大人気カーアクションシリーズ『ワイルド・スピード』の最終章『Fast X Part 2』(原題)が、2027年4月の公開を目指していることが明らかになった。主演のヴィン・ディーゼルがステージ上で明かしたもので、スタジオ側(ユニバーサル・ピクチャーズ)がその時期を希望しているという。
さらに、多くのファンにとって感慨深いニュースも飛び出した。2013年に急逝したポール・ウォーカーが演じたブライアン・オコナーが、同作で再登場する可能性が現実味を帯びてきたのだ。
最終章への3つの条件
ディーゼルは6月29日、カリフォルニア州ポモナで開催された自動車イベント「Fuel Fest」に登壇し、次のように語った。
「ユニバーサルから『最終章を2027年4月に公開したい』と相談された。私は3つの条件を提示した。1つ目はロサンゼルスへの回帰、2つ目はストリートレーシングの復活、そして──3つ目は“ドムとブライアンの再会”だ」
この“再会”という言葉に、会場からは大歓声が沸き起こった。
今回の発言は、ブライアン・オコナーがスクリーン上で再び姿を現す可能性があることを示唆している。もちろんディーゼルの発言はあくまで“希望”と“交渉条件”の一部であり、スタジオ側からの確定発表はまだ出ていないが、ファンの期待は一気に高まった。
ブライアン・オコナーは、2001年の第1作で主人公ドミニクの対立者として登場。ポール・ウォーカーはシリーズの顔として長年にわたり登場していたが、2013年11月に自動車事故で急逝。彼の死後も2015年公開の『ワイルド・スピード SKY MISSION』では、弟たちをスタンドインに使い、CG合成で出演を実現させた。
以降のシリーズでは、ブライアンのキャラクターは生存している設定のまま登場せず、家族と過ごしているという描写にとどまっていた。
だが今回の発表により、『Fast X Part 2』では再びブライアンの姿がスクリーンに映し出される可能性が高まった。未公開映像の活用や、過去と同様に弟たちのスタンドイン+CG技術による再現が検討されていると見られる。
ロサンゼルスとストリートレースへの原点回帰
ヴィン・ディーゼルが掲げたもう一つの条件、それがロサンゼルスへの回帰とストリートレーシング文化の再登場だ。
2001年の第1作『ワイルド・スピード』はロサンゼルスのストリートレースから物語が始まり、同シリーズは今や世界興行収入72億ドルを超えるフランチャイズへと成長した。最終章で再び原点に立ち返るというのは、ファンにとっても大きな意味を持つ展開だろう。
共演者タイリース・ギブソンも賛同
ステージには共演者のタイリース・ギブソンも登場し、ファンの熱狂的な歓声を受けながら、「このシリーズはL.A.から始まったんだ」と語り、原点回帰の意義を強調した。
さらに、ディーゼルはポール・ウォーカーの母・シェリルと抱き合うシーンも見られ、家族やファンへの深いリスペクトがにじみ出る瞬間となった。
『ワイルド・スピード』最終章となる『Fast X Part 2』は、シリーズの締めくくりとして、原点に立ち返りつつ、感動的な再会を描く重要な作品になることが期待されている。

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