世界の総人口が80億人に達したことが明らかになった。
11月15日（火）、国連は現時点での世界人口が80億人に達したことを発表。さらに今後、人口増加のスピードはゆるやかになると明らかにした。
国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏は「この機会を得たことで、私たちは人間の多様性を祝い、共通性を認識するとともに、寿命がのび、母子死亡率を劇的に低下させた健康分野におどろくことでしょう」と語ると、「同時に、地球を大切にするという私たちの共通の責任を改めて意識させ、私たちがまだ互いに約束を果たせていない部分があるのではないかと考える瞬間でもあります」と続け、全世界一丸となっての自然環境の改善を訴えた。
さらにアントニオ・グテーレス氏は、「世界人口が70億人から80億人に増加するまで12年かかりました。しかし90億人に達するには2037年まで約15年間かかるとされています。これは、世界人口全体の増加率が鈍くなっていることを示しています」と付け加えている。
なお、1974年の世界人口は40億人であったことから、48年間で約2倍に増加したこととなる。増加が見られるのはアジアの一部地域やアフリカなどで、少子高齢化の問題を抱えている国も多い。
世界の平均寿命は2019年の時点で72.8歳だったが、こちらは2050年までに77.2歳まで伸びると予測されている。
国連の発表によると、今年7月の時点で人口第1位は中国の14億2588万人。2位に14億1717万人でインドが続いているが、来年には逆転すると見られている。3位には3億3829万人のアメリカが入った。一方、少子高齢化が深刻な問題となっている日本は、1億2395万人で11位となっている。
