カーリー・レイ・ジェプセン インタビュー! 来日時の思い出、ニュー・アルバム『デディケイティッド・サイドB』について語る

カーリー・レイ・ジェプセン
カーリー・レイ・ジェプセン

最新作『デディケイティッド・サイドB』をリリースしたばかりのカーリー・レイ・ジェプセンのインタビューをお届け!

昨年(2019年)のジャパン・ツアーの思い出、待望の新作『デディケイティッド・サイドB』に込められた思い、そしてその制作秘話まで、たっぷり語ってくれた。


Q. 昨年のジャパン・ツアーの感想は? 着席ホールでの公演だったので、これまでとは異なる興奮や感動を味わえましたか?

前回の来日はすごくラッキーだった。 今までで一番大きな会場でショーが出来たの。皆のエナジーと歓喜が伝わってきたわ。一緒に歌ってくれたり、本当に最高だった。

Q. 前回の来日で思い出に残っているエピソードは?

お気に入りの場所には全部行ったの。原宿に行って、ラーメンもお寿司も食べた。でも前回は初体験があったの。牛タンを食べたのよ。食べれたなんて自分でもビックリ。意外とおいしかったわ。

Q. ツアーを経験したことでオリジナルアルバム『Dedicated』に対する思いの変化はありましたか?実は、こういう意味を持っていたと発見したことは?

ステージでは曲に新たな命が宿るの。スタジオという箱から出て姿を変える。だから答えはイエス。色んな曲に驚かされる。その中の一つは、「Want You In My Room」。観客の反応がすごくて、私自身の曲への気持ちも変わったの。

Q. そしてこのたび『Dedicated SideB』がリリースに。前作でも、本編に収録しきれなかったストック曲を「サイドB」として発表していましたが、今回の「サイドB」も数百曲にもおよぶ候補の中から、選んだものだと思いますが、どんなコンセプトやテーマを持って、楽曲をセレクトしましたか?

ある意味イエスよ。『Dedicated』=サイドA発売日の夜、Aに収録しきれなかった全曲をサイドBに入れたいってマネージャーに話したら笑われちゃったの。でも私は、それが一つの作品になると確信してた。二面性を持った作品だからそれをフルスペクトラムのプロジェクトにするために丸一年経ってからサイドBをシェアすることにした。このプロジェクトのテーマは愛への情熱、恋愛関係の波を経験する上で感じるもの。サイドBでそのコンセプトが完結するの。

Q. 冒頭を飾る「This Love Isn't Crazy」は、Jack Antonoffとコラボし、これまでのカーリーらしい、ポップコーンみたいに弾けるアップテンポな仕上がりになっています。この楽曲は、どんな思いを込めて制作したものでしょう?

「This Love Isn’t Crazy」は何もないところから生まれたの。ジャックとスタジオで楽しくはしゃいでて、立って動き回りながら好きなサウンドを作っていったの。そして、何があってもしがみつくというコンセプトに達した。 ”私たちを信じてる”って言えるくらい恋愛において強くなれる人。それってすごくパワフルなメッセージだと思ったから、その曲でアルバムの幕を開けることにしたのよ。アルバムに関わってくれた全ての人、全ての経験が特別だった。ジャックとの作業は喜びいっぱいでパーティーみたいだった。曲に合わせて踊ったりして。一方他のプロデューサーはもっと念入りだったわ。コンセプトをしっかり持って作業していく感じ。全然違うアングルからのアプローチだった。私が旅が好きな理由は新鮮な経験ができるから。新しい人と作業するのもそれと同じなの。退屈とは無縁。同じ経験は二つとないわ。

Q. リリック・ビデオも公開されていて、ジャックとエンジョイしながら(クレイジーに)レコーディングしている雰囲気が伝わってきましたが、実際はどんな作業でしたか?またJackとは「Comeback」でもコラボしていますよね。

「Come Back」は自分をむき出しにした曲。私はジャックとあるメランコリーに浸っていった。普段は私があまり公にしない部分なんだけど、彼は人に安心感を与えるのがすごく上手いから一緒に作業する人は皆、その領域に入っていける。だからいつも以上に自分をシェア出来たんだと思う。

Q. 「This Love Isn't Crazy」は、穏やかな恋愛を続けることの「大切さ」が伝わってきました。これまでは「コール・ミー・メイビー」をはじめ、スパークした瞬間など、ドラマティックな恋を楽しんでいる様子が伝わってきましたが、この楽曲を通じて「恋愛観」に変化があったのかな?と思いましたが。

愛はいつだって魅力的なトピック。トキメキだけじゃなく、色んなアングルがある。「Dedicated」のコンセプトも、愛における献身なんだけど 「This Love Isn’t Crazy」はその完璧な例よ。私は失恋のことを語るのも好きだし 片思いの時もある。つまり大まかに言えば、愛は私にとって魅力のテーマなの。

Q. 他の楽曲も、綴る歌詞に関して何か変化があったような、恋愛が成就した後の心境を綴っている印象がします。この「サイドB」において、歌詞に関してはどういう出来事や心境を描いていると洞察していますか?

曲によるわ。アップダウンの両方とその間が混ざったものを作りたかった。アルバムタイトルを『Dedicated Side B』にした理由は、曲の内容が恋愛関係や信頼性に対する素晴らしい希望だから。常にそれが叶うわけじゃないけど、自分が信じているものであることは確か。絶えず続く冒険なの。

