてセットを見た時、いかがでしたか?

事前に監督からどのくらいのスケールになるのかという話はあったけど、実際初日にスタジオにいったときは、本当にびっくりしたわ。初日の撮影がレベル・ウィルソン演じるジェニエニドッツのキッチンのシーンだったんだけど、何もかもが大きくて、椅子やテーブルはジャンプしても届かなかったの。

椅子に上がるのにも、スタントチームがはしごなどをもってきて、それを登らなきゃいけなかったわ。窓から横たわったり、飛んで入るシーンは、安全のためにワイヤーが必要な高さだった。スプーンやフォークも、なにもかも大きくて(笑)。私、ネコが大好きで、サイモンというネコを飼っているんだけど、サイモンの視点を実感できて、新鮮で嬉しかったわ。

――首に時計をつけたり、指輪を腕にはめるシーンもありましたね

もちろんあれは本物の真珠じゃないけど、かなり重かったわ。ただ、安定させないと怪我をしてしまうかもしれなかったから、実はあのシーンの時計や指輪は衣装に縫い付けられていたの。

――撮影現場には動物行動学の方からネコの振る舞いを学んだそうですが、かなりユニークな体験だったと思います。レッスンを受けてみていかがでしたか?

リハーサル期間中に「キャットスクール」というものがあったの。キャスト全員参加したわ。ネコの動画を見て、どのように動くのかを研究したの。ネコらしい動きを身に着けて、そういったものをダンスにも取り入れ、それを想像しながら撮影に挑んだ。

映画が完成して、実際に自分にCGで耳としっぽがついている姿を見て、耳やしっぽの動きが、より表現を増幅していることに驚いたし、素晴らしいと思ったわ。自分が顔やダンスで表現しきれなかった深い感情が、耳としっぽの動きで表れているの。


今回、舞台裏を笑顔で語ってくれたフランチェスカ。テイラーが直々に歌声を聞かせたという「ビューティフル・ゴースト」の歌唱シーンのほか、英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルダンサーとして鍛え上げられた彼女の演技力は、ぜひ大スクリーンで堪能してほしい。映画『キャッツ』は、1月24日(金曜)公開。

【ストーリー】
扉の向こうには、 なにが待っているの―?
満月が輝く夜。若く臆病な白猫ヴィクトリアが迷い込んだのはロンドンの片隅のゴミ捨て場。そこで出会ったのは個性豊かな 〝ジェリクルキャッツ〞 たち。ぐうたらな猫、 ワイルドな猫、お金持ちでグルメな猫、勇敢な兄貴肌の猫、不思議な力を持つ長老猫…様々な出会いの中でヴィクトリアも自分らしい生き方を見つけていく。そして今宵は新しい人生を生きることを許される、たった一匹の猫が選ばれる特別な夜。一生に一度、 一夜だけの特別な舞踏会の幕が開く。

◆監督:トム・フーパー(『英国王のスピーチ』『レ・ミゼラブル』『リリーのすべて』)
◆脚本:リー・ホール(『戦火の馬』『リトル・ダンサー』)、トム・フーパー
◆製作総指揮:アンドリュー・ロイド=ウェバー、アンジェラ・モリソン、ライザ・チェイシン、ジョー・バーン
◆原作・原案:T.S.エリオット、アンドリュー・ロイド=ウェバー
◆キャスト:ジェームズ・コーデン、ジュディ・デンチ、ジェイソン・デルーロ、イドリス・エルバ、ジェニファー・ハドソン、イアン・マッケラン、テイラー・スウィフト、レベル・ウィルソン、フランチェスカ・ヘイワードほか

◆コピーライト:© 2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.
◆全米公開:2019年12月20日
◆公式HP:https://cats-movie.jp/
◆公式Twitter:@catsmovie_jp(#映画キャッツ)
◆公式Facebook:https://www.facebook.com/catsmovie.jp/
◆公式Instagram:https://www.instagram.com/catsmovie_jp/

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