女優ケイト・ウィンスレットが、幼い頃に受けた心ない言葉について改めて語った。BBC Radio 4の番組「Desert Island Discs」に出演した際、当時のドラマ教師から「太った子の役で満足するならキャリアはある」と言われた経験を明かした。
現在50歳のケイトは、子どもの頃は「少しがっしりしていた」と振り返る。そのうえで、俳優として本格的に活動を始めた時期に浴びせられたその言葉を「今でも鮮明に覚えている」と語った。
「子役のエージェントをつけて真剣に取り組み始めた頃、ドラマ教師にそう言われた。子どもに向けて言うべき言葉ではない」と強調した。
ケイトはこの出来事について、2024年に放送された「60 Minutes」でも涙ながらに語っている。その際には「私は太ってすらいなかった」と述べ、当時の言葉が逆に自分を奮い立たせたと明かした。
「『見返してやる、静かにね』と思った。それが私の原動力になった」と語る。
体型批判との闘い
『タイタニック』、『愛を読むひと』などで知られるケイト・ウィンスレットは、キャリアを通じて体型に関する批判を受け続けてきた。過去には、自分を侮辱した人物に直接言い返したこともあるという。
「『これがあなたを苦しめばいい』と言った。私自身のためだけでなく、同じような嫌がらせを受けた多くの人のためでもあった」と振り返った。
ケイトは最近、急速に広がる減量薬の使用についても警鐘を鳴らしている。Times紙のインタビューでは、さまざまな体型の女優が自由に装う姿を喜ばしく思う一方、「多くの人が減量薬を使っている」と指摘した。
「自分らしくあろうとする人もいれば、必死に自分を変えようとする人もいる。健康を軽視するのは恐ろしい。今は本当に混乱状態だ」と語った。
また、自身は美容整形を受けていないと明言し、「年齢を重ねた手が好きだ。それが人生だ」と語る。さらに「70歳を超えても美しい女性はたくさんいる。若い女性たちが本当の美しさを理解していないことが悲しい」と述べた。