Q. 「Window」ではTheo Katzmanとコラボ。ギターとベースの音がとてもセクシーな印象を引き出していて、またこれでとは異なるカーリーの魅力を引き出していますね。彼とのコラボはどうでしたか?

すごく自然な流れだったのよ。彼が私の家に来て二人で中庭でジャムを始めた。初対面だったんだけど、二人とも止まって動くっていう拍子に惹かれたの。セオを呼んだ理由は、私がVulfpeckの大ファンだから。「Back Pocket」っていう曲の無邪気さと、さっき話したパンチの効いたリズムが好きなのよね。ああいう音楽を自分も探求してみたかった。そしてコンセプトは、誰かに”あなたが好き”って伝えること。その人への心の窓が常に空いてるって伝えて、そして相手も自分にその窓を開いてくれていることを祈るの。

Q. 生音といえば「Let's Sort the Whole Thing Out」も印象的。80年代のバンドみたいな雰囲気で新鮮でした。この楽曲はBloodshy&Avantで知られるPontus Winnbergとタッグを組んで制作しているのもユニークですよね。

曲の制作中はスウェーデンにいたんだけど、その期間は最高の逃避だったわ。夏っぽい恋愛のフィーリングを探していたの。この曲のプロダクションはすごくクランベリーズっぽいんだけど、初めての挑戦だからすごく興奮したわ。コラボレーションの良いところはそこよね。一人だったら行かない場所に連れて行ってくれる。

Q. 「Heartbeat」もトラップ的な要素を加え、「自ら身を引く」切ない心境を描き、新たな表情を見せている楽曲ですね。これは、Chiddy Bangも参加しているようですが、彼の同名曲との繋がりはあるのでしょうか?

「Hearbeat」はニカラグア共和国で書いたの。コンセプトは、誰かと真剣に付き合う前の段階で その関係がより深くなっていってることを察して、混乱しちゃっている状態。そしてその考えを否定しようとする。私自身がちょうどその状態にいる時だったから、曲を書くことで癒され、乗り越えられてよかったわ。

Q. ラストの「Now I Don't Hate California After All」はタイトルも含めてインパクト大。エキゾチックな雰囲気のサウンドも、カーリーの新境地を感じる仕上がりに。この楽曲は、どういうきっかけで生まれたもの?また、カーリーにとって「カリフォルニア」ってどんな場所ですか?

カリフォルニアの存在は私の中でジワジワと大きくなってる。8年前に越してきた時は、カリフォルニアに住むってことに乗り気じゃなかった。でも徐々に好きになって、やっと恋に落ちてきた感じ。この曲はヌーニー・バオとパトリック・バーガーと書いたんだけど、真夜中にセッションしたの。求めていたのは、恋してる時に感じるビーチで陶酔しているような雰囲気。周りから切り離されて浮かんでいるような感覚。

Q. 「サイドB」アルバムを発表したことで、『Dedicated』のプロジェクトは終わり?もう次のプロジェクトに向けて動き出していますか?今度はどんな音楽を届けたいと思っていますか?

Dedicatedの時点で十分な曲の量が書けていないといったら嘘になる。Emotionの時期もそう。でも、今は皆にシェアするのにちょうど良い量の曲があると思うの。未来に期待して それまではこの自粛生活のカオスの中で、ちょっと立ち止まって、リラックスするのもいいと思う。この期間、私はギタリストのタヴィッシュと一緒にズームでセッションをやるっていう全く新しい方法で活動してるんだけど、それによって自分たちも興奮しちゃうような新しい経験が生まれているの。これからを楽しみにしてて。

Q. これから挑戦したいことは?音楽以外も含めて。

私にとっての永遠の課題は、音楽を探求し続けること。同じものを繰り返し作りたくはないの。だから、次の作品でまた新しいサウンドを作りたい。でも音楽以外だったら、料理がもっと上手くなりたい。今の私の腕は最悪。こないだパンを作ったら、モンスターの脳みそみたいになっちゃった。おかしいでしょ。

Q. あなたはLBGTQのコミュニティからも熱い支持を受けています。彼らにはどんなメッセージを届けたいですか?

LGBTQ+コミュニティは 私のキャリアライフにとって最高の贈り物の一つ。パフォーマーとしても人間としても多くを学ぶし、ステージに立って愛を広める自信をくれるの。それが伝えたいメッセージの大部分だと思う。

Q. 日本のファンに向けてメッセージをください。

日本のファンのみんな、早く日本に戻りたくてたまらない。自分の彼氏みたいに皆が恋しいの。本当よ。日本食も食べたいし、皆に会いたいし、ショーもしたい。日本って素敵な国よね!

(インタビュー終わり)

アルバム情報

カーリー・レイ・ジェプセン
『デディケイティッド・サイドB』/ Dedicated Side B

国内盤CD: 14曲収録、歌詞対訳付 / ¥2,000(税抜) // UICS-1363

ボーナストラック2曲収録

アルバム試聴・購入はこちら https://umj.lnk.to/Carly_SideB

カーリー・レイ・ジェプセン アーティスト情報

カーリー・レイ・ジェプセン 日本公式ホームページ:http://www.universal-music.co.jp/carly-rae-jepsen/

カーリー・レイ・ジェプセン 日本公式LINEアカウント:https://line.me/ti/p/%40carlyraejepsen

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